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 玉川上水の木漏れ日の下

 ワヤン・トゥンジュク梅田一座のメンバー katakura のブログ  since 2013

映画「キャプテン・フィリップス」

2014-12-21 | 映画と美術と音楽と

映画「キャプテン・フィリップス」
「こんな連中がハシゴをかけて船によじのぼって来たら、もう怖くて泣いちゃう。」と思った。

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 「キャプテン・フィリップス」。2013年アメリカ映画。ポール・グリーングラス監督。
 2009年に発生したコンテナ船「アラバマ号」乗っ取り事件で、ソマリア人海賊の人質となったコンテナ船の船長フィリップスを描いた、実話を基にした作品。
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 主演の船長役のトム・ハンクスがとても良かった。海賊達の常軌を逸したヒステリックな感じも迫力があって凄かった。とても面白い作品です。
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 もの凄く怖かった!迫力満点!ドキドキづくし!怖いものがお好きな人は必見ですが、苦手な人は「メリーポピンズ」の方がいいでしょう。あと、閉所恐怖症の人もおやめになった方がよい。
 私は幸いにして居間のテレビで、名犬エースをコタツ代わりに膝に乗せて(すごく温かい)、ゆる~い状態で観ていたからよかったが、観終わった時、「映画館で観てなくて良かった、もし真っ暗な空間で大音響で観ていたら、もう疲れて疲れて、しばらく立ち上がれないかもしれない。」と妻に言った。この感じ、昔、「Uボート」という凄い戦争映画を観た時の疲労感に似ている、と思った。
 こんな感想ばかりでは、なんの映画なのかまったく分かりませんね。
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 物語は、ソマリア沖を航行していたコンテナ船が武装したソマリア人海賊に襲われ乗っ取られてしまう、いろいろあって・・・海賊達は船長を人質にして小さな救命ボートでソマリアの海岸まで逃げようとする。ついにアメリカ海軍は総力を挙げて船長救出作戦に出る・・・そんなお話。
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 とてもハッピーエンドとは言えない壮絶な結末。・・富める国と貧しい国、大国が自国の利益のためにばらまいた武器で内戦状態にある国々、今の世界で起こっている富の格差や治安の混乱を改善しなければ、このような事件は無くならないと思った。
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 小さなボートに乗ったソマリア人海賊4人、実は浜辺で家族と暮らす貧しい漁師達。この4人と戦うために、アメリカ海軍はなんとイージス艦や空母まで出動し人質救出専門の特殊部隊が投入される。「ソマリア人漁師4人」対「アメリカ海軍」である。この構図が現代を象徴しているように思えた。(か)






映画「テルマ & ルイーズ」

2014-12-20 | 映画と美術と音楽と

「テルマ & ルイーズ」                 監督:リドリー・スコット

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 WOWOWを休止した。
 WOWOWには、錦織くんのテニスが観たくて・・全米テニスの直前に緊急加入したのだが、テニスもしばらくはないし、年末年始の好きそうな番組もないので、それでは「少しでも倹約してしばらく休もうか。」と言う事になった。いつでもまた加入すればいいからね。
 でも放送休止の区切りまではまだ半月ほど時間があった。有料チャンネルだからもったいないナ、この際出来るだけ沢山の映画を録画をしておこう、と夫婦で「番組表」を熟読、番組の予約作業の日々であった。普段はほとんど観ないのだが、まじめに調べてみるとWOWOWには観たい映画が沢山あった。
 気がつくと「映画をこんなに沢山ためていったいいつ観るのだい?!」というぐらいの数になっていた。ハードディスクはもうパンパン。この「先天的貧乏性」はこれからもたぶん直らない。
 それにしても4時間もある「ベン・ハー」まで録画してしまっていったいいつ観るのだろう?・・ハハ。
 すでに観ていた作品がほとんどだが、面白いものは何回観てもやはりおもしろい。そんな訳で、面白かった映画を少しだけ紹介します。お正月休み、TSUTAYAにお立寄の際のご参考に。

