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 玉川上水の木漏れ日の下

 ワヤン・トゥンジュク梅田一座のメンバー katakura のブログ  since 2013

国立西洋美術館3「弓をひくヘラクレス」

2016-06-08 | 映画と美術と音楽と

ブールデル:弓をひくヘラクレス(1909年)
彫刻家ブールデルの名作。
背後に小さく見えているのは、ロダン:地獄の門
(国立西洋美術館)

彫刻家ブールデルの名作です。
まさに矢を放とうとする瞬間、矢と弦があたかもそこにあるような臨場感。
左足の太ももからつま先に至る「つっぱり感」が凄い!こんな筋肉はありえるのか?
でもそんなことはどうでも良いのです、これは彫刻の表現ですから。
・・いつ見ても感動します。

ー ー ー ー ー
この彫刻、
まだ学生の頃に仲間とよくスケッチに来ました。
なかなか上手く描けなかったけど、楽しかったナ。
帰りはいつもアメ横の線路下の餃子屋さんに寄って、
バナナのような巨大な餃子とビールで盛り上がっていました。

ー ー ー ー ー
この日、
この彫刻の前で、彫刻と同じポーズで記念写真に収まる人たちが後を絶ちませんでした。
私たちと同じ顔の外国語を話す人たちが入れ替り立ち替り、
この彫刻の前でこのポーズを楽しそうに真似をしてはお互いに写真を撮っていました。
少し不思議な気持ちもしましたが、みなさんとてもお楽しみのようなので、・・何よりでした。
ご苦労様。
上野の森の静かな風景も、今はずいぶん変わりました。
・・・
私たちがルーブルで記念写真を撮っていると、パリの人達もそんなことを思うのでしょう。
(か)


国立西洋美術館「本館」

2016-06-05 | 映画と美術と音楽と

国立西洋美術館本館中央ホール
・・・
現在はロダンの彫刻の展示室となっている。1階中央ホールから2階展示室へは、
ゆるいスロープで空間を楽しみながらゆっくりと上がることができる。
屋上の明かり取りの構成と、コンクリート打ち放しの細い梁と柱が美しい。
・・・
ル・コルビュジエ設計 1959年竣工 (現在、世界遺産への登録申請が行われた)

 先日、カラバァッチョ展を見に上野の国立西洋美術館に行った。カラバァッチョ展の入場券で美術館本館の常設展示も見ることができる。松方コレクションを核に展示されている、素晴らしい内容です。
 久しぶりに美術館本館を覗いてみた。以前のことはよく覚えていないが、現在は特別な数点の作品を除けば、作品も展示空間も撮影OKだった(フラッシュと三脚はNG)。


2階展示室。素晴らしい空間です。
当初はハイサイドライトから自然光を取り入れる設計だったが、現在は人口光を使用している。
・・・
この展示室、動線(絵を見て歩く順路)がわかりにくいと評判が悪いようだ、確かにそうだ。
でもそんなことは気にならない、展示された全作品の前を最短コースで走り抜ける必要はない、
少し迷いながらでもあちこちゆっくり鑑賞して歩けば良い、
見たくなければ飛ばせば良いし、また見たくなれば戻れば良い、
もしその日、全部見ることができなければまた訪れれば良い。
と、この空間が好きな私は思います。(か)


映画「道」

2016-02-27 | 映画と美術と音楽と

映画「道」(1954)
旅芸人の二人
トランペットの稽古をするザンパノ(左)とジェルソミーナ(右)
どこかほのぼのとする私の好きな場面

久しぶりに映画「道(La Strada)」を観た。
もう何回見たかはわからないほど観ている。
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「名作」とはこのことだ。
私の大好きな映画。
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泣きたくなった時、この映画を観れば必ず泣ける。
ニーノ・ロータ作曲のテーマを聴いただけで、条件反射ですぐ泣ける。
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映画は「失った後に、その人の本当の大切さに初めて気づく、愚かな男」の物語。
夜の浜辺で一人泣き崩れる男のラストシーンが哀しい。
トランペットの哀しげな旋律が流れる。
あ〜考えただけで、また泣いてしまいそうだ。ウルウル。
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監督:フェデリコ・フェリーニ
音楽:ニーノ・ロータ
出演:ザンパノ:アンソニー・クイン
   ジェルソミーナ:ジュリエッタ・マシーナ
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先日、BS放送の録画を観た。
デジタルナンチャラで画質がものすごく良くなっていたのには驚いた。
この時代の映画が最近はどれもこれもデジタルナンチャラで画質がすごく良くなっている。
これはとても見やすくなって良ことだと思うけど、
昔のフィルムの乾いた感じがなくなってしまうようで、なんだか寂しい気もする。
この時代の映画は全体に色あせて細い白い雨が降っているぐらいの方が、
感じが出ていて良かったと、懐かしく思ったりした。
(か)


