詩 の 雫

人生の喜怒哀楽を <冠 句> に深め・・・ 

“春夏秋冬の囁き”を 爽やかな風 にのせて・・・

     

花に濡れ

2014年05月10日 14時10分41秒 | Weblog

  五月の風に青葉若葉が心地よく揺らいでいます。

  のどかな日和の散歩道でハミングも♪  過ごしやすい良い季節になりましたが・・・

  思うように進まぬ震災の復興、惨い拉致問題、若い命を奪った韓国船沈没事故、、、

  悲しい報道を見るに付け、しみじみと平凡な幸せの有り難さを、深く感じます。

  

  <母の日>、子供達からそれぞれ優しい思いを、寄せてくれました。

  思い返せば、いつも怒って追い立てていた子育て、家事と仕事との両立に時間が上手く

  組めずイライラして、、、苦い思いが残る私ですが、とても和やかなよい日を、家族と一緒に

  過ごせたことを、しみじみ感謝しています。

 

 

       「所属結社の5月号の句誌より」

         銀の笛 復興ソング学舎から

         銀の笛 稜線に夢共鳴す

         恋に生き 無常の風に咽び泣く

         恋に生き 燃ゆる花芯に身を焦がす

         空耳す 無念の叫び海鳴りに

         日々惨む 安否判らず黄ばむビラ

         直向きに 句歴十年攀じ上る

         宵たのし 文学少女になる余生

         宵たのし 影絵遊びに児ら燥ぐ

         馬駆ける 一心不乱にひらく道

         花に濡れ 災地の春へ想い馳す

         春の曲 古刹にひと日癒えし創

         篝火に 重ね気付かぬ咎浄む

         篝火に 照らして欲しき拉致の闇

 

                               「所属研究会の5月号句誌より」

                                遠い影 形見の紬風を入れ

                                時を得て 許せることもお互いに

                                濃く薄く 人生ふかむ古日記

                                濃く薄く 戻れぬ日々に残す悔い

                                若い風 挫折怯まず立ち向かう

 

 

     選者の好みがあらわれる冠句ですが、共選の場合、上位句でも二人の選句が大きく

     分かれる事もあります。 「天・地・人」の三才、5客 秀、佳 と順列が付きますが、

     作者の手元を離れた句は、読み手によってさらに膨らみを増して、心に残る一句と

     なると聞きます。

     進む方向が揺らぎ陥るスランプ、迷いも一杯あり、時には投げ出したくなりますが、

     背伸びせず、今まで積んできた事を活かし、楽しんでいきたいと思っています。

     今日もお立ち寄り頂き、有難うございます。

 

                     

                むらさき色の五月の花に、心が和みます・・・

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