癒し系獣医師の動物病院開業日誌

アニマルセラピー団体で活動している癒し系獣医師。農業団体職員から脱サラし、動物病院を開業しています!

羊ブランド

2007年01月18日 | Weblog
今朝の新聞に生ラム肉のことが掲載されていた。
ニーズはあるが、生産戸数が少なく安定供給ができないことが、ネックらしい。

そもそも羊は日本では季節繁殖だから、秋に受胎して早春にお産する。そのためどうしても肉の出荷は晩秋とか冬になる。安定した肉の供給にはなりにくいのである。また、羊のメスは繁殖期の発情兆候がはっきりせず、いつ交配したかも不明瞭であることから管理が難しいともいわれている。

最近ではノン・リターン法(発情が来なくなったら妊娠とみなす)を利用して、雄の胸にマーカーを着けて、メスに乗ると色が付くようにしておくことで分娩予定日をある程度推定できると言う方法をとっているらしいです。

羊は病気には結構強く、蹄の病気と内部寄生虫に注意すれば健康に育ちます。

羊はかって北海道の多くの農家で飼育されていて、50年くらい前には全国で10万匹、飼養戸数6万戸を誇っていたのです。そういえば、僕の親父の田舎は農家で僕が子供の頃めん羊を飼ってましたね。

羊は季節繁殖だといっても、雄の同居を少しずつ後にするなどして1年を通じて肉を供給できるようにできれば北海道のブランドとして確立できるのですが・・・
今は飼育農家も200戸程度しかないく今後の課題だそうです。

僕もチャレンジしたいくらいですけどね・・・

EPAの問題

2007年01月17日 | Weblog
写真のように、こんなに朝の暗いうちから犬と散歩しています。
暗くまだ夜中のようですが、実際は6時頃です。
暗くても僕は朝の空気のなかで散歩することが大好きです。澄んでいて、これからの1日の始まりを感じることは気持ちがいいと思います。
まっ、朝早く目が覚めるだけなんですがね・・・

ところで、年明け早々にオーストラリアとのEPA(経済連携協定)交渉が開始したということをご存知ですか。要は今設定している関税を撤廃して安く、安定して、尚且つ大量に輸入するための2国間協定です、。すでに日本はメキシコなど輸入実績が少ない国との締結は実施済みですが、オーストラリアは農業国ですから、国内の農家に及ぼす影響は計り知れません。国内の農家は高い関税で保護されているのです。特に畜産、酪農部門の農畜産物はその代表です。

背景には中国の台頭があり、鉱物資源確保のため中国がオーストラリアとの交渉を始めたため、対抗上日本も検討する時期にきたのではないかといいうことです。
しかし、関税が撤廃された場合1兆4千億くらいの経済的打撃が見込まれ、国内の農家及び農業関係者に与える影響は甚大です。

日本はただでさえ食料自給率が低いなかで、オーストラリアから輸入されるとあっては農業が崩壊しかねません。なんとか、農産物は除外されるよう交渉を進めてもらいたいものです。

健康な食品を食べたいといいつつ・・・

2007年01月16日 | Weblog
1月も半分過ぎましたね。学校の冬休みも終わるか、あと僅かです。
2月は受験シーズンで、子供には大変な時期ですが、家の子二人(ともに受験世代)は全く影響ないような生活をしてますが、いいのだろうか・・・

さて、
不二家の問題を見ても分かりとおり、食品問題に関する関心は非常に高いですね。当然なのでしょうが、口に入るものは自分、そして子供も含む家族にも影響を及ぼしますから、関心は高いでしょう。
僕も何回も書いてますが、食品に関する関心が高いです。特に動物が食べるものに興味があります。ドッグフードの中身なんかに興味があります。
いろいろ調べると、添加剤や畜産、魚類副産物も含まれる場合があり、ドッグフードを疑う訳ではないのですが、一抹の疑問もあります。