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 「テルマ & ルイーズ」。1991年アメリカ映画。監督:リドリー・スコット。
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 田舎町で暮らす、レストランのウエイトレス「ルイーズ」と専業主婦「テルマ」。親友の二人は退屈な毎日からしばし逃れ、知人からたまたま借りた山荘での休暇を過ごすためのドライブへ、釣り道具を持ってルンルン気分で出かける。物語はそんな「平凡な出来事」から始まる。
 整理整頓の苦手な主婦「テルマ」のバタバタの旅支度、普段はまったく気にも留めない護身用の小さな「銃」も旅支度の勢いで旅行鞄に放り込んで出かけてしまう。
 この銃がきっかけで二人の平凡な休暇はとんでもない「異常な事態」へと展開する・・。
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 監督はリドリー・スコット。「 エイリアン」「ブレードランナー 」「ブラック・レイン」「 テルマ & ルイーズ 」「グラディエーター 」「ハンニバル」などの作品がある。どれもこれも全て面白い。
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 主人公の二人の女性がカッコ良いのだ!この二人を最後までなんとか救おうとする警部も渋くて良い!スケコマシ役にぴったりの若きブラッド・ピットも良かった、ブラピはこの映画で注目され売れ始めたそうだ。よかったね。
 カッコ良くイカした女性と、いやらしくバカな男どもが分かりやすく描かれていて、とても面白かった。終盤での二人の逃避行シーン、背景となるアメリカの大自然がとても美しく印象に残る。カメラも音楽も洒落ていた。(か)


「女をバカにしなで!・・謝りなさい・・謝らないと撃つわよ!」


映画「セヴァンの地球のなおし方」この道しかありません

2014-12-13 | 映画と美術と音楽と

映画「セヴァンの地球のなおし方」    監督:ジャン=ポール・ジョー

 自転車に乗ってチリンチリンと約5分、中央線武蔵小金井駅前の市民センターまで映画「セヴァンの地球のなおし方」を妻と二人で観にいった。
 「次世代につなぐ環境映画祭」。無料上映会だった。
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 「どうやってなおすかわからないものを、壊し続けるのはもうやめてください」と、1992年のリオデジャネイロ地球サミットで、12歳の少女セヴァンは大人たちに環境破壊を止めるよう訴えかけた。素晴しいスピーチだった。
 それから時が過ぎ、こんどは母親となるセヴァン。映画は、彼女の現在の活動と、有機農法をはじめさまざまな取り組みで「食の安全」を守り続けようとする人々、「自然環境の破壊」から地域を守ろうとする人々を日本とフランスそしてカナダに追ったドキュメンタリー。
 とても映像がきれいな、爽やかですてきな映画だった。
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 「効率や利益追求のための自然環境破壊、農薬や遺伝子組み換えの危険性、そして原発、経済優先のこの社会に警鐘を鳴らす。」そんなすばらしい映画を観終わってホールの外に出た。
 そこはちょうど駅前のロータリー広場。選挙カーが大音量で「景気回復!」「経済再生!」「この道しかありません!」と絶叫していた。
 きょうの天気はとてもよかったけど、寒い日だった。
 ・・この道しかありません。(か)


映画「ジャージー・ボーイズ」

2014-11-08 | 映画と美術と音楽と

映画「ジャージー・ボーイズ」クリント・イーストウッド監督:2014年
1960年代活躍したロックンロール・グループ「フォー・シーズンズ」の物語である。
あの名曲!「シェーリー・シェリベイビー・シェーリー・シェリベイビー」である。
この曲知ってますか?・・知ってる方はそうとうに古い!
日本でもテレビ番組シャボン玉ホリデーでザ・ピーナツや中尾ミエが
スマイリー・オハラ・バンドをバックに歌っていた、あの名曲です。

 中央線にのって立川まで映画「ジャージー・ボーイズ」を見に出かけた。
 この日が上映の最終日だった、ガラガラだとしらけるな~と思っていたが、映画館はそこそこ混んでいたので安心した。とても面白かった。・・もう一度観たいと思ったけど立川では終了した。
 日本では9月からの上映だった。この映画を知って、観に行きたいと思っていたのだが、忙しくてなんとなく忘れていた。先日、我が家の次男がニューヨークから帰国した、ブロードウェイで「ジャージー・ボーイズ」の舞台を観たそうだ、「舞台も面白かったけど、イーストウッドの映画も面白いから観に行ったら?」と勧められ夫婦で観に出かけた。これだけ書くと、なんだかとても「イカシタ家族!」みたいだから、これはそのままにしてこれ以上詳細は書かない。
 内容はフォー・シーズンズの結成、成功、解散を基に脚色したトニー賞受賞ミュージカル作品の映画化。「なんでイーストウッドがいまさらミュージカルの映画化なんてするのだろう?」「不思議だね。」と妻と話しながら観に行ったのだが。それはそれ!やっぱりイーストウッドである!おちゃらけた音楽映画では終わらない、「ズシン!」と心に残る作品になっていた。・・エンディングはミュージカルおなじみの大団円、出演者が総出で道路で楽しそうに踊る、悪役もチョイ役もカタキ役もみんなで仲良く踊る、最後はカメラが上に引いて終わる。・・とても能天気なワンパターンのエンディング・シーンなのだが、何故かウルウル来てしまった。・・とても面白かった。楽しかったナ。(か)
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 この映画の脇役、ギャングの親分役のクリストファー・ウォーケンがカッコいいのだ!この人はなにをやってもいつもカッコいい。目が素敵。名作「ディア・ハンター」ではアカデミー助演男優賞。最近DVDで観た映画ではアル・パチーノと共演した「ミッドナイト・ガイズ」がバカらしくて面白かった。

