玉川上水の木漏れ日の下

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映画「キャプテン・フィリップス」

2014-12-21 | 映画と美術と音楽と

映画「キャプテン・フィリップス」
「こんな連中がハシゴをかけて船によじのぼって来たら、もう怖くて泣いちゃう。」と思った。

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 「キャプテン・フィリップス」。2013年アメリカ映画。ポール・グリーングラス監督。
 2009年に発生したコンテナ船「アラバマ号」乗っ取り事件で、ソマリア人海賊の人質となったコンテナ船の船長フィリップスを描いた、実話を基にした作品。
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 主演の船長役のトム・ハンクスがとても良かった。海賊達の常軌を逸したヒステリックな感じも迫力があって凄かった。とても面白い作品です。
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 もの凄く怖かった!迫力満点!ドキドキづくし!怖いものがお好きな人は必見ですが、苦手な人は「メリーポピンズ」の方がいいでしょう。あと、閉所恐怖症の人もおやめになった方がよい。
 私は幸いにして居間のテレビで、名犬エースをコタツ代わりに膝に乗せて(すごく温かい)、ゆる~い状態で観ていたからよかったが、観終わった時、「映画館で観てなくて良かった、もし真っ暗な空間で大音響で観ていたら、もう疲れて疲れて、しばらく立ち上がれないかもしれない。」と妻に言った。この感じ、昔、「Uボート」という凄い戦争映画を観た時の疲労感に似ている、と思った。
 こんな感想ばかりでは、なんの映画なのかまったく分かりませんね。
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 物語は、ソマリア沖を航行していたコンテナ船が武装したソマリア人海賊に襲われ乗っ取られてしまう、いろいろあって・・・海賊達は船長を人質にして小さな救命ボートでソマリアの海岸まで逃げようとする。ついにアメリカ海軍は総力を挙げて船長救出作戦に出る・・・そんなお話。
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 とてもハッピーエンドとは言えない壮絶な結末。・・富める国と貧しい国、大国が自国の利益のためにばらまいた武器で内戦状態にある国々、今の世界で起こっている富の格差や治安の混乱を改善しなければ、このような事件は無くならないと思った。
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 小さなボートに乗ったソマリア人海賊4人、実は浜辺で家族と暮らす貧しい漁師達。この4人と戦うために、アメリカ海軍はなんとイージス艦や空母まで出動し人質救出専門の特殊部隊が投入される。「ソマリア人漁師4人」対「アメリカ海軍」である。この構図が現代を象徴しているように思えた。(か)






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