RURUのひとりごっち

「博多にわか」な「独り言」と「ごちそうさま」を鍋に放り込んでなんだか煮てみたら・・・ひとりごっちが生まれました。

言葉供養 パート2 ~昭和のTwilightの中で~

2009-05-28 15:39:19 | 超おすすめ

(さるきんぐミステリー~此の家の玄関はいったい!どれ?~)


此の前の土曜日
自転車君の父に
退院おめでとう
を言いに
二人で自転車で出かけた
長い入院生活とリハビリを頑張られて
やっと自分の我が家に帰って来た
義父は
ほっとした顔をしていた
学校の先生だった義父が
この入院中に
ある教え子からもらった
お見舞い葉書の束を
見せてくれた
まさしく束!である


(羽根をもがれたってまだ鳥なんだ!)

数か月間
毎日、毎日。
書いて送ってくれたらしく
励ましの言葉の束
文面から人柄がにじみでていた
ついつい読みふけってしまって
涙がこぼれそうになった
なんでもないことが
日々書かれているのだけれど
長い入院生活には
これは本当にうれしいお見舞いだ
この葉書の重みは
すがすがしい重み
心があったかくなる


(五月鯉は滝より空に泳ぐのがいっとうすっきゃ)


それに
文字や言葉が人間の脳に与える影響は
計り知れない
だからこそ人は言葉を求め続ける
言葉が人を傷つける時もあるが
それもふまえて
人と人が近くなりすぎて傷つけ合うのは
むしろ好むべきことなのだろう
傷つけ合わない関係など意味がない
傷つけ合わない関係など
関係とも呼べぬ
そんなものはすれ違い程度のものだ
などと
もっともらしい意見に
うなずく時
まあ貴方も
少しは大人になったわねえ
と言ってみたりしよう
琴線に触れ合う仲こそ 
価値がある?
まあそういう納得の仕方で
生きるのが
ロックってもんだ
どうかな


(これはどちらかというと演歌)



そんな話をすると
誰かともめているの?
などと勘違いされたりする
まあ言葉の無い人とのバトルは
日常だけど(笑)
ブログにいろんなことを書いて
意見を述べたら
るるの話だと
勘違いされてしまうこともある
ふん
一般的な話ですが
などと
ことわりながら
意見やその他を言うのも
めんどうだ



(こっちはロックなんや。ほんま!)








(我が家の開運グッズ~四葉ですなやっぱ!)




今日は
るるの父ちゃんの命日なので
言葉供養 第2弾
パート2である
第1弾は2年前の5月
暇ならこちらを見てね
クリック
言葉供養その一



やっぱり
昭和初期の言葉使いで
読みにくいけど
どおぞ



Twilightの中でⅠ      (るるの父 作)


人が人に与へる無限の哀愁を秘めた
慟哭のコレスポンデンスは
冷たいまでに白いガス燈の光のように
支えても支えても支えきれない
青醒めた媚薬のような郷愁だ。

時とすると───
永遠の道標を求めながらに。
密やかなトワイライトの中で
落陽としてゐた
青白い対話の数々は
狂おしいまでに渇ききった
傷ついた魂を癒す吹上の水のようだ。

琥珀色の薄ら寒い液体。
饐えた焼酎の匂いのような憔悴。
居酒屋の薄ら暗い行燈。
夜更けの街角で
ひと破片(かけら)の葉っぱが
肩に零れかける美しい悲哀は───



Twilightの中でⅡ


薄明の美しい光のうちに
人と人が漂わす 落日の色彩は
哀しいまでに 冴えた
青いピアノの旋律のよう
底知れぬ哀傷を湛えた
侘しい水郷のような音楽だ。

そして。
この夕闇に溶け入る
悲哀の白さに
堪えがたい焦燥と悔恨のみだれが
水銀色にうすれゆく姿態を染めて
かすかに淡い哀愁の調べを奏でる。
燻銀(いぶし)のように───
あゝ 人との距離が
誘うものの虚しさは
草の葉に光る
一滴の露のような仄かな祈りだ。

やがて
死んだように訪れる宵闇。
憂愁の翳り濃い侏羅紀(じゅらき)の夜。
微睡(まどらか)な太古への夢に
光芒のような生命が重い。

あゝ 崩れた魂の廃墟に
人は人を離れて ひとり
中空に白々と零れ落ちる
月光のような孤独を掬みとる。

それは
深夜の冷えた空気に顫(ふる)えている
蝶の触角のような悲しさだ。



Twilightの中でⅢ


燃えるような明るさのうちに
昏れ滞(なず)んだ街々は
玻璃色の光沢を秘めて
解体する方解石の結晶のように
美しい悲願を描く
深い嗟嘆(といき)のような夕景だ。

消え易い此の薄ら明りは
一筋の悲哀を籠めて
何処へ動いて行くのだらう。
───此の時
人は人への思慕に羞恥(はじら)い
跡絶えがちの音律が伝える
傷ましい音叉に嘆くのだ。
そして 視力を失った
空洞(うつろ)な瞳孔(ひとみ)にしても
再び光を慕って
異様にふるえ
絶え絶えの音階を追っては
激しい思索を求めて動いているのだ

あゝ !
人は 己れの網膜に映る
無慙な孤独の姿に怯え
客赦なく襲って来る
悲しい微酔の意識に
緊(ひし)と 唇を噛むのだ








(昨日浸けた青梅がもう酔って浮かれて頬が黄色よ!)



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