ジュリエッタ・マシーナ(1921 - 1994)
フェリーニの奥さん。
1993年にフェリーニを看取った5ヶ月後に他界。
とても素敵な人だ。


映画「鍵泥棒のメソッド」

2016-02-26 | 映画と美術と音楽と

映画「鍵泥棒のメソッド」(2012)
クールな殺し屋コンドウ(正岡子規)を前にして、
ビビる!売れない俳優サクライ(真田幸村)。

映画「鍵泥棒のメソッド」を観た。
観るのは二回目。凄く面白い。
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二回目だから、細かなディテールもいろいろと発見しながら楽しめた。
改めて、とても良くできた作品だと感心した。
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物語は「風呂屋でひっくり返って記憶を失った殺し屋コンドウ」と
「食い詰めた売れない俳優サクライ」との『人生の交換』から始まる。
そこに「結婚したい女カナエ」が絡み、話はますます複雑に展開する。
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最後のシーン、カメラはだんだんと上がり、ハッピーエンド!
楽しい映画だ。
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この映画、背景や小道具が面白い。
ボロボロの木賃アパート、本棚に並ぶ本の背表紙、壁に貼られたポスターなど、
細かく見てみるといろいろと楽しめる。
(か)


左:全く売れない俳優のサクライ(徳川家康に倍返しをたくらむ真田幸村)
中央:わたし結婚することにしました宣言の女カナエ(おくりびとの妻)
右:記憶を失った殺し屋のコンドウ(正岡子規、またの名を岩崎弥太郎)
・・・この三人の絡みが面白い。
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監督:内田けんじ
出演:堺雅人、香川照之、広末涼子
キネマ旬報ベスト・テン、日本アカデミー賞、ブルーリボン賞、など受賞多数。


映画「薔薇の名前」

2016-02-23 | 映画と美術と音楽と

映画「薔薇の名前」(1986)
ショーン・コネリーのこの目にシビレる。
この時のショーンは56歳、いいネ!

映画「薔薇の名前」を我が家のテレビでのんびりと観た。
映画館で緊張して観た時ほどの感動はなかったけど、でもなかなかシビレた。
この映画を観るのはこれで3回目、やはり面白。
---
先日(2・19)、この「薔薇の名前」の原作者、ウンベルト・エーコの訃報が新聞に載っていた。
記事にはエーコの偉大な業績が紹介されていた。
イタリアの小説家、エッセイスト、文芸評論家、哲学者、記号学者。
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でも、エーコの著作を実際には読んだことのない無教養な私はその記事を読みながら、
「そうか~エーコは高倉健と同い年だったんだ~すごいな~(*)」などと、
どうでもいい感想をつぶやて、横にいた妻に呆れられた。
スミマセンでした。
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(*)正確にはエーコより健さんの方が一つ歳上。・・ほら!そんなことはどうでもいい。(か)


映画「薔薇の名前」
物語の舞台は14世紀の北イタリアの山深いカトリック修道院。
怪死事件の謎を元祖ジェームス・ボンドが解き明かしていく!
この映画、残念なことにボンドガールは出てこない。


映画「冒険者たち」

2015-07-19 | 映画と美術と音楽と

「冒険者たち」1967年公開。アラン・ドロン、リノ・ヴァンチュラ主演。
舳先に見える「ボイヤール要塞」。ラストシーンの銃撃戦の撮影が行われた。
1801年にナポレオンが建設を命じフランスの大西洋防衛の要だったそうだ。凄いネ!
文字どおりの「軍艦島」。

