おやじとクソおやじの間(はざま)で

おやじになった自分から見た、クソおやじ像を考える

美術館めぐり

2007-08-25 23:18:45 | 芸術系
8/25-26は、横田基地オープンゲートの日。異文化を見せるのによい機会なので、子供達を連れて行こうと思っていた。

午前中、近くのプールに行く。昼食後、「飛行機を見に横田基地に行くぞ!」と言ったら、長男が「こんな暑い日にヤダ!」と言いだした。長男は2年前に連れて行った時の、暑いなか延々滑走路を歩いた事を思い出したのだろう。

「そうよ、こんな暑い日に」とカミサン。じゃあ、どこへ行けというのだ?近くの科学館には先月行ったし、涼しい室内施設で、楽しめて安価ですごせる所がどこにあるというのだ?代替案はないのか聞いてみると、「いわさきちひろ美術館でも行ってみれば」という。長男は早々と”涼しい”児童館に行ってしまったので、次男と二人でそこに出かけることにした。

電車で美術館に向かう。上井草の駅から10分位歩く。途中、何組かのオバサン・グループとすれ違う。美術館に到着。入場料800円、やや高め。しかし、高校生以下は無料というのは良心的。お客は95%が女性、そのうちの90%がオバサン。

展示している絵を見ていく。夏という季節だからか、反戦の特集をした展示もあった。”いわさきちひろの絵”はかわいい子供を描いているが、それを見ていくだけというのは、3歳の次男にとってはちょっと辛い。しかしながら、子供にやさしい美術館。ちゃんと”こどものへや”というのがあった。6畳位のスペースがあり、木製のおもちゃとたくさんの児童書が置いてあった。僕らが入った時にはその部屋には誰もいなっかったので、貸し切り状態。次男はノビノビそこで遊んでいた。

1時間位でそこを出て、電車とバスを乗り継ぎ、次の美術館に向かう。練馬区立美術館でやっている”山口晃 展”を見る為である。

山口晃は、”現代風大和絵画家”というのだろうか。東京大学出版会の広報誌”UP”(University Pressの略。昔、知ったかぶって東大出版会の人に「知ってますよ、御社の”アップ”」と言って、呆れられたことがあった)の連載で初めて知った。この連載(漫画)がすごく面白い!それで今回展示会があるというので、是非行きたいと思っていた。”いわさきちひろ美術館”とそんなに距離が離れていないので、ついでに行ってみることにしたのである。

入場料500円。中学生以下は無料。こちらも区立美術館ということもあり、良心的な価格設定だ。

展示室に入る。入ってすぐの絵を見ていると、係員の人が”あっ!”と比較的大きな声を上げた。どうしたものかと見てみると、どうも次男が油絵を触ってしまったらしい。次男は、しばらく自責の念をぐっとこらえていたが、やはりこらえきれず泣き出してしまった。「やっぱり無理か…」と思いながら、次男を連れて一度展示室を出た。次男をなだめ、なんとか持ち直して大丈夫そうだったので、再び展示室に戻ることにした。

次男を展示室内のソファに座らせ、僕は展示を見た。美術館ではありえない、思わず笑ってしまう展示がいくつもあった。例えば”間違い探し”と書いてあるメカニカルな絵(本当は、表裏何とかというタイトル)がある。ほぼ同じ絵2枚が柱の表裏に展示されていた。普通の美術展で、こんなのはありえない。何度もみたが、結局、どこが違うのかわからなかった。

しかしながら、絵は凄い。緻密である。よくこんなにかけるなぁ、と関心する。”続・無惨の介”という、何十枚もの絵を使った大作もあった。絵は非常にすばらしく、ストーリーとしても面白かった。

なんとか無事見終わった。時間は17時を過ぎている。次男も”ぐにゃぐにゃ”しながらよくがんばってくれた。

久々に美術展をみた。小さい子供を連れて、じっくりとはいかないまでも、こんなに見れるとは思わなかった。

非常に有意義な一日だった。


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