やまぼうしー自然の記録帳ー

富山県内の自然を中心に、自然や自然現象を記録にとどめておきたいと思っています。

ヨツスジハナカミキリ(猿倉山/富山市[大沢野町]舟倉)

2020-08-16 11:25:34 | 昆虫類

少し前、梅雨最中の観察記録です。

梅雨の合間に訪れた猿倉山森林公園で、植えられたアジサイの花に、何頭ものヨツスジハナカミキリがやってきていました。ヨツスジハナカミキリは、前翅に黒色にと黄褐色の4本の帯があるハナカミキリで、いろいろな花に集まってきます。


《アジサイの花にやってきたヨツスジハナカミキリ 2020/07/13》


《アジサイの花にやってきたヨツスジハナカミキリ 2020/07/13》


《アジサイの花にやってきたヨツスジハナカミキリ 2020/07/13》

※『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著・山口進写真)の虫たち 7/56 シロテンハナムグリ(夏)

「シロテンハナムグリ(夏)」の副題は「ブドウのように甘ったるいにおいのおしっこ」。町育ちの丸山さんにとって、シロテンハナムグリは一番身近な大きくてかたい野生の甲虫でした。
丸山さんと1/4世紀も年の離れた私にとっても、同じようなものでした。シロテンハナムグリ(シラホシハナムグリとの区別はできていません)をどのように手に入れたかは記憶になく、首のところに糸を結んで、飛ばせて遊んでいた記憶だけが残っています。しばらく飛ばせて遊んでいると、疲れたのか飛ばなくなってしまいますが…。(シロテンハナムグリは、飛び方が特徴的で、前翅を開かなくても後翅を伸ばして羽ばたいて飛ぶことができます。ウェブサイト『ウィキペディア(Wikipedia)/シロテンハナムグリ』参照2020/08/16。)
同じ属のシラホシハナムグリとは、特徴がひじょうに似ていて区別が難しく、頭の形や背面の斑紋で区別できるといわれています。
下の写真は、神通川の河原を歩いているときススキの葉にとまっていたもので、頭の先が「反り返って二山に」なっているように見えたことから、シロテンハナムグリとしました。


《シロテンハナムグリ 2012/06/12 富山市[八尾町]》

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シュレーゲルアオガエル?(富山市婦中ふるさと自然公園/富山市[婦中町]新町)

2020-08-15 15:43:59 | 両生類

歩道を歩いていると、前方の茂みから、かなり重量のある生きものが動く(落ちる?)音が聞こえてきました。早朝の明るい斜めの陽射しが反射して見にくいのですが、アオガエルが灌木の茎につかまってぶら下がっているのをなんとか見つけました。そのまま写したのではハレーションをおこしそうなので、自分の影の中で写しました。

モリアオガエルとシュレーゲルアオガエルとは、昔は同一種とされていたくらいで、非常によく似ています。いろいろな図鑑やウェブサイトを見てみましたが、いまだに決定的な見分け方がわかりません。写真のアオガエルは、虹彩が黄色っぽいので、一応シュレーゲルアオガエルとしましたが、自信はありません。


《灌木の枝にぶら下がるシュレーゲルアオガエル? 2020/08/10》


《灌木の枝にぶら下がるシュレーゲルアオガエル? 2020/08/10》

※ 市立図書館から8月14(土曜日)に借りだしてきた本です(妻の本も含まれています)。
   1 『雲と出会える図鑑』(武田康男著)
   2 『犬のための家づくり』(建築知識特別編集著)
   3 『作りおき×すぐできおかず400品』(阪下千恵著)
           4 『野菜が長持ち&使い切るコツ、教えます』(島本美由紀著)

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シモフリスズメ(幼虫)(富山市布市~石屋)

2020-08-15 11:57:11 | 昆虫類

北陸自動車道と交差する道路のトンネルの中を、何かとまっていないかと横目で壁を見ながら自転車で走っていると、道に自転車のスタンドバネのようなものが落ちているのが目の隅にはいりました。まっすぐで無機質なもののようにも見えたので通り過ぎましたが、気になって戻りました。

