阿部ブログ

日々思うこと

中国が世界最大の遺伝子組み換え小麦の輸入国へ~中国の食糧供給には注意~

2013年08月06日 | 雑感
中国国内では豪雨が続き被害が拡大している。

国家洪水防止・干魃対策総指揮部弁公室によれば、30の省・自治区で豪雨による被災者は4770万人、死者337人、行方不明213人に達し、倒壊した家屋は15万棟と被害甚大。
豪雨の影響は農作物生産にも影響を与えているが、豪雨だけでなく季節外れの霜や7月以降の熱波も農作物生産に深刻なダメージを与えている。メディアでも報道されているように北京、天津、重慶、上海などのでは最高気温は摂氏37-40度に達し、内陸部の重慶や浙江省では摂氏41度以上にもなっている。この熱波に見舞われた地域面積は、317万7000平方キロメートルと広大で、これは日本の陸地面積の約8.6倍に相当する極めて広大な地域、特に農地が干上がっている。

これは中国の穀物輸入の数字に既に表れている。
中国は、この半年で150万トンの小麦を既にオーストラリアから輸入している。今年に入っての小麦の輸入量累計は昨年と比較し約3倍に達しており、中国の小麦輸入量は1050万トンを超えると予測されている。
これで今年はついに世界最大の小麦輸入国のエジプトを上回り、中国が世界最大の小麦輸入国となるのはほぼ確実。米国農務省も、中国の小麦輸入量を上方修正するとみられている。中国の食料事情は要モニタリングだ。

余談だが、今『小麦は食べるな!』と言う本を読んでいるが、小麦は遺伝子組み替えで、原生種のヒトツブコムギやフタツブコムギとは根本的に違う小麦モドキになり果てており、様々な疾患を生じさせる食物ではなく毒物と化している。毒物を食べさせられるのは堪らないが、背に腹はかえられない。しかし遺伝子組み換え食品のこれ以上の拡大は阻止せねばならない。そういう意味だと真山仁氏の『黙示』もお薦めです。

                  

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