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「冒険者たち」フランス映画。ロベール・アンリコ監督。48年前の映画である。 
(この映画を観るとジブリの「紅の豚」を思った、空気感がそっくりなのだ。)
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 映画「冒険者たち」を観た。懐かしかった。
 私たち夫婦がまだ学生だった頃、40数年前に観た映画だ。
 観終わってから、妻と「ここは覚えてるな~」「ここは覚えてないな~」「ン~?ぎりぎりだな~」と、まるで「物忘れテストの結果発表会」のようであった。現在の二人の物忘れ状況がよくわかった?・・だからどうする?ハハ。
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 この「口笛の主題曲が素晴しいネ!」と、お互いに「覚えていた確かな事」もあったので少し安心した。「これは名曲だね!」と共通の記憶だった。
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 この曲、当時飲み屋で、仲間達と口笛で再現しようとしても、目を合わせると笑ってしまってどうしても再現できないバカラシイ情景を思い出した。「笑ってしまうと口笛は吹けない!」という基本的な身体構造がよくわかった。
 この映画と同じ頃流行った「口笛ジャックの口笛天国」という曲もそうだった。ハモルところで笑ってしまって再現できなかった。(古~い話でスミマセン)
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 映画はとても面白かった。お洒落なフランス映画。脚本、配役、音楽、ロケーション、「良い時代の洒落たフランスの空気」があった。
 60年代、フランス映画は日本でもとても流行った。テレビをつけるとアラン・ドロンが「ダーバン、セ・レレガァ~ンス・ナンチャラ~」とか言ってたし、街では「ダバダバダ~ダバダバダ~」と「男と女」の主題歌が流れていた。「白い恋人たち」は北海道のお土産にもなってしまった。
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 この映画に、海に浮かぶ「要塞島」が出てくる、廃墟となっている「ボイヤール要塞」だ。このシーンを観ながら日本の「軍艦島」の事を思った。イメージが重なる。
 この映画を観た時、ちょうど日本の「軍艦島」の世界遺産のニュースが話題になっていた。「世界遺産に決まるのかな?」と気になった。後日、ニュースで世界遺産決定を知った。「良かった」と思った。
 詳しく経緯は知らないけれど、もし決定が先送りなって、互いの国でモヤモヤを残すような事にならなくて良かった、と思った。
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「冒険者たち」主人公の三人がとても「自由」なのです。
「お金も地位も名声も」何もないけど三人はとても楽しそうだった。だって映画だからネ。
中央のリノ・ヴァンチュラが特に素敵だったナ!
リノ・ヴァンチュラは1919年生まれ1987年没。
撮影当時は48歳。今生きていれば96歳。(か)


シュヴァンクマイエル

2015-04-26 | 映画と美術と音楽と

映画「サヴァイヴィング ライフ 夢は第二の人生」
「夢の中で、愛人の『卵』を抱いている」シュヴァンクマイエル監督、本人。
ヤン・シュヴァンクマイエル:1934年チェコスロバキア・プラハ生まれ。
シュルレアリストの芸術家、アニメーション作家、映画監督。

 先月、青山のイメージフォーラムで「シュヴァンクマイエル映画祭2015」があった。三週間ほどの開催期間に、なんと長編3作、短編20作が上映された。
 毎週のように妻と渋谷に通い、結局全作品を観ることになった。通う途中からは「ここまできたら全て観よう!もう後には引けない。」と意地になり、我ながらよく最後まで頑張ったと思う。
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 面白い作品、たいくつな作品、楽しい作品、気持ちの悪い作品、考え込む作品、いろいろだ。どれも個性的な作品なので「肌が合えば」引き込まれるし、「合わないと」観ているのもつらい。そんな感じだ。芸術とはそんなものなのか?
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 シュヴァンクマイエルは「チェコ国立芸術アカデミー演劇学部人形劇科」に入学している。
 この「人形劇」と言う響きに、「影絵人形芝居」の一座としては親近感を持つ。チェコは伝統的に「人形劇」がとても盛んな国だ。
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 たくさんの作風を持つ監督だが、私が気に入ったのは、チェコの伝統的な物語を「等身大の人形の仮面と衣装をつけた役者が、まるでマリオネットのようなギコチない動作でドタバタと演じる。」コミカルな印象の作品。とても不思議な「チェコ独特の空気感」が面白かった。
 例えるならば。昔、放送されていたマリオネット「国際救助隊サンダーバード」を等身大にして、舞台を「大金持ちの明るいアメリカのマイアミ」から「貧しく暗いチェコのプラハ」へ。物語は「勧善懲悪の爽やかさ」ではなく「不条理にも悪が勝つ」。さらに全体を暗くして不気味にした感じ?
 もしこの説明で少しでもなにかイメージできた「アナタ」は・・凄い!(か)


劇中、こいつらは悪い事を平気でたくらみ、簡単に人を殺してしまう。
価値観がまったく違う、この「屈折した」独特な感覚と表現!
これはチェコが置かれて来た「歴史的境遇」からくるものなのか?


