やまぼうしー自然の記録帳ー

富山県内の自然を中心に、自然や自然現象を記録にとどめておきたいと思っています。

カゲロウの仲間(亜成虫)(富山市)

2020-08-25 09:09:26 | 昆虫類

真夏日の午後、犬との散歩を終えて帰宅すると、勝手口のドアに見慣れない、奇妙な小さい虫がとまっているのに気づきました(最近、とみに記憶力が衰えているので、ひょっとすると以前にも何度も見ていた虫かも知れません…)。5mmほどで、身体に比べて異様に大きな赤い眼が印象的です。

いろいろ心当たりを調べましたが、さっぱり見当がつかないので、Nさん(元富山市科学博物館学芸員)にメールで尋ねました。答えは、「カゲロウ類の亜成虫です」。

ウェブサイト『ウィキペディア(Wikipedia)/カゲロウ』を見ると(2020/08/24)、「頭には3個の単眼と、よく発達した1対の複眼が頭のかなりの部分を占める。特にオスの複眼は大きく、上下2段に分かれた複眼のうち、上の複眼が巨大な円柱型になるものもある。これはその形から「ターバン眼」と呼ばれ、カゲロウ目に特有のものである。」とありました。ナルホド…。

「亜成虫」なる言葉も初めて聞いたような気がします。おなじウェブサイトによると、カゲロウが「羽化したものは亜成虫 (subimago) と呼ばれる。この亜成虫は、飛び立って後、別の場所で改めて脱皮を行い、そこで初めて真の成虫になる。…亜成虫は成虫とほぼ同形であるが、成虫に比べて毛が多く、脚や尾がやや太短く、翅が不透明であるなどの違いが見られ、性的には未成熟である。なお、翅が伸びた後に脱皮する昆虫は他にいない。」とありました。つまり、カゲロウは、卵⇒幼虫⇒亜成虫⇒成虫と変態する(不完全変態)昆虫なのです。


《勝手口のドアにとまっていたカゲロウの仲間の亜成虫 2020/08/18》


《勝手口のドアにとまっていたカゲロウの仲間の亜成虫 2020/08/18》

※『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著・山口進写真)の虫たち 13/56 アサギマダラ(夏)

丸山さんのつけた副題は「優しく美しい浅葱色。なんとも日本的で優雅な蝶」です。アサギマダラは日本で指折りの美しいチョウだと思う、と丸山さん。
私がこのチョウを初めて見たのは、バスで1時間ほど北へ行った里山、高校時代のことだったと思います。ゆらゆらと、本当に優雅に飛んでいました。
下の写真は、立山の室堂平で生活していたときの1枚。弥陀ヶ原の国民宿舎展望立山荘の周辺(標高2,000mほど)などでは、年によっては数多くのアサギマダラを見かけたことがありました。 


《アサギマダラ 1999/08/04 立山弥陀ヶ原》

コメント
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