 
クリストファー・ウォーケン

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 今日と明日は、一座のワヤン「スタソーマ物語・人喰い王の改心」の稽古があるのだが、今朝もフランキー・ヴァリのファルセット・ボイスが「シェーリー・シェリベイビー」と頭の中で繰り返し鳴りつづけていているので不安である。


映画「静寂と沈黙」

2014-09-10 | 映画と美術と音楽と

食事の準備をする修道士、セロリを丁寧に洗っていました。
全編にわたりフェルメールの様なとても美しい映像でした。素晴らしかった!
修道院の凛とした空気が伝わってきます。

 中央線にのって立川まで映画「大いなる沈黙へ」を見に出かけた。
 フランス・アルプス山脈に建つ男子修道院「グランド・シャルトルーズ修道院」で暮らす修道士たちの生活を記録したドキュメンタリー映画。音楽もナレーションも解説文もなにもない2時間49分。
 めまぐるしくシーンが変わり大音響の効果音や大げさな音楽の映画に慣れてしまっている私は、見始めたとき「このテンポで3時間近くももつのかな~?」と思った。ところが不思議と飽きない、飽きないどころかゆっくりと時間が進む静かな映像を見ているうちにしだいとそのテンポが心地よくなってくる。映画を見ている感じではなく、数メートル先のスクリーンのそこに修道院があり修道士達が生活している、その空間を2時間49分間だけとても近くで体感させていただいたような爽やかな気持ちになった。ふしぎな体験だった。素晴しい映画です!
 この映画の制作過程では、ドイツ人の若い(当時はね)監督が修道院にドキュメンタリーの取材を申し込んだのだが「まだ早い」と断れた。そして本人ももうすっかり諦めていた16年後に「準備は整った」と修道院から撮影許可が下りた、16年後の返事であった。この修道院ではいったいどんな速度で時間が流れているのだろうか?・・凄い話である。
 映画館から出て、近くのお店で並天丼をパクパク食べながら「"まだ早い"って断るのが凄いね」「これは禅問答だね」「それから16年後に"準備は整った"って返事するのも凄いね」「・・もしかして係の人が忘れてたとか?そんなこた~ないよねオレ達じゃあるまいし」「16年間の準備っていったい何してたんだろう?」「ん~・・まさか16年間修道院内の片付けものや大掃除をしてた訳じゃないよね」と、まったく俗人の夫婦は馬鹿な話に花が咲くのであった。
 この超俗人夫婦は、帰路の途中、ユニクロとビックカメラの喧騒の中でワシワシと買い物に熱中、せっかく体験させていただいた素晴しい「静寂と沈黙に包まれた時間と空間」をすっかり忘れて帰宅したのであった。スミマセンデシタ。(か)
 

静寂と沈黙


静寂と沈黙


映画「チョコレートドーナツ」

2014-06-10 | 映画と美術と音楽と

映画「チョコレートドーナツ」トラヴィス・ファイン監督
1970年代アメリカ。まだ同性愛に対して、差別と偏見の目にさらされた時代の実話。
二人は同性愛者であることを公にして、少年を取り戻すために行政を相手に法廷で戦います。
特に右のアラン・カミングの演技が素晴しかったナ。
差別と偏見と戦う説得力のあるの渾身の名演、眼に迫力がありました。素晴しい役者です。
彼は実生活でも同性婚をしているそうです。