やはり生きもので、尾角のあるスズメガの大きな幼虫でした。

後でウェブサイト『みんなで作る日本産蛾類図鑑V2』で、スズメガ科種一覧/幼虫など縮小画像一覧を順に見ていき、スズメガ亜科のシモフリスズメの幼虫にいきつきました。

シモフリスズメの成虫については、2020/07/30のこのブログで紹介しています。


《トンネル内の道路にいたシモフリスズメの幼虫 2020/08/14》


《トンネル内の道路にいたシモフリスズメの幼虫 2020/08/14》


《トンネル内の道路にいたシモフリスズメの幼虫 2020/08/14》


《トンネル内の道路にいたシモフリスズメの幼虫 2020/08/14》


《トンネル内の道路にいたシモフリスズメの幼虫 2020/08/14》

※『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著・山口進写真)の虫たち 6/56 ヒゲコガネ(夏)

ヒゲコガネの副題は「とても大きな触角と大理石模様の上翅がかっこいい」です。それほど身近な昆虫ではないのに子ども向けの図鑑には必ず出ていたヒゲコガネ、丸山さんは子どものときには出会えず、ひと回り小型で模様のないオオコフキコガネを拾ってうれしかったそうです。
私は、ヒゲコガネに出会ったことはありません。しかし、幼稚園にもはいらないころ、父親に連れられていった海(湖?)の家のあたりの砂浜の松林で、ヒゲコガネとおなじくらい大きなシロスジコガネを見た記憶があります(70年近く昔のことで、定かではありませんが…)。
下の写真は、風に揺れるグラジオラスの葉を上っていくコフキコガネ(?)で、葉先まで辿り着いたとたん、飛んで行ってしまいました。


《グラジオラスの葉の先端から飛び立つ直前のコフキコガネ? 2016/07/06 富山市》

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トビイロスズメ(富山市布市~石屋)

2020-08-14 16:05:49 | 昆虫類

梅雨明けしましたが、このところ毎日のようにゲリラ豪雨。北陸には珍しい傘も役立たないような夕立です。

このため、しばらくおとなしくしていましたが、今日は朝から晴天。暑くなりそうなので、早朝に2時間ほど、北陸自動車道に沿った道の自転車散歩(「ポタリング」)にでかけました。早朝なので、カズオ・イシグロの「日の名残り」ではありませんが、生きものたちの「昨夜の名残り」が見られそうです。

時刻は、6時半ころ。予想に反して既に日差しが強く、明暗の差が大きいので、自転車を走らせながら横目下目上目で生きものを探すのは難しくなっています。

前方の道路脇で、大きな虫が翅をバタつかせていました。近づいてみると、茶色い翅の大きなスズメガです。

ウェブサイト『みんなで作る日本産蛾類図鑑V2』などで調べると、トビイロスズメです。幼虫は、マメ科のニセアカシアやハギ、クズ、フジなどを食べます。


《道路で翅をバタつかせていたトビイロスズメ 2020/08/14》


《道路で翅をバタつかせていたトビイロスズメ 2020/08/14》


《道路で翅をバタつかせていたトビイロスズメ 2020/08/14》

※ 北陸自動車道の盛土法尻のフェンスなどには、いろいろな植物が咲いていました。


《カラスウリ(実) 2020/08/14》


《キカラスウリ 2020/08/14》


《ガガイモ 2020/08/14》


《コマツナギ 2020/08/14》


《タカサゴユリ 2020/08/14》


《ツユクサ 2020/08/14》


《ヘクソカズラ 2020/08/14》


《メマツヨイグサ? 2020/08/14》

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ムラサキトビケラ(県森林研究所樹木園/立山町吉峰)

2020-08-14 09:11:52 | 昆虫類

ウラジロノキの幹を見ていると、上の方に大きなトビケラがとまっていました。これまでに見たことのない大きさのトビケラです。

後で写真を見ると、どうやらムラサキトビケラのようです。ムラサキトビケラは、山の渓流などで見られ、日本では最大のトビケラ。写真では見えませんが、後翅は濃紫色の地で黄色の帯状紋があるそうです。(『ポケット図鑑日本の昆虫1400②』参照)


《ウラジロノキにとまっていたムラサキトビケラ 2020/08/02》


《ウラジロノキにとまっていたムラサキトビケラ 2020/08/02》

※『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著・山口進写真)の虫たち 5/56 オオゾウムシ(夏)

