フクロウは夕暮れに

接触場面研究の個人備忘録です

2nd International Language Management Symposium

2011-10-08 22:44:30 | today's seminar

第2回の言語管理国際シンポジウムが10月1日ー2日に早稲田大と言語管理研究会の共催で無事に終了した。

第2回というのは、3年前に最初の試み("Workshop")がメルボルンのモナシュ大で開かれたからだ。今回は、世界中に呼びかけたところ、日本、チェコ、オーストラリア、香港、ケニアから17人の発表者が日本に集まって行われたもので、じつは画期的なことだった。

共有テーマは「Norm Diversity and Language Management in Globalized Settings」というもので、とくに規範をめぐっての議論が活発に行われた。接触場面で基底規範が設定されるというときに、ある規範が選択される、という表現をめぐって、規範がまるで前もって存在しているかのように考えてしまうことは問題であって、相互作用のなかで構築されていくものである、ということが、少しずつ意識されるようになったことはよかったと思う。

ぼく自身は、浦安調査から地震のときの日本人から外国人にむけて言われた言葉の事例を紹介して、基底規範が構築されず、コミュニケーションも失敗する条件を考察してみた。nonlinguistic contextとindexical meaningとが双方に受け入れられなければ基底規範も設定されないというのが主旨。ぼくは英語をすらすら言える能力はもっていないので、全部、原稿を書いて発表。書くと英語は一応出てくる。

いろいろ面白い話はあるのだが、今日のところはこのへんで。

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