 妻のお誘いで映画「チョコレートドーナツ」を観に銀座にいってきました。「同性愛者カップルがダウン症の少年を引き取って育てるお話。」ぐらいの予備知識しかなかった私は、かってにどことなくコミカルな映画を想像して出かけていったのですが、内容は硬派な社会派。感動の作品でした。もちろん楽しい場面もたくさんありました。
 偶然の縁で家族のように寄り添って暮らしていた、同性愛者カップルと育児放棄されたダウン症の少年マルコの三人。行政の非情な処理により引き裂かれてしまいます。再び三人で暮らせる様に行政を相手に法廷で戦います。そのためには二人は同性愛者であることを公にしなくてはなりません。同性愛者や社会的弱者に対する、さまざまな差別と偏見の時代。法廷では少年の幸せを論じるより、同性愛者に対しての好奇の目にさらされていきます。実話をモデルにしているそうです。
 題名の「チョコレートドーナツ」は、少年マルコの大好物。「食べ過ぎると身体に良くないからね。ニキビが出来るわよ。よしなさい。」との台詞が面白いネ、日常生活で家族の健康を心配する素朴な愛情を感じます。人が人を好きになり、人を大切に思う素直な心を描いた映画。感動しました。
 映画館の人に一言。帰りのエレベーター扉の横にティッシュの箱を置くのはやり過ぎです。ラーメン屋じゃないんだからね。ハハ。でも良い映画をアリガとうさん。(か)


映画「世界の果ての通学路」

2014-05-19 | 映画と美術と音楽と

映画「世界の果ての通学路」(写真:「映画.COM」より)
 将来は医者になって「自分のような病気で苦しんでいる人を助けたい!」と夢を抱いているハンディキャップを待った兄を、ボロボロの車椅子に乗せ、舗装されていないデコボコ道を学校まで運ぶ弟たち。この子達がとても明るくて、面白くて、素晴しいのですね、涙が止まりません。学校に着くといつものように同級生たちは温かく兄弟を迎えます、スバラシイね。

 映画「世界の果ての通学路」を観に銀座まで行きました。原題は「ON THE WAY TO SCHOOL」、「異なる4つの地域で、危険な遠い道のりを通学し、学校で学ぼうとする子どもたちの姿を追ったドキュメンタリー。兄の車椅子を押し、舗装されていない道を学校に向かうインドのサミュエル兄弟。サバンナを命がけで駆け抜けるジャクソン兄妹。モロッコの険しい山脈を越え、友だちと寄宿舎を目指すザヒラと少女達。パタゴニア平原を、馬に乗って通学するカルロス兄妹。」監督はフランスのパスカル・プリッソン。
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 昨日、梅スタジオで練習がありました。練習の後の恒例の反省会が「新中華」で行われました。ビールジョッキを片手に、私が「どの子供達も片道2時間近くかけて遠い道のりを学校まで通っているんだよね、凄いでしょ!往復4時間だよ!」と、この映画の話をしたところ。その日練習に集まったメンバー6人のうち、梅スタジオまでのその日の通学時間が、「浜松組の往復5時間(片道バス)が2名、東京近郊組の往復4時間が2名、あとは往復1時間半が1名、往復1時間が1名」でした。みなさん本当にご苦労様です。往復1時間の一番楽をしているのは私でした。スミマセンデシタ。こんどは電車に乗らず、小金井から玉川上水の遊歩道を走って梅スタに向かいます。ウソ。(か)


危険なサバンナを駆け抜けて学校に通う兄妹。
お兄ちゃんはパイロットになるのが夢です。


往復5時間の浜松組も加わり、真剣な練習が行われました。
「このフレーズに名前を付けるとしたらさ~・・・」などと
練習中にバカな冗談を言ったりする人は誰もいませんでした。


ポール公演「延期」

2014-05-17 | 映画と美術と音楽と

夕方の空。18時頃。
名犬エースとお散歩の時の素晴しい「夕空」です。ワン。

 今日、ポール・マッカートニーの国立競技場でのコンサートに、中央線に乗って妻と二人で出かけて行きました。信濃町駅の改札口まで来たところ、JRの駅員がミニメガホンで「ア~ア~、本日のポール・マッカートニー公演は急病のため中止になりました」「・・ア~ア~、くりかえします、中止です」「・・ア~ア~、中止ではなく・・延期になりました」と、国立競技場のポール・マッカートニー公演に向かおうとする駅の乗客に対して懸命にアナウンスをしていました(ごくろうさまでした)。
 「ジェ!ジェ!」と久ぶりの驚きでしたが、「JR職員に嘘は無いよね」と、いかにも日本人的な反応で、そのまま踵を返してまた中央線で帰宅しました。「日本の危機管理能力は迅速だな~」と、ボヤンと頭の片隅で思いました。
 帰宅途中の思いつきでは、吉祥寺で下車して「いせや」によって焼き鳥とビールと思ったのですが、「特別快速」に乗ってしまったため、吉祥寺を通過して三鷹まで行ってしまいました。(このへんの事情は東京の中央線近郊にお住まいの方しか分かりませんね。スミマセン。)
 そんな訳で早々帰宅、予定では今日は中止になっていたはずの名犬エースとの夕方のお散歩も無事復活。エースとの気持ちの良い夕空の中のお散歩を楽しめました。エース、良かったね。・・ワン。