シュヴァンクマイエル(左)と映画に出演の等身大の人形達。
この写真がすでに不気味でしょ?・・とにかくみなさん「変!」


有名な作品では、実写とコマ撮りを組み合わせた長編作品「アリス」。
とても不思議な独特な空気感で面白かった。

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バルセロナ・オープン決勝(本日深夜0時30分:BS朝日. GAORA)
錦織がアンドゥハル(スペイン)と対戦します。
錦織くんの連覇なるか?
みんなで応援しよう!(起きてたら)



映画「アメリカン・スナイパー」

2015-04-12 | 映画と美術と音楽と

「撃つか。撃たないか。」
スナイパー「カイル」は、スコープの照準を合わせ、黙々と任務を遂行していく。
実際にイラクの戦地に4度従軍し「敵255人を射殺」したスナイパー「クリス・カイル」の自伝が原作。

 中央線にのって立川まで映画「アメリカン・スナイパー」を観に出かけた。
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 監督:クリント・イーストウッド。2014年公開。
 主演:ブラッドリー・クーパー。(モデルとなった実在の人物と良く似ていた。)
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 この作品、興行収入がいままでアメリカで公開された戦争映画史上最高のヒット作。さすがはイーストウッド。とても良くできた面白い作品だ。
 イラク戦争での実話。映像はもの凄い臨場感と緊張感!ドキドキしながら見ているうちに「銃声」を聞くと思わず身体を伏せたくなってしまう。・・これは楽しい事ではない。
・・・・・・・・・
 「何が正しかったのか?」いまだに不明確なイラク戦争。この映画への米国内での賛否も様々なようだ。
 イーストウッドはバリバリの「共和党員」だが、ヴェトナム戦争・イラク戦争には反対している。
 「少なからぬ人が『主人公は間違っている』と思うかもしれない。それでも構わない。見方は人それぞれだ。」とイーストウッドは語っている。まるでハリー・キャラハン刑事のようにクールなのだ。
・・・・・・・・・
 深刻な話はさておき。この映画、「娯楽作品」として割り切って観ればとても面白い作品だ。
 主人公がとにかく強い。「バン!バン!バン!」とマカロニ・ウエスタンの様に敵を倒してしまう。1,750メートル離れた場所にいる敵のスナイパーも、「バ~ン!」と一撃で倒す、まるでゴルゴ13だ。
 でも、そこはイーストウッド。「戦場と家族の間で悩み、自身の行動に自信が持てなくなっていく主人公の葛藤」「理不尽な戦争で苦しむイラクの人たちの状況」もていねいに描かれていた。
 が、やはり観る人によってこの作品から受ける印象は大きく違うと思う。「戦場での正義とは?」。
 現在さらに混沌として行く世界情勢。すこしでも平和であってほしいと思った。
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 この映画の「エンドロール」が「無音」だった。音楽がない。スクリーンには文字だけが淡々と流れる。
 「・・このときアメリカの観客は何を考えるのだろう?・・感動して動けないのかな?・・涙を拭いているのかな?・・みんなで拍手を送り続けるのかな?」と、思いながら過ごした。
 「エンドロール」が終わり館内が明るくなったとき、日本の映画館ではかなりの人がすでに席を立っていた。(か)


この子を撃たないと戦友達が死ぬ。
この子を撃つのか?
「戦場での正義とは?」


ゴッドファーザー「532分」

2015-03-30 | 映画と美術と音楽と

目前で最愛の娘を失い絶叫する「マイケル・コルレオーネ」
子供を失った瞬間の親の壮絶な悲しみ!アルパチーノのこの演技がとにかく凄い!
「私はいったい何のためにいままで生きて来たのか?!」
この場面、何度見てもアルパチーノと一緒にボロボロと泣いてしまう。

