フクロウは夕暮れに

接触場面研究の個人備忘録です

zeroへの道2

2006-09-24 10:55:05 | NYC after 25 years
子ども達が噴水広場で水遊びをし、アフリカ系の若者グループが器械体操のような大道芸を湧かせているバッテリーパークの日曜日を後にします。バスでやってきた道はBroadwayです。この道を歩いて戻ります。

舗道には5メートルおきに記念の日付と人の名前が帯のようにして刻まれています。これは何かパレードをしたときの記念でしょうか?イギリスの女王とか、アメリカ海軍の総督とか、インドの首相とか、そんな名前があります。船でニューヨークに来た人々はこの南端にまず降り立ったのだとすれば、お祝いとしてここからパレードをしたのは不思議ではないでしょうね。なにせBroadway、この道は、碁盤の目状に走るマンハッタンの道の中で、珍しく、斜めに南北に通る荷馬車の道、つまり、物資を船に運んだり荷出しをした物資を運ぶ道でもあったのでしょうから。

そのうち、左手にネオゴシックのTrinity Churchが見えてきました。写真の赤褐色の教会は、マンハッタンのランドマークの一つになっている有名な教会です。最初の創立は17世紀末。25年前もやはりこの教会を写真に撮った記憶があります。さして大きいわけでもないのですが、写真を撮ろうとするとビルの谷間では結構たいへんです。

今回、驚いたのは、この教会の所から東にWall streetが始まっていることでした。証券取引場がWall streetの下っていく下の方にあるはずです。アメリカの心臓とも言えるWall streetで働く人々は、昼休みには近くのファーストフードでサンドイッチを食べ、それから時間があるときはこの教会を仰ぎ見、あるいは中に入って静かな時間を持つかもしれません。教会はきっと昔も今も商業を営む人々の守り神だったに違いないのです。
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