パスポートを受け取ってまずはミラマーレ城へ行こう。
いや、その前にシシィにご挨拶。駅前の公園で。
ウィーンでお目にかかって以来4ヶ月ぶりでございます。お変わりありませんでしたか?
ミラマーレ行きは36のバス。駅前にはバス停がいくつかあって、バスの番号によって乗り場が違う。
バス通りを歩いて乗り場をようやく見つけた。
36のバス来た。乗り込んで
「ミラマーレまでいくらですか?」
と聞くと
「ここじゃチケット売れないよ」
と運ちゃんに怒られた。
「チケットを買って来い」
乗れずにトボトボと降りると別のバスを待ってた地元男性が声をかけてくれた。
「ここからだったら駅に入って左に店があるからそこで買ってくるといいよ」
ありがとう!!
駅へ行って1.30ユーロで購入。面倒くさいから帰りの分もと言ったが、これは4時間有効らしい。
これはいいね。
バス停に戻ってさっきの人にお礼を言おうと思ったが、彼のバスが来たのだろうもういなかった。
再びバスを待つが、方向が逆じゃないか?という気がした。反対側のバス停には女の子が二人話している。
そっちに行ってみて
「ミラマーレはこっちでいいの?それともあっち?」
「こっち」
お姉さんたちありがとう!!
バスが来て乗り込んだ。少し走ると海岸沿い。海水浴というか日に焼きに来ている人が数キロに渡って途絶えない。
ミラマーレは終点だろうと思っていたところ、バスは折り返した。
終点と言う概念のないバスのようで循環に近いのかな。折り返してすぐのバス停で降車。
ここからミラマーレ城までは海水浴客だらけの海岸沿いを歩く。
トップレスの方もいてちょっと目が行ってしまったり。。。サングラスかけてるし悟られないように・・・
バス停からも結構歩いてようやくミラマーレ城が見えてきた。
シシィの義弟のマクシミリアンの居城だが、シシィも何度か来ているはず。
チケット売り場でお金を払おうとしたところ、Freeというありがたい声。
日曜はタダということ?
写真をみんなパシャパシャ撮ってる。事前調査では写真は禁止とのことだったが、変わったのか?
ここは長いものに巻かれろということで撮ってしまったが良かったのかな?シシィの絵だけ紹介します。
マクシミリアンも
同じハプスブルクでもウィーンの王宮やシェーンブルンなどと比較すると広さや豪華さではかなわない。
それでも海の見える部屋などプラスアルファを考えるとここもなかなか。
ここで初ジェラート。コーンがなかったのでカップで。
庭園も広い。この日は朝と昼に荷物を引きずりながらの30分ウォークのせいか足に来ているようだ。
庭園はそこそこで引き上げよう。
再度トップレスを・・・じゃなくて海水浴客の脇を歩きながらバス停へ。
来たときよりは涼しくなってきたが、彼らにとってはまだまだ日焼け日和の
よう。
それほど暑くもないしバスも30分くらいこないし道も分かりやすそうだし歩いて行こう。
線路沿いの道からさっきの国境を越えててくてくと。途中まではゴリツィア城へ行く道と
同じ。
ローマ通り、ここで間違いない。
ゴリツィアからトリエステは一時間に一本くらいの電車がある。時刻も調べては
いたがあまり気にせず、もし着いて次の電車まで間があったらそこでお昼食べようと
思っていた。
途中カエサルがいたりして、
ようやく駅の方角を示す看板が出てきた。
駅が見えた。
これがゴリツィア駅
次の電車は30分後だ・・・じゃぁ昼飯を・・・と思ったが、周りに食べる店がまったくない。
これは誤算。ノヴァ・ゴリツァは駅に軽食もありそうなバーもあったりしたんだが・・・
1分違いでトリエステからヴェネチアに向かう電車がある。単線でここですれ違うということかな?
逆に乗ったらえらいことなので、ここは何度もホームを確認。
チケット売り場は閉まっていて自販機しかない。
チケット購入のあと、歩いてきたのでスポーツドリンクを自販機で。
トリエステ行きが来た。
車内は冷房利かせすぎだ。
イタリアの駅の看板は青と白
この電車ミラマーレにも止まるんだね。ホテルに荷物を置いてあとで来ます。
トリエステ到着。ホームも多いし、思ったより大きな駅だ。
ホテル(Hotel Italia)は駅の割と近く。運よく難なく見つけた。このホテルの予約のときは
他の候補としてホテルローマやホテルコロンビアなど同等の
ホテルがあったが、これらは大通りに面している。泊まるのはそこから一本入った通り。
夜の騒音を考えるとこっちの方がアタリだろう。
フロントで名前を告げると、ニコっとしてリストを探しもせずに手続き開始。他に
お客いないのか?予約のときは「あと1部屋です」とか出てきて慌てて予約したもの
だったが。
ともかく一度パスポートを預けて部屋へ。
なかなかいい部屋じゃないすか。
駅併設の分断博物館へ。しかしガイドブックには日曜も10時
からとなっていたが、入口には日曜は12時からと書いてある。
12~13年版なのに情報古いのか?本ができてから変わったのか???