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 先日、無謀にも「ゴッドファーザー」の三部作を続けて観た。もの凄く面白かったけど、もの凄く疲れた。このために頭がボ~っとなったまま数日過ごしていた。頭の中では常に「ゴッドファーザーのテーマ曲」が鳴っていた。(暴走族だった頃を思い出す・・ウソ)
 三部作を合わせると532分!9時間だ!・・凄い!
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 「ゴッドファーザー」のテレビ用編集版が昨年末にBSで一挙放映された。この放映を一応全て録画しておいた(録画症なので)。試しに少しだけ観てみた。オリジナルの映画とはまったく違った構成だった。とてもがっかりした。面白くない。
 様々なエピソードが時系列に並べられ編集されていた、NHK大河ドラマのようだった。テレビ用に編集されたCM挿入のためのフェードアウト箇所もわざとらしく、シラケた。だから観るのを途中でやめた。
 「こんなつまらない映画ではない!もっと緊張感と感動のある素晴しい映画のはずだ!」と思いはつのり、「このままではいけない。もう一度ちゃん観直そう。」と、TSUTAYAで映画オリジナル版を借りて観た。
 ・・やはり映画は面白かった!感動する!映画オリジナル版を改めて観て良かったと思った。
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 昨日、梅田一座の稽古の後、いつもの「新中華」での反省会。
 餃子を食べながらノリちゃん(こ)から、「こんどゴッドファーザーの三部作を映画館で観ようと思っていて上映館とか調べています。」とのお話。
・・・・・・・
 「それはね~ノリちゃん。とても良い事だよ!」「それは正しい映画の観方だね。素晴しいね!」「名作は映画館で観たほうが絶対に面白い!」「感動が違うからネ。是非そうしなさい!ネ・ネ!」「この作品のテーマは暴力ではなくて『家族の愛の物語』なのだヨ!」
 と同席していたオジサン達のほうが興奮して、餃子を食べながらしばし映画談義に花が咲いた。
 この映画、キクチもできれば映画館で観なさいねネ。感動が違うから!ネ。
(か)

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とにかく配役が凄い!これだけでシビレます!


ヴィトー・コルレオーネ「マーロン・ブランド」


若き日のヴィトー・コルレオーネ「 ロバート・デ・ニーロ」


ヴィトーの息子。マイケル・コルレオーネ 「 アル・パチーノ」

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どなたさんも「目力」が凄い!まいりました。


ジミー・クリフ

2015-03-13 | 映画と美術と音楽と

ジミー・クリフ(Jimmy Cliff )。ジャマイカ人レゲエ・シンガー。(67歳)

 ボブ・マーレーは素晴しい!
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 でもね、僕はジミー・クリフのノウテンキな軽い「ノリ」も大好きだ。歳も近いからシンパシーを感じるのかな。
 1972年、ジャマイカのある若者のどうしようもない日常を描いた映画「ハーダー・ゼイ・カム」の主演とサウンドトラックで一躍有名になった。この素晴しいLP(CDではない)を僕は今でも持っている。
 この映画を、当時渋谷まで観に行った。今で言う「ミニシアター」での上映だった。
 このとても小さな会場に行ってみると、顔見知りの人たちとけっこう出会った思い出がある。なかでも会場で「○カベさん」と出会ったのがとても印象に残っている。
 「○カベさん」は、梅田一座の(は)とわたくし(か)の、奇しくも共通の先生なのである。ガムランを始める20年以上前のことだ。これが梅田一座七不思議の一つなのだが、この説明は長くなるので省略する。
 「○カベさん」は当時はとても存在感のある凄い人で、(は)と(か)の尊敬する憧れの人であった。その「○カベさん」がある日のこと、いつものミリタリー系の出で立ちで、頭には何故かターバンを巻き、腕には黒い「喪章」をつけ、軽やかな足取りで我々の前に現れた事があった。
 「どうかしましたか?何かありましたか?」とみんなが心配してたずねると、「今日はね~ボブ・マーレーの命日なんだよね~ハハ~」と、これまたいつものようにピッチャーの投球動作を真似しながら笑顔でお話になった。・・一同、返す言葉が無かった。
 今思うと、とても楽しい素晴しい時代だった。いまから40年ほど前の話だ。(は)は当時とてもスリムだった。私も当時前髪が自慢だった。(か)
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 このブログ、レゲエ好きの同窓会の様になってきた。このままではマズイ!これではカジャールが後拍に聞こえてきそうだ。



