癒し系獣医師の動物病院開業日誌

アニマルセラピー団体で活動している癒し系獣医師。農業団体職員から脱サラし、動物病院を開業しています!

犬のベジタリアン

2007年01月23日 | 動物一般
日中、久々に雪が降りましたね。10cmくらいでしたか。
久しぶりに雪かきしました。
新聞によると、今年は暖冬で「鍋」料理の機会が少ないのか、白菜などの鍋系の野菜が売れないようです。家は、結構鍋してるけどなぁ。

今、チョツト犬の食事に関する本を読んでるのですが、これがなかなか面白い。
犬にベジタリアンは可能かと考えてしまいます。
筆者によれば、肉を生産することは野菜、穀物を生産する耕地の5倍面積を使っているのであり、肉の生産を10%減らすことで1億人の人が飢えないような生産ができると考えているようです。
肉を食べる習慣が強くなったのも米国でも1900年の初頭くらいからで、それまでは穀物、野菜が中心の食事だったようです。
また、肉やその脂肪には食べものから摂取した有害物質が食べ物のなかでもっとも蓄積しやすいといわれており、その点でも肉食を止めろとは言わないが、穀物でタンパクやビタミン、炭水化物をとるようにした方が健康にいいだろうとのこと。

真偽は分かりませんし、僕は肉が好きなので賛同はできませんが、ある程度納得のいく内容だと感じました。まあ、確かに肉を食べなければ死ぬということはないでしょうし、肉食中心の食生活になってから様々な疾病も増えてきた傾向は否定できないでしょう。
しかし、肉には肉のいいところ、乳製品には乳製品のいいところがあります。要はバランスの問題でしょう。考えて見れば、太古より犬は肉食と言われながら、肉のほか、動物の内臓やそこに消化された穀物、野菜も摂取しながら生きてきたのでしょう。その意味では大変バランスのいい食事をしてきたのです。そこに、人間に家畜化され、近代にはペッフードという人工的な食べものになってから、人間と同じ病気にかかるようになってきたのではないでしょうかね。
栄養理論的にはペッフードは理想的で安価かつ便利な食べ物ですが、犬を初めとした動物にとってはえらい迷惑な食べものかもしれません・・・

僕の知っている方の犬も殆どベジタリアン食ですが大変毛艶がよく、健康的であるのがふっと浮かびました。