まあ、しかし、自分の食べているもののカロリーや成分、消化性なんかを考えながら食べていることもないし、何でそんなに犬のフードに関して気になるのかと考えてみると、要は犬たちに食べ物に対する「選択権」がないからなんでしょうね。人間が与えるもので体調を崩したらかわいそうだとの考えが働くのだと思います。
犬は1万年以上の昔から人間のパートナーとして生きてきて、餌も人間から与えられて生きてきて、なにも問題なく経過してきたのです。自然のものを食べてきたら空問題なかったのです。

如何に今の食品が生活様式に合わせて、その自然性や新鮮度を失っているかということです。事実、犬にも癌が増えてきているし、糖尿病や腎炎、尿石症など人間と同列の病気が増えてきているのが現実です。
昔、一時期現代人寿命45歳説なんて本が流行った時期がありましたね。とっくにその年齢は越しましたけど、何とか生きてます。ノストラダムスの予言も乗り越えて。つまり、父親の世代は自然なものを食べていたから長生きできたが、自分の世代(高度成長期にからの子供の世代)では添加物をたっぷり含んだ食べ物を摂取してきたので長生きできないとの説でした。

あのノストラダムスの予言がでたころは僕が高校生の頃でして、馬鹿だったのである程度信じてましたっけ・・・

平均年齢くらいまではいきたいなぁ。インスタント食品は避けなければといいつつも、直せないのですwa。


納豆狂想曲

2007年01月15日 | Weblog
今日から中学校が始業式。やっと家のボンズも学校です。受験なんだけどやたらゆったりしています。まあ、いいか。僕もゆったりしていたし。

昨日、かみさんと大型店のスーパーに行ったら納豆がないんです。
「なんじゃこりゃ!製品に問題か?」と思いきや、売り切れだそうです。
何でも、「あるある大辞典」という健康を取り扱うTV番組でダイエットに効果があると放送した翌日(1月7日)から急に売れ出したとか。納豆に含まれる「イソフラボン」がいいらしいのですが、初めて聞きました。僕の記憶では血栓の予防にいいとはありましたが、ダィエット?
家のかみさんなんか、かなり以前から毎日納豆食べてるけど、さっぱりですがね。
本とかぁ?

かみさんに聞くと、「あるある」で紹介された食品は大概翌日急に売れ出すとか。
信者がいるんですね。だったら、売れ行き不振の食品をどんどん紹介してもらえばいいじゃない?
例えば「牛乳」にダイエット効果とか、癌に効くとか。まあ、主食に属するものは放送効果が薄いんでしょうね。いまいち地味だけど「そうか!」と思わせる食材がいいのでしょう。何か、前回は「あるある」で納豆が今度は癌に効くとか・・・

まあ、健康にはいいのでしょうから「継続」してほしいですよね。
納豆製造メーカーでは通常の3倍の売れ行きで生産が追いつかないとか。でも、生産ラインは増やさないでしょうね。後が怖い。

消費者は食べものや健康にそれだけ関心が高いということでしょう。
ですので、「不二家」の事例は最悪です。

僕も最近は食べ物にたいする関心が少しでてきました。
自然食品とまでききませんが、新鮮で手を加えない食べ物に大きな生命エネルギーを感じるようになってきました!
その割、今日の昼にカップラーメン食いましたけど・・・
まだだな・・・

セラピーの新年会

2007年01月14日 | アニマルセラピー
昨日はまたスキーに行きましたが、何かスキー客が例年より多い傾向にあるような気がします。スキースクールの子供も多いようです。

僕がスキーに行くのは、冬場の運動不足の解消やスキーそのものが好きであることが理由ですが(まあ理由なんかいらないのでしょうが)、その他に冬景色を見れることが楽しいからです。冬山登山気分になれます。
僕は全くの晴天より曇りでありながら、空の一部が青く、新設とのコントラストが映える景色が好きです。その意味では最高の日でした。
最近は長い時間いるのではなく、5本くらいで丁度いいですね。
また来週行こう!今度は朝里だ

また、昨日の夜はアニマルセラピー仲間との新年会も行いました。皆さんとセラピーに関することなどで楽しく盛り上がりました。その中でもやはり、犬の適性検査に関する関心が高く、適性検査部を創設する立場としては期待に応えなくてはならないと言う気になりました。
その他、スキー場に犬のドッグランスペースを作ると、人も犬も楽しいのではなんてアイディアも出て面白かったです。ボランティア同志の交流も楽しいし、必要ですね。