映画「12-12-12」

2015-03-05 | 映画と美術と音楽と

映画「12-12-12」

 昨夜、中央線にのって立川まで映画「12-12-12」を見に出かけた。
・・・・・・・・・
 2012年10月にアメリカ東海岸に最悪の被害をもたらした超大型ハリケーン「サンディ」。
 映画は、2012年12月12日にNYのマディソン・スクエア・ガーデンで実施されたハリケーン被災地救済チャリティ・コンサート「12-12-12 」のステージと舞台裏のドキュメンタリー。
 ポール・マッカートニー、ローリング・ストーンズ、ザ・フー、エリック・クラプトン、ビリー・ジョエル、ボン・ジョヴィ、ブルース・スプリングスティーンなどが参加している。
 ハリケーン被災地の映像を織り交ぜながら、超大物アーティスト達の圧巻のステージとその舞台裏、寄付受付の電話応対の模様など、12月12日の大騒ぎの様子が臨場感たっぷりに構成されていて面白い映画だった。
・・・・・・・・・
 数日前に息子から「この映画知ってる?行ってみたら。」と言われ、昨夜、素直に夫婦で行ってみた。この映画の事は全然知らなかったけど観てみると面白かった。・・でも知らなかった。これはたぶん告知方法に問題があるのかな?・・だって映画は面白いのだから。
 それを物語る様に384席の空間に昨夜はなんと!15人しか居なかった(数えたんだからネ)。さすがに寂しかった。これならワヤンの方が多いナ!とすこし嬉しかった。この映画、上映開始日から昨夜で5日目だそうである、大丈夫なのだろうか?これから先が心配だ。
 「でも私たち二人だけじゃなくてよかった。」と妻が言った。朝方、妻がネットで座席の予約をした時には、私たち二人しか予約が無かったらしい。
・・・・・・・・・
 この映画を上映している映画館の人に一言。「音量の設定が大きすぎて難聴になってしまう! ” 良い音 ” と ” 大きな音 ” を勘違いしていませんか?」。チラシには「極上音響上映」と自慢げに書いてあった。・・だから客が入らないのかもしれない?とも思った。
 帰り道、「なんであんなに大音量にするんだろう?」「関係者の自己満足?」との夫婦の楽しい会話も耳がジーンとしていてしばらく支障があった。(か)
 

映画「フランケンウィニー」

2015-01-28 | 映画と美術と音楽と

               生き返った「愛犬スパーキー」 ワン!

 昨日、名犬エースと一緒に映画「フランケンウィニー」を観た。
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 「フランケンウィニー」ストップモーション・アニメ版(2012)。1984年の同名短編実写版のリメイク。原作・監督・キャラクターデザイン「ティム・バートン」。彼の大好きな「映画フランケンシュタイン」と「子供の頃に飼っていた犬の思い出」から作った作品だと本人が語っていた。おもしろいね。
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 交通事故で愛犬を失った少年が科学の授業からヒントを得て、まるでフランケンシュタインのように、墓場から掘り起こして来た愛犬の死骸を縫い合わせ、嵐の夜に「雷の電流!」をつかって生き返らせる!といったメチャクチャなお話。
 とにかく何回観ても面白い!日常に少しお疲れのアナタにお勧めの癒やされる映画です。特にわたしのような犬好きにはたまりません。ワン!
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 この映画、撮影には「ストップモーション」という人形のコマ撮り手法で作られている。スタッフが人形を少しずつ動かしてはシャターを切る。このコマを連続するとまるで生きている様に動いてみえる、と言う古風な手法。この作業、ベテランのスタッフの「一日」の作業も映画では「数秒」にしかならないそうだ、大変な作業ですね。でもとても楽しそう。
(か)

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全豪オープン。今日はこれから準準決勝戦。「ワウリンカ」と対戦する。頑張れニシコリ!

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(15:30追記)
錦織君、ワウリンカに負けた。残念だね!
今日のワウリンカは絶好調だった、しかたがないね。
こんどはきっと優勝だ!頑張れ!

