なんかね~、この本、はまりそうなアブナイ予感がして敢えて読んでいなかったんだけど、
文庫が出てしばらくして、やっぱり読んでしまった。
結果、またもや桐野ワールドにはまってしまった・・・。
でも、さくさく読めるというのではなく、読むのに結構パワーが必要。
もうずいぶん前の事件になってしまったけれど、
東京電力のOLが夜は娼婦をやっていて、薄汚いアパートの一室で殺害されていた、というあの事件に触発されて書かれた小説らしい。
内容は別に桐野流にあの事件を検証する、とかそういうのではなく、
単にモチーフとして取り上げていて、
そこに描かれているのは・・・・
なんというか、怒り、悪意、嘲笑、侮蔑、などなど・・・
およそこの世のありとあらゆるマイナスの感情のオンパレード。
確かに読んでいていい気持ちとかいうのとはまるでかけ離れた感情になる小説なんだけど、
私は読んでいて不思議と爽快感すら感じた。
たぶん、桐野さんの超強烈な皮肉とか風刺とか嫌味とか、
こんなのバカじゃないの?、とか勘違いもいい加減にしろ!とかいう
怒りの気持ちがどこかで私の気持ちの一致していたんだと思う。
いろんな人物の手記、という形の章が多いが、
いっつも頑張って頑張って、でもなんかピントがずれまくっていて、
滑稽というには必死すぎて、最後には怪物になってしまった、
和恵の手記が読んでいて、恐ろしさと共に物悲しさすら感じてしまった。
ラストはちょっと?と思うところはあるが、かなりインパクトのある一冊だった。
文庫が出てしばらくして、やっぱり読んでしまった。
結果、またもや桐野ワールドにはまってしまった・・・。
でも、さくさく読めるというのではなく、読むのに結構パワーが必要。
もうずいぶん前の事件になってしまったけれど、
東京電力のOLが夜は娼婦をやっていて、薄汚いアパートの一室で殺害されていた、というあの事件に触発されて書かれた小説らしい。
内容は別に桐野流にあの事件を検証する、とかそういうのではなく、
単にモチーフとして取り上げていて、
そこに描かれているのは・・・・
なんというか、怒り、悪意、嘲笑、侮蔑、などなど・・・
およそこの世のありとあらゆるマイナスの感情のオンパレード。
確かに読んでいていい気持ちとかいうのとはまるでかけ離れた感情になる小説なんだけど、
私は読んでいて不思議と爽快感すら感じた。
たぶん、桐野さんの超強烈な皮肉とか風刺とか嫌味とか、
こんなのバカじゃないの?、とか勘違いもいい加減にしろ!とかいう
怒りの気持ちがどこかで私の気持ちの一致していたんだと思う。
いろんな人物の手記、という形の章が多いが、
いっつも頑張って頑張って、でもなんかピントがずれまくっていて、
滑稽というには必死すぎて、最後には怪物になってしまった、
和恵の手記が読んでいて、恐ろしさと共に物悲しさすら感じてしまった。
ラストはちょっと?と思うところはあるが、かなりインパクトのある一冊だった。