それではもう一つ行こうと思っていたゴリツィア城へ。
その前に国境で写真だ。この碑、思ったより大きい。10年前は
ここに壁があったらしい。1947は壁ができた年、2004は
壁が取り払われた年か?
ガイドブックなどを見ると、スロヴェニア側がノヴァ・ゴリツァ、
イタリア側がゴリツィアと表記されるようだ。スペルも違う。
元々は一つの街だったのに冷戦によって東西の切れ目になって
しまった。それでもベルリンほど厳しくはなく、割と人の行き来もできて
いたとか。
イタリア側から国境を通してスロヴェニアのノヴァ・ゴリツァ駅を
見たところ。駅併設のカフェではおじさんたちが談笑していた。
イタリア人もスロヴェニア人もいたのだろう。
GoogleMap(紙版)を見ながらゴリツァ城へ。
地図で見るより遠かった感じがするな。お城は中には入らず
景色だけ。といっても絶景があるわけではなかったので、
どちらかというとがっかり系か。
高台のお城の中なのに水が安い。45セント。駅の50セントより安い。
駅へ戻ろう。来た道を戻るのではなく一筆書きに近いルートで。
迷いながらなんとか見覚えのある道に合流。さらに来た道を
分かれて、線路沿いの道を歩こうとすると国境の看板が。
こっちのルートにしてよかった。
10年前は検問所だったのかな
スロヴェニア語だとITALLIAとLが重なるのか。
12時も過ぎていたので分断博物館に入ろうとするが閉まってる。
うーん、困った。駅に機関車がおいてあるのでその写真を撮って
戻ってきても閉まってたらあきらめよう。
今度は空いていた(1ユーロ)。受付はかわいいお姉さん。
しかし中は5x10mもないくらいの部屋に兵隊さんの制服や
戦争にまつわる品々や当時の写真などが飾られている。
10年前なのに、国境の壁が取り払われたなんてまったく覚えてないな。
さようならブレッド。海外旅行は自然より市街地の方が好きなんだが、この
ブレッド湖は特別な感じ。また来たい。今度はゆっくり朝の散歩したい。
#少し前にBSの番組でNHKの久保田祐佳アナがブレッド湖を訪ねる番組があり、
#その中でオーストリアから来てこの駅で降りるシーンがあった。この駅をテレビで
#見ることはもうないかもしれない。
ブレッド駅を後にしてイタリアと接するノヴァ・ゴリツァを目指してボーヒン鉄道は走る。
山の中を走る。川が平行して走っているが、これがきれい。エメラルド色ってやつかな。
川底も見える。空いているので座席を左右変えながら景色を楽しんだ。
旅行前にこの鉄道に乗った方の旅行記もいくつか読んだが、川の氾濫でで走れなかった
ことがあったんだとか。こんなきれいなのんびりとした川があふれることがあるのか。
途中の駅は素朴な駅ばかり。前回、リュブリャナからポストイナへの電車でも気づいたが
地名にJが入るのが多い。
朝食が簡単だったのですぐにお腹が空いた。朝のホテルでペーパーに包んだ小さな
ケーキだったが脂分でペーパーがやられてる。
お昼のおやつ用にもと思っていたが、今食べないとダメだな。
二時間くらいたってなにやら線路の領域が広くなってきた。もしやと思って
時刻表を確認するとノヴァ・ゴリツァ到着の時間が近づいている。
なぜか所要時間3時間だと思ってのんびりしてたが、2時間だった。
横にしていたキャリーケースを立てたところ中の荷物が飛び出した。
そうだ、さっき開いて次のガイドブックのコピーを取り出してそのままだった。
もう駅にも入っているのにやばいぞ。
それに気づいてくれたちょっと濃い系の顔の若い旅人が、ドアのところで閉じないように
立っていてくれた。おかげでそれほどあせらずに元に戻せた。ありがとうね。
この駅ロッカーは3つあって3つとも空いていた。3ユーロ。壊れているという
情報もあって心配したが、割と新しい。取り替えたのかな。
ホームで写真など撮っているとさっきの若い旅人がなにやら近づいてきた。
旅人>ゴリツィアとノヴァ・ゴリツァは何が違うんだい?
自分>ノヴァ・ゴリツァはスロヴェニアでゴリツィアはイタリアだよ。
旅人>ヴェネチアに行きたいんだが、ゴリツィアに行けばいいのか?
自分>そうだろうね。
旅人>どのくらいかかる?
