『下北サンデーズ』 石田衣良

確か前クールのドラマで上戸彩ちゃん主演で途中で打ち切りになっていたような・・・？

お話自体はわりとありがちで読み始めてすぐ結末が分かってしまうようなストーリー。
まあ、安心して読めるといえばそうなんだけど。

でも、石田衣良さんと小劇場演劇の組み合わせが意外でなんとなく新鮮だった。
石田さんと言えば池袋ウェストゲートパークシリーズなど、ちょっとワルな感じの作品が多いという印象だったので、この『下北サンデーズ』が正統派青春小説なのに少なからず驚いた。

石田さん自身、かなり演劇にはまっているのかな？舞台裏の様子、劇団員の生活など、ふ～んそうなんだ・・・と感心しながら読んでいた。

それよりなにより、個人的に可笑しかったのは、タイトルの下北はいうまでもなく演劇の街下北沢であり、それは実在するのだけれど、お店、劇場などが微妙に実在の名前を変えていっぱい出てくるところだった。
ひまわり水産ってさ○ら水産？ザ・マンパイってス○ナリのことだよね？？？愛チカってなんかセカ○ューっぽいし、それにそれに田中ヤマダってどっちも苗字みたいな役者さんってもしかして松○スズキのパクリ？？？
そんなどうでもいいようなことに人知れず大笑いしてしまった