練習オタクの日々

3日ぼうずにはしたくありません!この日記とピアノのお稽古。練習記録とその他読書などの記録をつけておきます。

『太陽の塔』 森見登美彦

2007-08-20 | 読書
笑っちゃいけないのに、笑えます!
舞台は京都。「私」は西の最高学府京大に通う大学生。
脳内の知識が抑えても抑えてもあふれ出してしまう、小難しい語り口。
でも、難しく難しく話せば話すほど、可笑しくてしかたない。

要するに、語られているのは、「私」がフラれてしまった彼女に対する未練たらたらな気持ちと、ストーカーとはどこで区別すればいいのか判断しかねる行動記録と、ばんから京大生の可笑しくも悲しい学生生活なのだから。

なんだか気持ちは分かる!でも、素直に表現できないひねくれもの?照れ屋さん?
だからこそ、回りくどいことばかり言っていて、じれったいというか、可愛らしいというか。

京都付近のローカルな描写もまたいい!
たまに京都を訪れるだけの私でも、「叡山電車」とかいう記述に懐かしさを覚えるので、実際京都在住の方、なかんずく京大生が読んだら「おお~~!」と叫びたくなるだろう。
これが湯島近辺が舞台だったら、私も「おお~~!」と言っていたかしら?
いや、京大はおろか、東大生でもなかったんだから、それはないか・・・。


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2 コメント

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いやはや。 (このみ。)
2007-08-22 23:36:34
同じ本の感想とは思えない(笑)
なるほど・・・。
>脳内の知識が抑えても抑えてもあふれ出してしまう、小難しい語り口
こんな風に捉えることが出来たらなら、きっと面白く読めたんだろうな。
うーん、残念っ!
もう一度チャレンジしてみようかしら。
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ひねくれもの (由松)
2007-08-26 07:38:12
ひねくれている人の心理が分かる人には面白い本なのかも・・・・?
これを「面白いよ」と言って薦めてくれた友人もかなりのひねくれものなのです(笑
じゃあ、このみ。さんもちょっとはすに構えて読んでみたらいいのかもしれないですね!
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