ユルリ島の馬

2007年01月12日 | 動物一般
根室方面に出張していて、更新が滞りました。
携帯で更新もできるのでしょうが、携帯で文書を作るのが苦手で・・・

やっと冬らしくなってきました。寒さも本来のものになりつつありますね。
根室の方は週末は荒れましたが、今週は天気がよかったです。

ある人と話をしていて、根室の「ユルリ島」の話になった。
皆さんはニュースで見たことはないですか。

ユルリ島は根室から船で10分くらいの所にあるようです。
インターネットで調べると・・・
根室半島の太平洋側。昆布盛の沖3km程のところにあり、標高40mの台状の島。モユルリ島の南。
●面積/1.68km2●周囲/7.5km
●人口/無人島
●アクセス/保護区域につき許可がなければ立ち入り禁止
とのことです。
馬が今でも22頭いるそうです。野生の馬で雄は定期的に入れかえるそうです。野生だからずっと同じ雄だと近親になってしまうからでしょう。

島は半分湿原になっているそうです。保護区でクイ一本打ってはいけないそうです。そのため、時々馬ががけから落ちるそうですが泳いだりして死亡することはそんないないとか・・・

管理は昔コンブを引くことに使っていたこともあり、「猟師」さんが年に数回船でわたり状態を確認するそうですし、間引きもするそうです。何せ小さいしまですから、20頭前後に維持しなくてはならないのです。

馬は逞しいしいそうですよ。あるとき子馬が崖から落ちてそこは落ちた先は地面があったのですが上がれなかったようですが、草もあるし湧き水もあるのでそのままにしていたら、草を食べ大きくなって自分で崖の急斜面を登ったそうです。

僕もうわさではユルリ島の話は聞いてましたが、行きたいなあ・・・

新年の思い

2007年01月09日 | Weblog
今日は一応仕事始めでした。
思えば10日間有意義に過ごしたか?
それなりに充実はしていました。
実家へ行き(と言ってもすぐ近く)、初詣に行き(3日でしたが)、好きな大学駅伝を見て(これを見ないと正月が来た気がしません)、母校の教室の同門会に出席し(ちなみに解剖学)ました。スキーや水泳にも行った。

また、普段できない調べもの(セラピー犬の適性検査に関する勉強)もしたし、ホメオパシーに関する勉強もしました。
今年も何回も言いますが、セラピー犬の適性検査のあり方について徹底的に研究、勉強します。僕は凝るタイプですから興味を持つととことん気の済むまで追求します。

目標ができたことが最大の喜びです。

解剖学教室の同門会にでましたが、僕の時代の教授も来てくれました。もう、今年で76歳になるのですが未だに探求心が衰えないことに感動しました。常に「科学者」であり続けている姿を見て凄いと思いました。

新年から元気をもらい今年も走り続けたいと思います。

病気と季節

2007年01月08日 | 動物一般
風が強く吹いています。
気温が高く、雪ではなくときどき雨のようなものが降っています。
とても1月の北海道とは思えない風景です。地面が出ています。今日は少し雪が積もりましたが、ほんの少しです。今年はエルニーニョ現象の影響が世界各地で起きているようです。

季節が季節らしくないとなんとなく、不安になるものですが皆さんは如何ですか?
ところで、
動物の病気にも季節性があるようです。特に産業動物には如実にその傾向がでると思います。

例えば冬は肥育牛の「尿石症」が出やすいのです。これは冬季は飲水量が落ちたり、寒さで飲み水が凍ってしまうことがあり、そのような要因で発症しやすいのです。
また、出生する子牛にも事故がでやすい傾向があります。寒冷による新生児の衰弱もありますが、寒くて分娩監視がおろそかになることも遠因でしょう。

お産後に泌乳が多くなり、カルシュウム不足が起きて牛が立てなくなる「乳熱」も冬季に多発する傾向があります。これも寒冷感さや飼料摂取に影響があることが遠因ではないかと思います。
夏は牛の大敵「乳房炎」やお産のときに暑さが加わると産褥性の疾患が多発します。
春先は子牛の下痢や肺炎が多い傾向です。
秋はもっとも病気の少ない時期ですね。しかし、個体によっては秋の初めの頃まで夏の疲労を引きずる場合もあるようです。

