四十九日のレシピ

11/14（木）晴れ
故あって休暇取得。朝からインドアで２時間の打ち放題。そのまま愛車で隣町のシネコンで９時台開始の邦画を鑑賞。観客１０名弱。全員中年のご婦人。女流監督タナダユキの新作は原作ありのハートウォームな家族劇。予告編でおおよその作風は察しがつく。少し長いがソツのないシナリオと役者陣の好演で退屈はしなかった。二階堂ふみは主演女優を食っていたのではないか。良きキャリアを重ねていて慶賀なり。午後は愛犬の散歩と厨房の清掃。夜にはＴＶドラマを眺める。米倉涼子を久し振りに観た。ビジュアルが良いので映画版が出来るのではないか。

クロニクル

11/13(水)晴れ
早朝より静岡へ出張る。地場企業へ挨拶。オリンピック景気で業績好調。現場を訪ねて機械の実査。富士宮へ移動して昼食。街道のラーメンチェーンで昼食。熟成醤油ダレのとんこつスープと素揚げしたキャベツが合う。午後は古い顧客を訪ねて四方山話。新富士でレンタカーを返却して夕刻帰京。新宿で途中下車してシネマカリテで米国インディーズ作品を鑑賞。観客１０名程度。低予算のアクションものでＢ級テイスト満載の快作である。スーパーマンとキャリーをあわせて屈折した青春モノのフレーバーを振りかけたような・・・。本国では予想外にヒットしたそうな。全てのシークエンスがカメラ目線でファウンド・フッテージ映画と呼べなくもない。これはちょいとした拾い物。早めに帰宅できたので愛犬と散歩に出る。

風俗行ったら人生変わったwww

11/12(火)曇り時々晴れ
朝から鳥籠の掃除。籠から出た二羽のコザクラインコを捕まえるのに大童。３０分遅れて出勤。午後は八重洲の取引先へ挨拶。お小言を頂戴する。帰社して詰まらぬ会議。夕方は新宿の同業社へ隠密のお願い。終わって西口から歌舞伎町へまわりミラノ３にてマイナーな邦画を鑑賞。売り場で題名を云うのが恥ずかしい。観客３割。驚いたことに８割は単身の男性。主演女優目当てか。この監督の前作は観ており、意外や面白かった記憶がある。本作もB級の恋愛ファンタジーといったところ。『電車男』と同様のテーマと展開であるが、本作の方がデフォルメが強い。実姉は既にメジャーだが主演男優の躍進を喜びたい。素材でしか勝負できないヒロインに地の秋田弁を語らせたのは大正解。笑った笑った。純愛描くには障害がつきもの。映画は世相の鏡であるから、こうしたタイプの男女は多いのかも知れぬ。セディック＝電通のコラボ、侮れませんなぁ。帰宅して愛犬と散歩。

ルームメイト

11/11(月)曇り時々晴れ
肌寒し。木枯らし1号が発表される。朝から麻布十番で営業。午後は豊洲でセミナー参加。そのままららぽーと内にあるシネコンで邦画鑑賞。観客10名強。やや旬が過ぎたとはいえ人気女優ふたりのサスペンス。そういえば20年ほど前にブリジット・フォンダとジェニファー・ジェイソン・リーの主演で同名の洋画がありましたな謎の同居人と云う設定は同じ。使い尽くされた感のある多重人格ものであるが、多重的なヒネリが加わってなかなか面白かった。意図的なB級感もこの手のホラーにぴったり。監督・古澤健、技ありの一作。早めに帰宅して寒風の中、愛犬と散歩。

さらば八月の大地

11/10(日)曇り
明け方就寝、9時起床。午前中はインドアと買い物とジムで遠泳。午後から仕出の弁当作り。夕刻、新橋まで出張る。恩人出演の芝居を観劇。歌舞伎、ジャニーズ、宝塚ファンが入り乱れてほぼ満席の盛況。戯曲は岸田戯曲賞を獲り『愛を乞うひと』など映画のシナリオも書く在日コリアン三世のオリジナル。松竹の大御所が演出、梨園のサラブレッド主演。更には新劇出身の曲者役者を揃えて大いに期待していたのだが、あまり感じるところがなかった。上演時間の長さと高額なチケットが虚しい。帯同者が楽しんだようなのが救いか。楽屋に恩人を訪ねる。製作の裏話が聞けて有益。なるほど大人の事情があったのだ。帰宅して愛犬と散歩／入浴。