自分>歩いたら30分くらいだと思う。
旅人>そうか、じゃぁ。
というニュアンスの会話。彼は無事ヴェネチアに行けたかな。
いないのではさすがに眠い。あっさりと二度寝に入った。
予定では6時半には目が覚めてブレッド湖の周りの朝の散歩のはずだったが・・・
次に起きたときはもう明るい!慌てて時計を見るとすでに7:15。
8時に出るのには問題ないが、散歩はできない。
それでもホテルの窓からの風景を撮影。
教会を見るには林がちょっと邪魔・・・
まぁとりあえず出発の準備だ。
7:45ころ部屋を出てチェックアウト。ここは朝食は8時からなのだが、
前もって早く出ることを言っておいたので、朝食は早めにさせてくれた。
それでもゆっくり食べてる時間はない。パンとフルーツジュースだけ。
ピンボケの写真を撮った後、ベーコンやソーセージなどもいただいたが
写真を撮るのを忘れてしまった。さらにパンと小さく切ったケーキを少し包んで出発。
泊まったホテル(ペンション)の外観。なかなかよかったっす。
ブレッド駅へ(ブレッドには2つ駅があって近い方のBled Jezeroへ)。8:38の電車に
乗るのだ。
荷物ころころさせながらブレッド湖周りを歩いた。これを散歩ということにしよう。
ところどころ朝の風景をスナップ。
時間は余裕がない上に、途中すれ違った人に写真を頼まれたり。
そんなこともあってとりあえず撮ったものばかり。それでもいつもの写真と質は変わらんけど
湖の周りはよかったが、湖畔を離れてからの心臓破りの丘がきつい。昨日は
両手は空いてる状態だったが、それでもきつかった。コロコロさせながらでも
大した変わりはないだろうと思ってたが、さらにきつい。呼吸に声が出始めた。
もう少しだ、がんばれ!
ようやく駅が見えてきた。間に合いそうだ。出発の3分くらい前に到着。
電車を待っている人も7~8人いた。チケットを買ったところで電車が入ってきた。
まさにギリギリのタイミング!
絶景を楽しんでいると、同じバンで来た女性(以下A子さん:仮称)も景色を見に来た。
こんにちは~
A子さんも年一回はヨーロッパに来るというだけに、旅行した各地の話になると
お互い止まらない。目の前に絶景があるので顔はお互いあまり見ず、湖や島を
見ながらの会話になってしまった。
A子さんは翌日リュブリャナからポストイナ、シャコツィエン両鍾乳洞を見て
またリュブリャナに戻るんだとか。その後はイストラ半島から青の洞窟が見えるところ、
さらにスプリット、ドブロヴニクとかなりハードだ。
リュブリャナまでは空港から乗ったバンの運ちゃんにお願いして9ユーロとか言ってたかな。
バス並みの値段で驚いた。というか、空港からここまでより安い。
出発時間一緒だし、駅まで乗せてってくれんかなぁと思ったりもした。
A子さんは本格的なカメラ(一眼ってヤツ?)で撮影。こちらはイラストモードで対抗。
今回、このイラストモードが気に入ってしまった。
空港からブレッド湖までのバンは彼女が予約したもので、ついでに自分も含めて
他の客も便乗したようだった。直接ブレッド湖に来れたのはこの人のおかげか。
話しているうちに夕飯を一緒にということになった。一人旅行は自由で楽しいが、
観光地の行列待ちと食事で注文が来るまでの待ちばかりはもう一人いてくれたらと
思うだけにありがたい。
お持ちのガイドブックに○してあったパークホテルへ。
湖から二列目の席が空いていた。
それほどお腹も空いていないので名物のクリームケーキとコーヒーだけ注文。
豪華さはないが素朴でおいしい。甘すぎない。日本で食べられるところないかなぁ。
写真を考えると明るいうちに食べておけばよかった。いや、カメラを熟知していれば
もっとおいしそうに撮れるんだと思うが。。。
ここでもやはり旅行の話。一ヶ月間違えて電車のチケットを買ってたり、
タリンからヘルシンキまでの船の最終便を逃したり(別の船に乗せてもらえたらしい)とか。
他にもいろいろ経験していそう。そう考えると自分は結構手堅いな。大失敗はない。
寒くなってきた。残念ながらこの辺で。クリームケーキとコーヒーそれぞれ二人分で
12ユーロでおつりがくる値段。安い。
演奏中でした。
彼女のホテルまではお送りしてお別れ。バスに乗り遅れないように気をつけて。
その後自分のホテルへ。道は暗いが湖沿いなので迷うことはないので安心だ。
行き過ぎることもなく、無事到着。明日は8時にはホテルを出たいから7時に
起きれば十分。いや、朝の湖畔を散歩したいから6:30に起きたいな。
早起きな体質だし問題ないだろう。