オオゾウムシについて、丸山さんのサブタイトルはこうです。「-ゴツゴツと革細工のような質感、かっこいい造形ー」。ゾウムシの仲間は多様で、日本だけでも1000種以上いるそうです。小さいものが多いなか3㎝もあるオオゾウムシに憧れた丸山さんの夢がやっとかなったのは高校生になってから。
オオゾウムシは九州から北海道まで見られる普通種だそうですが、残念ながら、私は見たことがありません。私が見た大きなゾウムシは、コナラの樹液にきていたマダラアシゾウムシです。全身に瘤状の突起がありゴツゴツしていますが、体長は15mmほどとオオゾウムシの半分ほど。オオゾウムシはマツの丸太で見つかるようなので、探してみます。


《コナラの樹液にきていたマダラアシゾウムシ 2012/07/18 頼成の森》

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カブトムシ♂(猿倉山/富山市[大沢野町]舟倉)

2020-08-13 07:10:39 | 昆虫類

今年、このあたりのコナラは、真夏になって樹液がほとんど出なくなっていました。かろうじて少し樹液が滲み出た樹に、カブトムシ♂とカナブンがきていました。このカブトムシは、私が今年見かけた唯一のものです。

 帰りに立ち寄ったホームセンターのペットショップでは、カブトムシの♂に800円台の値札がつけられていました。


《コナラの樹液を舐めるカブトムシ♂ 2020/08/06》


《コナラの樹液を舐めるカブトムシ♂ 2020/08/06》


《真夏のコナラ林(下刈りされています) 2020/08/06》

※『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著・山口進写真)の虫たち 4/56 クワコ(夏)

「クワコ」のサブタイトルは、「-クワコはカイコの近縁。どちらも顔が可愛らしい。-」。私は、カイコもクワコも成虫(蛾)を見たことがありません。丸山さんと違って、蛾は苦手なので、例え見たとしても「可愛らしい」と思えるかどうか…。
カイコの白い繭については、子どもの頃、(どういう状況だったのか覚えていませんが)路地で茹でられていたのを覚えています。
クワコの幼虫は、マイマイガの幼虫が大発生していた利賀村の奥の林道を歩いているとき、道端のヤマグワの葉にいたのを見たのが最初です。独特のポーズをとっています。


《ヤマグワの葉柄に斜めにとまるクワコの終齢幼虫 2014/06/16 南砺市[利賀村]百瀬川》

関連して、クワコやカイコの幼虫がその葉を食べるクワやヤマグワについて。クワやヤマグワの生木を幼虫が食べるカミキリムシがいくつかいます。クワカミキリ、センノカミキリ、トラフカミキリ、キボシカミキリなどです。なかでも、スズメバチやアシナガバチに擬態している例として教科書などに出ていたトラフカミキリは、私が憧れた虫でした。下の写真のクワの老木は、公園の一画に残されていましたが、数年前にタマムシがやってくるエノキの老大木といっしょに伐採されてしまいました。


《クワの幹上のトラフカミキリ 2014/07/21 富山市[婦中町]新町》 

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シロスジトモエ(猿倉山/富山市[大沢野町]舟倉)

2020-08-12 22:55:21 | 昆虫類

一昨年に線下伐採されたコナラなどの丸太がそのまま置かれている場所を見に行くと、足元の藪から蛾が飛び出し、5~6m先の藪に潜り込みました。だいぶ遠いのですが、とりあえず望遠側で一枚。静かに少し近づいてもう一枚、撮ろうとしたとき、カメラから嫌なアラーム音。またまたいきなりの電池切れです。これで今年何回目なのか⁉(こまめに充電しない物臭さが原因です。)バイクの予備タンクのような「予備電池」装置でもついていればいいのに…。まだ時間は予定より早いのですが、この日はこれで引きあげです。

後で写真を確認すると、ヤガ科シタバガ亜科のシロスジトモエです。2020/08/11にこのブログで紹介したオオトモエよりだいぶ小さい感じです。


《藪に潜り込んだシロスジトモエ 2020/08/06》


《一昨年に線下伐採されたコナラなどの丸太 2020/08/06》

※『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著・山口進写真)の虫たち 3/56 ミヤマクワガタ(夏)