まあ、これは産業動物の場合ですが、犬や猫にも病気の季節性は当然あるでしょう。
家の犬は尿石症の既往症があるので、冬季は飲水欲が落ちるのでなるべく水分を摂らせるようにしています。

季節と病気については興味があり、相関を調べようとして一度気象台のデータを取り寄せたこともありますが、結局そのままでおわりました・・・


スキー場は雪不足

2007年01月06日 | Weblog
今は雨が降っていますが、日中はそこそこ悪くない天気だったので、近くのスキー場へ行きました。それにしても、雪が少ない。ゲレンデのかなりの部分で地肌が見えそうでした。まあ、週末は荒れ模様の天気なので雪が積もるとは思うのですが・・・少し異様な風景です。
スキー場の駐車場で気づいたのですが、今の車にはスキーキャリアーをつけていない車の方が多いですね。スキーの板も短くなりましたし、ボーダーも増えたし。
僕はといえば、当然スキーキャリアーを装備してます。なにせ、スキー板が195cmもありますから。

週末は恐らく雪かきに追われ終わるような気がしますので、合間に適性検査も今後の方向性でも考えようと思っています。特に犬体検査の負担が大きいので、適性に実施しつつも、負担にならないための方策を検討しなくてはなりません。
昨年度実施した施設のアンケートでもセラピー犬に対する不安要因として、犬からの感染症に対する不安を上げる方が多かったですから、今後も利用者に不安を与えないために検査を継続する必要があります。
特に狂犬病はもとより、エキノコッカスやレプトスピラ、Q熱、回虫症、サルモネラ、キャンピロバクター、パスツレラ症です。
結論的には過度の犬との接触を避けたり、糞便の処理、手洗いで何も心配はないのですが、「不安を与えない」ことが何よりなのですが。
いろいろ調べながら検討していきます。

セラピーの医学的検証

2007年01月05日 | アニマルセラピー
今日も暖かで雪も少なく、本当に1月なのかと疑いたくなるような天気でした。
その天気もどうやら今日までで、明日から荒れた天気になりそうです。

今日は久ぶりにプールに行って1Kmほど泳ぎました。これくらい泳ぐと体が火照るくらいになります。
毎回、大概プールのなかには入るのですが、ほとんどお友達とオシャベリしているご婦人が必ずいますね。おしゃべりなら何もプールでなくてもいいのにと思うのでした。

年賀状は1年に一度何気ない添え書きをして出したり、頂いたりするのですが、それなりに近況が分かることもあり、新春の挨拶にはもってこいとおもうのですが、子供たちをみていると年賀状もメールなんですね。やっぱり、葉書でなくてはならないと親父は諭すのですが・・・

休みの期間にいろいろ調べもものしたのですが、医学会でも僅かながら、セラピードツグの効果について医学的研究が行われているという記事も見ました。
特にセラピーと免疫に対する関係の面で研究されている場合が多いようです。

主に流血中に存在し、非感作で抗腫瘍活性や抗体産生系に対する調節作用を持つナチュラルキラー(NK)細胞活性、ストレス反応に影響を受ける内分泌指標と言われている、カテコールアミン、コルチゾール、ACTH等の測定を通じてセラピーの効果を検討したものが、介護老人保健施設アロンティアクラブ理事長医学博士 矢木 崇善氏がセラピードッグのセミナーでも発表されている。

結論的には統計的にNK細胞の活性やカテコールアミンの活性値、リンパ系の免疫力を示す値に統計的有意差の数字はでなかったが、個人データレベルではセラピーの関わりの深い人ほど免疫系、内分泌系に何らかの影響を与えた可能性があるとのことでした。

心とあり方と免疫には大きな相関があると考えられていますので、自律神経のうち、交感神経と副交感神経のバランスやサイトカインに動物による癒しがいい影響を与えていることは容易に想像されます。
今後もさらに研究が進み、科学的根拠に基づいた「医療的行為」として公認される日がくればいいと念じています。