清須会議／キャリー

11/9（土）曇り
毎度のことだが未明に起床。二度寝もせずに殊勝に掃除などする。朝食後にインドアでひと汗かいてそのまま近所のシネコンへ。本日初日の邦画を鑑賞。観客2割。早朝から映画を観る者は奇特な人種か。最近パッとしない（と思ふ）三谷作品であるが、本作は豪華キャストが各々演じる歴史上の著名人の書き分けが面白く最後まで楽しめた。史実は変えられないが、現代語（一部過剰な方言）によるやり取りでフィクション性が高まって効果を上げていた。おいしい役柄とはいえ大泉洋の好演は特筆したい。午後は通信関係の工事あり。自宅の壁に光ケーブルが巡らされる。乗り換えキャンペーンだそうでネット環境は劇的に早くなる、そうである。夕餉を愛犬と済ませ暫し居眠り。深夜に再度シネコンへ出向き往年のサイキックホラーのリメイクを鑑賞。観客20名弱。旧作から37年だそうな。オリジナルは信者も多く、ネットの評判（新旧の比較）では新作の分が悪いが、どうしてどうして立派な出来栄えだと思ふ。主演女優は可愛すぎるという声が多いが、そうか。充分エキセントリックで適役だったと思ふ。演技力と個性で使いたがる製作者も多かろう。J・ムーアの助演に星献上。SFXの進化もあり、後半のスペクタクルはオリジナルを凌駕していた。大満足で小雨のぱらつきだした街道を帰路につく。

父の秘密

11/8（金）晴れ
はや週末。渋谷のユーロスペースでメキシコ映画を鑑賞。エレベーターで贔屓役者と乗り合わせる。観客20名程度。都心に住んで幸運を感じるのはこの手の単館アート系佳作に当ることである。映画的な話法、省略の妙がイマジネーションを誘う。美少女ヒロインが素晴らしい。追い詰められてゆく父娘の陰惨な物語。大切な人を想う気持ちと同様に、いじめは世界中に遍在している。ガッツリ落ち込み劇場を後にする。ジムで2キロの遠泳をして帰宅。更に愛犬と夜の散歩。

ばしゃ馬さんとビッグマウス

11/7（木）雨後曇り
やや冷たい秋雨が昼近くまで降る。午前中は御前会議。居並ぶ幹部を相手に必死のプレゼン。久し振りに胃痛がした。中華の昼食後、更に会議。これから毎月ネジが巻かれるそうな。期末までに螺子山が潰れなければ良いが。夕刻、竹橋に出張り同業他社にトラブル案件のヒアリング。これは意外と根が深そうである。帯同者と別れて銀座で途中下車。丸の内TOEIで贔屓監督の新作を鑑賞。観客10数名。単身のサラリーマン風親父たちは主演女優目当てか。低予算、スター不在でレイトショウ鑑賞した『机のなかみ』以来、吉田恵輔作品で落胆したことがない。シナリオも書き大した才能だと思ふ。何気ない日常を描いているようで、その実、毒や悪意も含めた鋭い人間観察がある。本作は自身の経験を活かしたバックステージものであろう。実にリアル。三十路半ばのヒロインが切なく痛く、そして最後は愛らしく思えてきた。キャスティングが絶妙で素晴らしい。安田章大と秋野暢子の母子シーンは特筆しておきたい。大満足で地下鉄に揺られ帰宅。愛犬と夜の散歩に出る。濡れた芝生に夜霧が立って幻想的であった。

会議の為の資料は作るな

11/6（水）晴れ
明け方、書斎の椅子で覚醒。朝風呂に入り１時間の二度寝。朝から悩ましい電話の応対。資料作り。反社会的な案件の相談などなど。一切の外出予定をキャンセルしてひたすらデスクワーク。定刻まで作業に追われて退社。新宿で毎度のメンバーと卓を囲む。ここぞの勝負に敗れて２回トップを捲られ消沈。早目に帰宅して愛犬と深夜の散歩に出る。さすが大都会、妙齢の婦人も愛玩犬を連れて夜道を歩く。冷えた夜気に秋の深まりを感じる。