丸山さんもサブタイトルにー重力の限界に挑戦すような不思議なかたちーとされているように、ミヤマクワガタの♂の頭部には冠状の耳状突起があります。これがミヤマクワガタ♂の最大の特徴です。また、♂の体表には細かい毛が生えているため金色に見えることもあります。
私の子どものころ(60年ほど前)、その地域では、ミヤマクワガタ♂は「へいたい」、ノコギリクワガタ♂は「のこ」、ヒラタクワガタ♂は「べた」、クワガタの♀は「へいけ」、クワガタの♂は「ゲンジ」、カナブンなどは「ぶんぶん」と呼ばれていた気がします。ミヤマクワガタやノコギリクワガタは、コナラの幹を足で蹴って落として捕ります。枯れ枝やキマワリなども落ちてくるので、落ちた時の音を聞き分け、一番大きそうなクワが落ちた場所を真っ先に探しました(早くしないと、落ち葉の下に潜って見失ってしまいます)。


《体表には細かい毛が生えていて金色に見えるミヤマクワガタ♂ 2013/07/30 頼成の森》

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クモヘリカメムシ?(富山市婦中ふるさと自然公園/富山市[婦中町]新町)

2020-08-11 20:02:43 | 昆虫類

この公園に行くときは、まず最下流の溜池のそばの駐車スペースに車をとめます。昨年、この近くのカラムシの群落でラミーカミキリを見つけているので、一応のぞいてみますが、今回も空振り。

溜池の堤体から池を見まわしましたが、目につくのはシオカラトンボくらい。引き返そうとしたとき、小さな虫が飛んできて目の前のススキの葉にとまりました。何でもいいからとりあえず撮っておこうと接写すると、小さな細長いカメムシです。

後で『日本の昆虫1400②』で調べると、クモヘリカメムシのようです。クモヘリカメムシは、「大変スマートな体形が印象的なホソヘリカメムシの一種で、イネ科の穂に見られ、チカラシバなどの穂にある小さな花やもみから吸汁」します(ウェブサイト『虫ナビ/クモヘリカメムシ』より2020/08/11)。


《ススキの葉にとまったクモヘリカメムシ? 2020/08/10》


《ふるさと自然公園最下流の溜池 2020/08/10》

※『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著・山口進写真)の虫たち 2/56 カブトムシ(夏)

夏のトップバッターは、文句なしの「カブトムシ」。子どもの昆虫世界の「巨人・大鵬・卵焼き」です。丸山さんもサブタイトルをー大きくてかっこいい、夏休みの中心にいた虫。-とされています。
私は、小さいときから虫が好きだったようです。関西の100万都市の下町に住んでいたので、身近な虫は限られていました。カブトムシは、夏になると連れられていった夜店で売られていたのを、指をくわえて見ているだけの遠い存在でした。
小学6年の夏に郊外に引っ越したとき、驚きました。近所の同年配の子どもたちが皆、カブトムシやクワガタをいっぱい持っていたのです。どのように聞き出したのかはよく覚えていませんが、数か所、カブトムシやクワガタの捕れる場所を聞き出し、早起き(朝の昏いうち)して一人で期待に胸をふくらませて向かった覚えがあります。
あるときなど、母親に作ってもらった布の袋に10数匹のカブトムシなどをいれて明るんできた道を意気揚々と自転車で帰っているとき、背中や肩から次々とカブトムシに飛び立たれたこともありました。還暦を過ぎ、古希を過ぎても、カブトムシを見つけると何故か嬉しくなります(もちろん、写真を撮るだけです)。
下の写真は、郊外にある公園の「サンシュユ」の木の樹液にやってきて、交尾しているカブトムシのペアです。多いときには10匹以上が集まってくる木でしたが、最近は樹液が出ないので、カブトムシもここでは見ていません。


《交尾するカブトムシのペア 2016/07/22 富山市月岡町》

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オニヤンマ♂(富山市婦中ふるさと自然公園/富山市[婦中町]新町)

2020-08-11 11:17:22 | 昆虫類

公園として整備されても、その後の利用者が少なく、草刈りなども年に一度くらいの場所です。溜池と溜池との間を流れる小さな流れに沿って、片側にちょっとした空間があり、オニヤンマがパトロールしていました。見ていると、何度か往復すると草などにとまって、一休みします。


《草にとまってパトロールを一休みするオニヤンマ 2020/08/10》


《草にとまってパトロールを一休みするオニヤンマ 2020/08/10》


《草にとまってパトロールを一休みするオニヤンマ 2020/08/10》

※ 猛暑のなか、ノカンゾウが咲いていました。富山県内はヤブカンゾウは至る所で咲いていますが、ノカンゾウは多くありません。


《ノカンゾウ 2020/08/10》


《ノカンゾウ 2020/08/10》

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キボシアシナガバチ(営巣)(富山市婦中ふるさと自然公園/富山市[婦中町]新町)