これでわたしも週末のワヤンに集中できそう。(か)


映画「ビッグ・フィッシュ」

2015-01-03 | 映画と美術と音楽と

映画「ビッグ・フィッシュ」
エドワード はサンドラの心をつかむため窓の下一面に彼女の好きな「水仙」の花を敷きつめ求婚する。
こうして父と母は結婚した。父から繰り返し語られる若き日のおとぎ話のような回想。
息子ウィルは父の話をどうせいつもの「ホラ話」だとうんざりしている。

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 「ビッグ・フィッシュ」。2003年アメリカ映画。監督:ティム・バートン。
 「 父と息子の物語」。ファンタジー映画。
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 「ビッグ・フィッシュ」とは、誰も信じない「ホラ話」という意味合いもあるらしい。
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 ウィルの父エドワードは自らの若き日の回想をおとぎ話のように巧みに語る。ウィル自身も幼い頃は父の奇想天外な話が好きだったが、成長するにつれそれが「ホラ話」のように感じ始め、いつしか父の話を素直に聞けなくなる。そして親子の会話も長い間途切れてしまう。
 時が経ち、最期を迎えようとする父に会いに実家へと戻るウィル。父の荷物を整理していたウィルは改めて父のさまざまな事実を知る。多くの人に愛され妻子を深く愛した父を知り、死の間際に父を認め親子は和解する。・・父エドワードは静かに息を引き取る。
 エドワードの葬儀には、これまでウィルが父の「ホラ話」の世界だけだと思っていた人々がたくさん集まって来て父を送るのだった。
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 「親子の会話が長い間途切れている息子」を二人も持つ私には、もう涙なくして観れない作品でした。感動します。
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 監督はティム・バートン。「 バットマン」 「シザーハンズ 」「スリーピー・ホロウ 」「チャーリーとチョコレート工場」 「アリス・イン・ワンダーランド」「フランケンウィニー」 などの作品がある。どれもこれも全て面白い。
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 ティム・バートンはスケッチが抜群にうまい。とにかくいつもスケッチをしている。「スケッチを描いていると僕は落ち着くんだ、そうでないと狂ってしまうかもしれない。」「スケッチは魂の表現なんだ。」「スケッチを止めてしまったら死んでしまうだろう。」とインタビュー番組で答えていた。凄いね!
 膨大なスケッチを繰り返しながら作品を創って行く。そんなスケッチを中心とした展覧会『ティム・バートンの世界 THE WORLD OF TIM BURTON』が、今、六本木ヒルズの森アーツギャラリーで開催されている。大盛況のようだ。
 とても面白い展覧会だったと妻が言っていた。私は六本木付近に近づくと頭痛がしてくるので行かない。(か)


ティム・バートンのスケッチ。
「沼の近くに住む片目がガラス義眼の魔女」


実写版がこちら。スケッチそのままなのが楽しい。
この女優「ヘレナ・ボナム=カーター」。ティム・バートンの奥さん。

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今日(3日)の17時30分から、NHK Eテレで、映画「世界の果ての通学路」があります。
お勧めです。

関連記事>2014.05.19日>映画「世界の果ての通学路」


映画「ナイロビの蜂」

2014-12-29 | 映画と美術と音楽と

映画「ナイロビの蜂」

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「ナイロビの蜂」(原題:The Constant Gardener) 。
 2005年イギリス映画。監督:フェルナンド・メイレレス。
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 ケニアのナイロビの地を舞台に、政治には無関心なイギリス人外交官が、現地の救援に熱心だった活動家の妻の死をきっかけに、初めて彼女の活動に目を向け、しだいにナイロビに暗躍する世界的な陰謀の存在を知る。やがては自らも危険を顧みず事件の真相に迫っていく・・。夫婦の信頼と愛の物語。
 物語は、世界的に陰謀を企むイギリス製薬会社の「蜂のマーク」が事件解明の鍵となる。だから邦題は「ナイロビの蜂」。このミステリアスな邦題はなかなか良いと思った。
 原題の「The Constant Gardener」はイギリスでは「政治に無関心なガーデニング好きな人。」を揶揄した言い回しらしい。
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 妻テッサ役のレイチェル・ワイ ズは、この作品でアカデミー賞助演女優賞。
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 この映画、音楽がものすごく良い!スペインの作曲家:アルベルト・イグレシアスの作品。
 とくに有名な曲がある訳ではないが、「映画全体を通して流れる空気感が抜群に良い!」
 だから私はこの映画のサウンドトラックCDをBGMとして聞くのが大好きだ。車の運転の時などには特に良い!私があまりによく聞いているので、助手席の妻は「飽きた。」とボソっと言った。確かに。
 「あのね。この音楽はね。夫婦の信頼と愛がね・・・」と、言い訳せずにCDを換えた。(か)


夫婦の信頼と愛の物語。