Il film del sogno

現実逃避の夢日記

ル・アーヴルの靴みがき

2012-05-02 21:52:01 | 映画
5/2(水)雨
午前中、雨脚が途絶えた隙に愛犬と散歩。午後から渋谷に出張る。本屋を冷やかし(立ち読みでベストセラー本を通読)洋品店で試着をする。結局買わずじまいで映画街へ。ユーロスペースではアキ・カウリスマキの5年振りの新作がかかっている。中高年層中心にほぼ満席。既に指摘されているように小津やジャームッシュと類似する独特の質感と語り口。映画にそぐわない表現ではあるがカウリスマキ作品には何とも言えない暖かい行間がある。この浮世離れした人情噺も童話やメルヘンを思わせる心地よさがある。センスの良い楽曲とラストが【桜】というのが嬉しい。雨もまたよし、と気持ちも前向きになり夕餉の惣菜を買って帰宅。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

裏切りのサーカス

2012-05-02 21:22:51 | 映画
5/1(火)曇り
奉公先は9連休であるが諸般の事情あり、定刻起床、定刻に勤め先のビルに到着。裏口からIDカードで侵入。なんと全フロア―に入館記録あり。休日返上で仕事に励むモノ、家に居ても邪魔にされるモノ、いろいろ事情はありましょう。我がフロアにはシステム系の社員が3日連続で出勤だとか。頭が下がります。メールや資料作成で6時間在社。帰路、新宿で途中下車して武蔵野館で英国映画を鑑賞。上映30分前に到着するも満員御礼、最前列に滑り込む。いやはや本日ついたち映画の日であった。スパイ小説の大家・ジョン・ル・カレの原作は30年以上前に読了済み。当然内容はすっかり忘れている。監督は前作のヴァンパイアものが大傑作だったスウェーデン人トーマス・アルフレッドソン。我が胸中に連続ホームラン。大した才能だと思ふ。いかんせん原作を読んでいることを前提とするような説明を排した造りゆえ、これは評価が分れよう。前半途中から原作のアウトラインが蘇り、あとは渋い役者と堅牢な演出・画面構成にいたく心酔する。ド派手な聖林スパイアクションの対極にある生身の人間の苦悩や葛藤が蜉蝣のように匂い立ち、切々と伝わってくる。どこぞでレイトショウでもと思ったが余韻を噛み締め繁華街を離れる。ジムでエクセサイズをして定刻帰宅。居間のソファーで愛犬とうたた寝をして朝を迎える。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする