ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

その名のとおり、見せたい、ミセバヤ

2023-11-29 22:03:09 | 草木花

わが家の植木台の上に、ミセバヤという植物の鉢植えがある。

ミセバヤは、普段は葉が水色で、肉厚なので少しサボテンの仲間を思わせるところもある植物だ。

百人一首に「みせばやな」で始まる歌があって、それと関係があるのかと思ったが、全く関係ないと分かった。

ちなみに、こんな歌。

 

見せばやな 雄島(をじま)の蜑(あま)の 袖だにも

濡れにぞ濡れし 色は変はらず

                                                 殷富門院大輔(いんぷもんいんのたいふ)

 

ちなみに、「見せばやな」の意味は、「ばや」は願望の終助詞で、「な」は詠嘆の終助詞。「見せたいものだ」という意味。

…だそうだ。

 

ただ、この「ミセバヤ」という名は、ウィキによれば、

和名は「見せたい」という意味の古語が変形したもので、高野山の法師が詠んだ和歌にちなんでいるといわれている。

ということだから、やっぱり何か関係があるのではないかと思ってしまう。

 

そんなミセバヤ、いくつか種類があるそうだが、わが家のものの正確な名前は知らない。

だが、今月は、その鉢植えにずいぶん楽しませてもらった。

花の美しさから紅葉の美しさに変わっていった。

ひと月で、2度おいしかった(!?)

 

11月3日。

葉のふちは赤みがあるが、ピンクの花が咲いていた。

こんもりとした花がとてもきれいだった。

ミセバヤの花って、こんなに可愛いものだったかなあ。

 

11月19日

花びらがしおれたり枯れたりしてきて、ミセバヤの花は美しくなくなった。

でも、半月以上咲いていたのだから、なかなかすごい。

でも、その代わりに、葉の色がずいぶん赤くなった。

 

11月24日

花はすっかり枯れてしまった。

しかし、葉の紅葉が見事なこと、この上ない。

美しい。

今まで、ミセバヤの紅葉がこれほどきれいだと思ったことはない。

なるほど、花も紅葉も、ほかの人にも「見せたい」と思ったよ。

名前のとおりだね。

 

ちなみに、花言葉は、「つつましさ」「大切なあなた」なのだとか。

たしかに、11月3日の花の咲き方には、咲き誇るのではなく、さりげなく咲いている感じだった。

そして、花で紅葉でと楽しませてくれたのは、見る人を「大切にしてくれている」ようだった。

うん、見せたい、ミセバヤだったよ。

コメント
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