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公演は明後日19日に延期になりました。
ところでポールはだいじょうぶなのかな?
はやく元気になってくださいね。ワン。
(か)


ストーンズ「指差し確認」

2014-03-05 | 映画と美術と音楽と

「上部照明機材ヨ~シ!」とは言ってないけどね。(写真:Yahoo!画像:より)
 ミック・ジャガー(70)。とにかく歌いながらなんでも「指差し確認」が好きな人なのね。いつでもどこでも「指差し確認」。二時間のステージ、東京ドームのいたる所を指差しながら確認していきます。スタンディングの観客もつられてみんなで指差し確認!5万人の指差し確認!ハハ。楽しかったナ~。
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 昨夜、ローリング・ストーンズ東京公演に中央線に乗っていってきました。ストーンズ公演は八年ぶり。相変わらず迫力満点の大熱演!満員の観客も大熱狂!もの凄く盛り上がったライブでした。
 今回はステージにも結構近いアリーナ席が当たって喜んでいたのですが、その代わり二時間びったり立ち続け。両手を上げ、天井に向かって「指差し確認」を、し続けるはめになりました、正直つらかったナ。だって前の人も周りの人も最初の曲がはじまった瞬間に全員一斉に立ち上がった後は二時間「ワーワー」「キャーキャー」の大騒ぎ!だれもすわらない!座っていると何も見えない!だからしかたがないからみんな立つ。これならアリーナ席の「席(椅子)」はいらないから、少し安くしてくれませんか?ハハ。
 ミックは凄く元気でした。やはり8年前に比べるとステージを走り回る距離は減った気はしたけど、それはしかたがないね。でも歌いながらの「指差し確認」の迫力には衰えはまったく感じませんでしたね。とにかくアスリートのような締まった身体、ピョンピョンしたりスキップしたりミックにしか出来ないリズムに乗った軽快な身体の動きが素晴しかったな~。キース・リチャーズもチャーリー・ワッツもロニー・ウッドもみんな締まっていてかっこ良かったな~。ゲストのミック・テイラーだけが太かったけどね、それはともかく。あ~面白かったな~。・・あ~疲れたな~。妻は声もかれてたな~。ハハ。
 公演終了後、通路の壁にもたれて妻を待っていたら、かなり酔った感じの私ぐらいの歳のオジサン、目は泳ぎ、膝が笑った足取りでフワフワと近づいてきたので私も少し身構えました、するとそのオジサン「サティスファ~クショ~ン」と私に笑顔で声をかけて通り過ぎ、その後もそこにいた人たちに次々と「サティスファ~クショ~ン」と笑顔で声をかけて過ぎ去っていきました。このオジサンはよほど「楽しく酔った」のか、よほど「正しくラリった」ようです。ハハ。40年前の新宿のロック喫茶にはこんなラリった人が沢山いましたが、最近はすっかりいなくなったので、なんだかとてもなつかしい感じがしました。(か)
 
 
「ハイ!ソコノミナサン!モットモリアガッテネ!」

 
「オー!モリアガッテクレテアリガト~!スバラシ~!」

ゼロ・グラビティ「傾斜角の検証」

2014-02-28 | 映画と美術と音楽と

傾斜角の検証:マイケル・ジャクソンのダンス・パフォーマンス「 ゼロ・グラヴィティ 」
マイケル J  :45度(さすがに完璧な角度ですね!素晴しい!)
ダンサーA :65度(まだまだ)              
ダンサーB :66度(お腹出してもだめだな)        
ダンサーC :60度(けっこういいけどネ、もうちょっとだな)
ダンサーD :36度(これは凄いゾ!でも起き上がれますか?)

 写真はマイケル・ジャクソン「Smooth Criminal」の中での有名なダンス・パフォーマンス「ゼロ・グラヴィティ」。この写真を久しぶりに眺めていると「やっぱマイケルは凄いな~」と改めて気がついた事がありました。パフォーマンスのなかで見せ場となる「傾斜角」です。このパフォーマンスにあたり「傾きは45度でそろえてね!」とダンサー達に指示を出したマイケル、自らは完璧に45度!さすがですね。ほかのダンサー達はほとんど45度までに至らない傾きなのですが、一人だけもの凄い人がいました、写真奥の「ダンサーD」です、傾斜角度はなんと!36度まで傾いています。このあとこのダンサーDが無事に起き上がれたか?・・は・・知りません。
 しかし「マイケルは凄いナ。」なにをやっても完璧ですね。でもこの完璧なマイケルでも傾きすぎて起き上がれなかったライブがあったそうです。ハハ。楽しいですね。
 このパフォーマンス「ゼロ・グラヴィティ」。もう有名な「仕掛け」ですね。ステージの床から出てくる「ボルトの頭」に「靴のかかとに仕込まれた特殊なフック」を引っ掛けて全身を倒す仕掛けだそうです、でもいくら仕掛けがあっても鍛えられた筋力とバランス感覚がなければとても出来ませんね。日本では「レジェンド葛西」ならできると思うな、15度ぐらいまで傾きそうですね。ハハ。(か)