2020-08-10 21:13:36 | 昆虫類

外へ出かけるなら「脳梗塞の再発」と「熱中症」にくれぐれも気をつけるよう前日に言われていたので、犬の散歩や庭への水遣りなど朝の日課を済ませ、7時過ぎには今日の目的地、婦中ふるさと自然公園に向かいました。

2時間ほどうろうろしただけで汗びっしょり、あまりに暑いので早々に帰宅しました。暑いはずです、この日の富山は、午後0時54分には富山市で38.4度を記録、今年の全国最高気温を更新しました。

高さ2mほどのサクラの小枝に、キボシアシナガバチが営巣していました。繭の蓋は鮮黄色です。ヤマトアシナガバチもおなじような巣を作りますが、繭の蓋がやや緑色を帯びた淡い黄色です。

攻撃性は「やや弱い」ようですが、カメラを近づけると翅を小刻みに震わせ警告してきました。


《サクラの小枝のキボシアシナガバチの巣 2020/08/10》


《サクラの小枝のキボシアシナガバチの巣(繭の蓋は鮮黄色) 2020/08/10》


《サクラの小枝のキボシアシナガバチの巣(翅を小刻みに震わせ警告) 2020/08/10》

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アブラゼミ♂(富山市)

2020-08-10 12:30:33 | 昆虫類

庭の隅の日陰に、ミョウガのプランターを置いています。ときどきミョウガが出てくるので、見回っていると、根元にアブラゼミ♂がとまっていました。接近して写しても逃げません。弱っているのでしょうか?暑さを避けているのでしょうか?

このあたりは新興住宅団地で大きな樹はほとんどなく、アブラゼミの声もあまり聞こえてきません。


《プランターのミョウガの根元にとまっていたアブラゼミ♂ 2020/08/09》


《プランターのミョウガの根元にとまっていたアブラゼミ♂ 2020/08/09》

※『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著・山口進写真)の虫たち 1/56

一昨日2020/08/09のこのブログで書いたように、市立図書館から同じ本を三度借りだしてきていた本があります。少壮の昆虫学者、丸山宗利さんの『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』です。この本について、2018/10/30のブログで次のように紹介していました。「…この本は、前に一度借出して読んでいるので、借りるのは二度目です。なぜか前回より、今回の方がおもしろく感じました。私より四半世紀も若い1974年生まれの丸山さんの憧れの虫の思い出もなかなかいいのですが、写真を担当しておられる…私と同じ1948年生まれの山口進さんのコメントに共感を感じます(活字の小さいのが残念‼)。この本で紹介されている虫たち55種のうち、私がまだ見たことのない虫が10種(81.8%)もいました。ダイコクコガネ、チョウセンカマキリ、ナガサキアゲハ、クツワムシ、ホソミオツネントンボ…、私も一度会ってみたいと思います。…」
これから、この本で紹介されている春(13種)、夏(24種)、秋・冬(18種)の計55種の昆虫について、私の思い出などを、本とは順序を変えて夏の昆虫から紹介してみたいと思っています。
なお、いくらなんでも同じ本を三度も借りだしたのは、この本(のタイトル?)がよほど気に入ったからだと観念し、手元に置くことに決めてAMAZONで注文しました。

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コシアキトンボ(羽化)(割山森林公園「天湖森」/富山市[細入村]割山)

2020-08-09 08:00:36 | 昆虫類

池の縁から数m離れた草むらで、コシアキトンボが羊歯の葉につかまって羽化していました。

翅を伸ばし、羽化の最終段階。もうすぐ翅を広げて飛び立ちます。

コシアキトンボは、♂では腹部第3、4節が明るいクリーム色、♀ではこの部分の黄色みが少し強く、腹部第5~7節にかけても黄色の斑紋が続きます。♀では黄色の部分が著しく退化した黒化型の個体が時々見られます。(ウェブサイト『神戸のトンボ/デジタルトンボ図鑑リスト/トンボ科/コシアキトンボ』より2020/08/09)


《羊歯の葉につかまって羽化していたコシアキトンボ 2020/07/18》


《羊歯の葉につかまって羽化していたコシアキトンボ 2020/07/18》

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ナナフシモドキ(富山市布市)