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編／叛逆の物語

11/5(火)曇り時々晴れ
断続的に打ち合わせが多くなっているのは御前会議が近いから。夕刻、フライング気味に退社して新宿で途中下車。ピカデリーで話題の邦画《アニメ》を鑑賞。若年層中心に２割程度の入り。TVアニメが大元らしいが予備知識一切なし。これはさすがに少し予習が必要だったか。独特の世界観に最後まで感性がついて行けず欠伸を噛み殺す２時間。帰宅して愛犬と散歩。書斎の机で意識混濁。

上高地（その２）

11/4（月）小雨時々曇り一時晴れ
山の天候は変わりやすい。予報では初雪かもとあったが冷え込みはそれほどでもなし。６時半に朝食。天候回復が期待できそうもないので峠行きは止めて梓川を周遊し嘉門次小屋と明神池を散歩。昼には河童橋へ戻り昼食。早目のバスで新島々へ。夕刻、松本到着。１本早い特急で帰京。車中ひたすら居眠り。２１時前に自宅着。愛犬の散歩と入浴。日本シリーズの総括をスポーツニュースで観る。近年稀なる激戦だったように思ふ。明日から憂鬱な出勤である。

上高地

11/3(日)曇り
文化の日。３時就寝５時半起床。いそいそと支度をして地下鉄で新宿まで。山仲間とあずさで松本まで。バスに乗り換え上高地に到着したのは昼少し前。曇天、午後から小雨も降る。大正池で昼食。人懐っこい鴨が寄って弁当を狙う。河童橋から徳沢へダラダラと歩いて３時間。夕刻４時半に宿に到着して入浴・食事。大して歩いてもいないのに疲労困憊。テレビもラジオなし。携帯も圏外。談話室でコーヒーを飲んで馬鹿話をして８時半には就寝。外の小雨は止みそうにない。

劇場版 SPEC～結(クローズ)～ 漸ノ篇

11/2（土）曇り時々小雨
明け方覚醒、雑用をして２度寝する。８時再覚醒。近所のシネコンで９時開始の邦画を鑑賞。本日初日であるが流石に観客は疎ら。昨年春に観たＴＶシリーズの劇場版の完結編の前編（らしい）。前回の内容はすっかり忘れていた。以下、日記から・・・。≪同じスタッフの『ケイゾク』もＴＶ未見で本編を観た記憶あり。まぁ開巻１０分程度はまごついたが堤監督のこの手の諸作（手法）は馴染みがあるので中盤から楽しめた。警察（公安）を舞台に少しシリアスな味付けがされた荒唐無稽な法螺話である。風呂敷の広さやキャラクター言動の面白さを割り切って観れば腹も立たない。≫今回もこの感想に大きな変化はない。竜雷太の熱演は特筆しておきたい。風呂敷は更に広がり後編でどのように畳まれるのだろうか。帰宅して車検に出していた愛車を受け取る。バンパーの凹みも直って１３万円也。インドアで白球を打ち愛犬と散歩。早目の夕食を摂って日本シリーズをTV観戦。憎きジャイアンツが勝って舌打ちをする。深夜に弁当を二つ作り、明日に備える。

スティーブ・ジョブズ

11/1(金)晴れ
クールビズ期間も終わり通勤途上ではネクタイ姿の勤め人が目立つ。月初である。朝一番、立川で営業。戻ってランチに【焼き】スパゲッティ。夕刻、浅草橋の顧客で業務終了。新宿で途中下車して武蔵野館で偉人伝記映画を鑑賞。映画の日だからだろう９割の入り。IT業界大物の栄枯盛衰譚。独創的な天才経営者には孤独や葛藤がつきものである。功成り名を遂げたからこそもてはやされもするが、実像はどうだったのだろう。成功の秘訣は自由な発想と信念だろう。帰宅して愛犬と散歩、ジムで遠泳。クタクタになって居間で爆睡。

人狼ゲーム

10/31(木)晴れ
愛犬との散歩で一日が始まる。終日月末の雑用やら打ち合わせやら外出やら。２時間の残業をするとレイトショウしか行けない。新宿・武蔵野館で低予算の邦画を鑑賞。良く言えば通好み、悪く言うと安上がりなキャストである。類似の多いシチュエーションホラー。閉鎖的な建物内で若者たちがゲームの駒となって互いを殺しあう、という趣味の悪い内容。色付けに友情やら姉妹愛。疑心暗鬼とは良く言った。人心ほど恐いものはなし。帰宅して朝同様愛犬と散歩。居間でうたた寝して朝を迎える。