 
  レジェンド葛西!「凄いゾ!凄いゾ!」

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マイケルのダンス・パフォーマンスをご覧になりたい方はこちから↓↓↓
YouTube
Michael Jackson - Smooth Criminal - Live Munich 1997- HD
>https://www.youtube.com/watch?v=_E2r2vOlqvA
現在の再生回数は34,423,233回。この記事を書いている間にもどんどんと更新されています。
世界中からですね。凄いですね。



映画「ゼロ・グラビティ」

2014-02-27 | 映画と美術と音楽と

・・漆黒の宇宙に漂っている二人。
宇宙では何も生息することは出来ない。(・・らしい?) 
宇宙服の中は人類が宇宙に持ち出した「最小限の地球環境」。

 中央線に乗って新宿に映画「ゼロ・グラビティ(原題:Gravity)」を観にいきました。
 去年の年末から上映されている話題の映画で、そろそろ映画館での上映も終了してしまうころになってやっと観てきました、というよりも「体験してきました」と言う方が正直な感想です。凄い体験でした。疲れました。「体験型3D映画」です。
 上映時間91分の映画。こう書くと短い様に思われるかもしれませんが、もうこの長さで充分なのです、もうお腹いっぱい。91分のうち81分が「クライマックス!(最高潮!)」の映画なのです。全体がズ~っとクライマックス。このクライマックスを造りたいがために造られたクライマックス映画です。とくに込み入ったストーリーもなく極めてシンプルな内容。とにかく観ているこちらもどこでどう息継ぎをしていいのか分からなくなるようなシーンの連続、「凄かった!」。
 この映画をすでに見た人達の感想がみな一様に「凄かった!」「凄かった!」と言うので、「キミたちね~なにかこう~もうちょっと違う表現ができないものかね?・・ほんと表現力がないんだから」と思っていたのですが、私の感想も「凄かった!」です。ハハ。どう凄かったかは映画館でご覧ください。でももうすぐ終了してしまいそうです、映画館にイソゴウ!これからご覧になる方は「こまめな水分補給」に注意しながら体験することをお勧めします。(か)


こちらはマイケルのダンス・パフォーマンス「ゼロ・グラビィティ」
これをライブのステージでやってしまうのです。
これも「凄い!」「凄い!」「凄い!」


クラプトン・クリーム・1円

2014-02-26 | 映画と美術と音楽と

アルバム「カラフル・クリーム(Disraeli Gears:1967年)」ジャケット。

ジャケットに描かれている三人の顔、左から
ジンジャー・ベイカー(ドラムス) + ジャック・ブルース (ベース) + エリック・クラプトン(ギター)
二年間ほど結成されていた三人組のスーパーグループ「クリーム(Cream)」のアルバムです。
このジャケット、ジ~っと見ていると目がチカチカしてきます。

当時、このグラフィック・スタイルは「サイケデリック」と呼ばれ、一世を風靡していました。
凄いですね~!とても「シラフ」では描ける世界ではないですね、完全に「飛んでます」ね。
ちょうどこの頃、日本ではコント55号の二郎さんの「トビマス!トビマス!」がウケてました。ハハ。