2020-08-08 15:21:43 | 昆虫類

梅雨明けした(とみられる)のに、今にも降り出しそうな空模様。でも、早朝の1時間ほど、北陸自動車道に沿った道の自転車散歩(「ポタリング」)にでかけました。

北陸自動車道のトンネル脇に生えたススキの一叢をいつものように何気なく覗き込むと、まるで枯れ茎のようなナナフシが葉につかまっているのに気づきました。こんな平地でナナフシを見たのは、初めてです。

後で写真を見ると、触角の長さが前脚腿節より短いので、ナナフシモドキです(長ければ、エダナナフシです)。都市近郊にも生息しているようです。


《ススキの葉にとまっていたナナフシモドキ 2020/08/08》


《ススキの葉にとまっていたナナフシモドキ 2020/08/08》


《ススキの葉にとまっていたナナフシモドキ 2020/08/08》


《ススキの葉にとまっていたナナフシモドキ 2020/08/08》

※ 市立図書館から8月8日(土曜日)に借りだしてきた本です(妻の本も含まれています)。このなかで『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』は、以前借りて読んでいたとは知らずに二度目(三度目か?)に借りた本です。園山俊二の『ペエスケ』『ガタピシ』『ギャートルズ』『花の係長』などを借りて読みたかったのですが、市立図書館にはありませんでした。
   1 『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著)
   2 『いとしいたべもの』(森下典子著)
   3 『ーリンボウ先生のーうふふ枕草子』(林望著)
   4 『いきたくないのに出かけていく』(角田光代著)
   5 『火星へシルクハットを』(園山俊二著)
   6 『50歳からのからだ整え2品献立』(藤井恵著)
   7 『ー手づくりー健康酢バイブル』(金丸絵里加著)

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コシアキトンボ♀(産卵)(割山森林公園「天湖森」/富山市[細入村]割山)

2020-08-07 21:11:48 | 昆虫類

池の縁に近いところで、コシアキトンボが水面に尾端をたたきつけて産卵していました。産卵していたので、当然♀です。

後で写真を見ると、水中に横たわったキショウブ(だと思います)の葉に尾端を押し付けているようです。

以下は、ウェブサイト『神戸のトンボ/小学校高学年・中学生のパージ目次/トンボの産卵を観察しよう』からの引用です。「…トンボは水辺に…種類によって、決まった方法で、決まった場所に卵を産みつけます…産卵基質には、生きた植物の体枯れた植物の体(落ち葉や枯れた枝・倒れてくさりはじめた木など)、(コケの間などをふくむ)などがあります…卵を産むときのトンボの状態には、飛びながら産む止まって産むの2種類…オスとメスが連結して(タンデムになって)卵を産む連結産卵と、メスが単独で産む単独産卵卵を産卵基質にどうやって置くか…はなれたところからばらまく方法と、接触(せっしょく)して置く方法…」

コシアキトンボの産卵は、枯れた植物の茎や枝などの表面に、飛びながら、♀単独で、卵を張り付ける「単独植物上産卵」です。


《水中に横たわるキショウブの葉に産卵するコシアキトンボ♀ 2020/07/18》


《水中に横たわるキショウブの葉に産卵するコシアキトンボ♀ 2020/07/18》


《水中に横たわるキショウブの葉に産卵するコシアキトンボ♀ 2020/07/18》

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アカマダラコガネ(富山市)

2020-08-06 17:16:19 | 昆虫類

この小さなコナラ林に初夏までは樹液がそこそこ出ている樹が4本ほどありましたが、真夏になった今、そのうち1本は完全に枯れてしまい、残りの3本もほとんど樹液が出ていません。

それでも、1本の樹ではアカマダラコガネとカナブンが樹皮の割れ目に頭を突っ込んで、少ない樹液を舐めていました。スズメバチや蝶などはまったくきていません。

アカマダラコガネは、レッドデータブックの環境省カテゴリーで〈情報不足〉、富山県カテゴリーでは「生息密度が低く希少である。また個体数の減少が著しい。」として〈絶滅危惧Ⅱ類〉とされています。最近は増加傾向にあるのか、私は数か所で見かけています。


《コナラの樹液を舐めるアカマダラコガネ 2020/08/06》


《コナラの樹液を舐めるアカマダラコガネ 2020/08/06》

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