練習オタクの日々

3日ぼうずにはしたくありません!この日記とピアノのお稽古。練習記録とその他読書などの記録をつけておきます。

『最高学府はバカだらけ 全入時代の大学「崖っぷち」事情』 石渡嶺司

2007-10-09 | 読書
私が大学生の頃は(共通一次世代)、現役で希望の大学に入ろうと思ったらかなり真剣に勉強しないといけなかったし、
指定校推薦なんかもあまりなかったので、とにかく入試シーズンの1月2月、場合によっては3月はその後の人生を決めると言っても大げさではない大事な時期だった。

それが今や大学全入時代。
AO入試なんていう大変なのか楽なのか分からない入試制度もメジャーになってきて、
冗談か本当か分からないけれど、願書を大学に請求したら、
願書と一緒に合格通知まで返送されてきた、なんていう話も・・・。

昔から欧米の大学は入学するのは簡単だけど、相当勉強しないとなかなか卒業できない、と言われているが、
昨今の日本の大学は入学も簡単、卒業も簡単と言われかねないような状況。

学生はなんとなく大学時代を過ごしてそのまま社会人になって
今まで何やってきたんだよ!とびっくりされるのが落ちという現状に警鐘を鳴らす一冊。

その責任は学生にもあるし、彼らの育ってきたバックグラウンドにもあるし、
大学自体にも責任は十分ある、とするどく突っ込んでいる。

はみだしコラムを読むだけでも面白い。