 今回のエリック・クラプトン東京公演をきっかけに、妻と当時の思いで話に花を咲かせているうちに、なんだか急に「クリーム(Cream)」の演奏がなつかしくて、聞きたくなりました。でも我が家にあるクリームの音源は全て「レコード」、プレーヤーがないのですぐに聞く事ができません。では聴きたい曲だけを「iTunes」でダウンロード購入しようかと思ったのですが、なんと!一曲250円もするのです。どうしても8曲ほどほしい曲があるので結構な値段になります。それならばと、ベスト・アルバムをCDで購入と思い、調べてみました。すると、なんと!中古CDが「1円」から出ているのです。これには久しぶりに「ジェジェジェ~!」です。「1円」ってなんなのだい?
 調べてみると新品は1500円ぐらいから、これはともかく。中古CDがなんと!「程度:良い→1円」「程度:非常に良い→5円」とあるのです。私は「ン~~っと」悩んだ末に「程度:非常に良い→5円」を購入しました。この4円の差はいかに!程度は「非常に良い」でした。この5円CDにはカラクリがあります、「送料+手数料」として340円が加算されます、実際には345円となる訳ですね。これならまだ商売として理解できるので少し安心しましたが、CDが「1円」「5円」で売りに出されていると、はじめはやはり驚きました。
 私が学生の頃、「レコード」はとても高価な貴重なものでした。ほしいものも我慢して、小遣いをためて「レコード」を買いました。レコードはなんだか「夢のような買い物」でした。買ったばかりのレコードを抱え、家に帰るまでの「ワクワクした気持ち」は、いまでも忘れられませんね。レコードに針を落とす時のドキドキ感や新しいジャケットを部屋に飾る楽しさをしらない今の子供達はかわいそうな気がします。
 あまりにも全てが便利になった今、もっと一曲一曲を丁寧に聞くようにしたいですね。そう言うわたしも今は「iTunes」から「iPod」に入れた「曲」をどんどんトバシながら適当に聞いてしまっています。・・反省。(か)

 
  中古CD
 「程度:良い→1円」
 「程度:非常に良い→5円」

クラプトン・キング・オブ・コビナイ

2014-02-24 | 映画と美術と音楽と

「エリック・クラプトン」日本武道館公演。
さすがの「キング・オブ・媚びない」クラプトンも、
公演の最後には、メンバーそろって満員のお客様に「にこやかにご挨拶」。

 「エリック・クラプトン東京公演」。とてもシンプルな素敵なステージでした、とても良かった。
 メンバーは「ギター + ベース + ドラム + キーボードx2 + 女性ボーカルx2 」の7名。照明の他はなにもないような飾り気のないシンプルな舞台。サイドにスクリーンはあったけど特に造り込んだ画像を流す訳でもなくクラプトンやメンバーの手元をアップで映すだけの感じ。
 ステージにす~っと現れたクラプトン、そのままトンカツ屋にあらわれそうな普段着のようなラフな格好。1万人の拍手に迎えられギターを構えスローなイントロを奏で始めます。そんな淡々とした雰囲気で進められるステージ。曲と曲の間にも観客の拍手と歓声にこたえて「セキュッ(Thank You)」とマイクのそばに来て小さな声でボソッと言うだけ、さすが「キング・オブ・媚びない」と賞賛されるだけの事はあります。
 今回の印象は、ロックの「たてノリ」ではなく、全体にブルージーな大人の雰囲気の「よこノリ」の曲や編曲が多かったこと、全体に「アンプラグド」の感じでしたね。私には凄く良かったセッションでしたが、もっと激しい「たてノリ」を期待していた人には物足りなかったのかな?ハハ。最後のほうの「コケイン」で会場全体がやっとスタンディングで盛り上がりましが、私にはなんだかゆったりとした「よこノリ」の感じに聞こえていました。
 「エリック・クラプトン」やっぱ良かったな~。「これで最後」とか言わないで、できれば気が変わってまた来てほしいな~「鳥カツ」食べに。(か) 

 
 右から三人目がクラプトン。これでは全然分かりませんね。
 
 
 「キング・オブ・コビナイ」
 (写真:pia.jp:より)

クラプトン・トンカツ・カツドン

2014-02-22 | 映画と美術と音楽と

「エリック・クラプトン」日本武道館での2年半ぶりの来日公演。
「最後のものとなるかもしれないツアーが、ここから始まる。
感謝の気持ちを伝え、そしておそらく、サヨナラを言う。
そういうことを、今、きちんとしておきたいと思っています。」
とツアーに先立ちコメントしているそうです。・・寂しいナ。

