練習オタクの日々

3日ぼうずにはしたくありません!この日記とピアノのお稽古。練習記録とその他読書などの記録をつけておきます。

『押入れのちよ』 荻原浩

2007-03-13 | 読書
これ、どうして予約したんだっけ???と考えてしまうくらい大昔に図書館で予約したのが回ってきました。
そうそう、どっかのレビューに「ホラーだ」って書いてあったんだった。
カバーに写っている、押入れからこっちをのぞいている着物姿のどっちかっていうと怖いというよりぼ~っとした感じの女の子の写真、それに『押入れのちよ』というこれまたホラーにしてはちょっと間抜けな感じのタイトル、そんなのに興味を持って予約したんでした。

これ、ホラーはホラーなんだけど、むしろショートショート、そう、筒井康隆作品的な面白さの短編集でした。
ついに今日あることを決行するぞ!と息巻いていたらどうやらカミサンも同じことを考えているらしい・・・という夫婦の話とか、
愛人を殺っちゃった!どうしよう・・・というところにダス○ンのお掃除サービス、それもかなりしつこいのがきちゃった・・・という話とかは、
まるでブラックコメディ!怖いというより可笑しい!

でも、それだけでなくていろんなテイストの作品があって、
ロシアの双子の女の子の話、とか、小さいころに行方不明になった妹を探しにゆく話、なんかは最後にええっ!と思わせるようなこれは正統派ホラーかな?

猫の話や介護の話はほんとにゾ~っとするし、
かと思えば学生時代の友人の墓参りに行く話、子供の自転車の話はよく読んでみると怖いんだけど、どこかジ~ンとくるような内容。

いろんな「怖い」話がつまっていて、なんか得した気分!
面白かったです。


最新の画像もっと見る