 クラプトンは来年3月に迎える70歳をメドに世界ツアーから退くことをコメントしています。今回がツアーでの最後の日本公演になるらしく、「それではなんとしても行かねばなりませぬな!」と堅い決意の妻にお供して中央線に乗って武道館に行ってきました。武道館には去年の今頃のサンタナ公演以来です。サンタナ、またなつかしい名前でしょ?この時のサンタナのノリが凄く良かったのですが・・この話はいずれまた。
 私にはポール・マッカートニーの東京ドーム公演の記憶が新しいので、武道館に入ったとき「あ~こんなに小さいんだ~ステージがこんなに近くていいな~これなら表情とかもよく見えるね」と改めて感じました。人の動きや表情が見えるスケール感で設計されている「武道の試合観戦のための施設」ですからね、なかなか良いですよ、・・空調がガタガタして、すきま風が寒かったけど。
 クラプトンは1974年の初来日から40年、来日回数は20度目、通算公演回数は200回に達したそうです。武道館公演数ランキングでは海外アーティストの第1位、矢沢永吉など日本人を含めても第3位だそうです。凄いですね!
 でもベンチャーズは1962年の初来日から51年、来日回数は64回、通算公演回数は2,600回、さすがに武道館ではやらないけどね、ハハ。私も近所の府中公演に行った事があります。私がベンチャーズの曲で好きなのは「十番街の殺人」、やっぱリードギターがノンキー・エドワーズの時代の演奏が好きで・・・は、さておき、話題をクラプトンに戻します。
 クラプトンはトンカツが大好物だそうです(ほんとうですか?ロースですかヒレですか?)。ポールは昔、成田空港の税関で、取り調べ係「キクチ」に食べさせてもらったカツ丼が忘れられないそうです。これはたぶんウソですが(もしかすると実話?)、もし興味のある方は「YouTube>Snakeman Show>はい、キクチです」でご確認ください。
 どうも今日の記事はクラプトンに集中できなくてスミマセンでした。
「はい、キクチです!」(か)

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 その後の調査で、お気に入りのお店は原宿の「福よし」、大好物は「トンカツ」ではなく「鳥カツとビール」である事が判明しました。いい感じですね。国分寺新中華にも寄ってくれれば良いのに。

  
 普段はこんな格好みたいです、いいね。(2年半前?)
(写真:ヤフーブログ>あるギタリストのブログ:より)

 
 オ~!「鳥カツとビール」好きやねん!

 
 公演回数2,600回!・・ごくろうさん!この写真は多分50年ほど前(?)
 中央がノンキー・エドワーズ、このギターの抱え方が田端義男ぽくて良いね。

映画「The Best Offer」

2014-02-14 | 映画と美術と音楽と

初老の鑑定士役「ジェフリー・ラッシュ」の演技がよかったナ。

 先日、中央線に乗って新宿武蔵野館まで映画「鑑定士と顔のない依頼人(The Best Offer)」を観にいきました。
 監督は、ニュー・シネマ・パラダイス の「ジュゼッペ・トルナトーレ」。主演は英国王のスピーチで内気な国王を助けた言語療法士役の「ジェフリー・ラッシュ」。音楽はトルナトーレ作品には欠かせない巨匠「エンニオ・モリコーネ」。どこか不安な空気感のまま映画の中にどんどんと引き込まれていくスリリングな感覚が面白かったナ。
 映画のストーリーについてはノーコメント。これではなんだか分からないでしょうが分からない方が良いのです、この映画はなにも予備知識なしにご覧になる事をお勧めします。
 私がエンニオ・モリコーネの「映画音楽」と出会ったのは、1960年代の「マカロニ・ウェスタン」シリーズ。荒野の用心棒、夕陽のガンマンなどなど、どれも新鮮で面白かった。なかでも「荒野の用心棒」は中学校の休み時間にみんなでこの音楽の再現を試みては爆笑したものです。口笛と口まねで再現可能な音楽でした。テレビではドンキーカルテットというお笑いバンドが同じ試みをして笑わせていました、確か「口笛 + ギター + 金だらい + 悲鳴!」の組み合わせだったかな?ハハハ。楽しかったな。
 この「マカロニ・ウェスタン」から、クリント・イーストウッド、フランコ・ネロ、ジュリアーノ・ジェンマがスターになりました。知ってましたか?すごく古い話なのでそもそもこの俳優達を知らないかもしれませんね。
 イーストウッドは初めから監督だった訳ではないのです。初めはね、テレビドラマ「ローハイド」のカーボーイ役、当時の吹き替えがルパン三世の山田康雄、それ以来イーストウッドは山田康雄でした。「ローレン・ローレン・ローレン・」の有名な主題歌はご存知ですよね、ブルース・ブラザースが南部の酒場の檻の中で鞭を振りながら歌ったあの歌です。・・あれ?・・あ~話がコースからどんどんそれて戻って来れなくなってるナ~・・なんだったかな~?
 さて。モリコーネの映画音楽で私の好きなのはワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ (1984)、いまでもこのサントラを聞くと目がウルウルしてきます。私の好きな印象深い作品は、映画を思うと自然と音楽を思い出しています。(か)

    
荒野の用心棒:クリント・イーストウッド
「口笛 + ギター + 金だらい + 悲鳴!」?