ここ数日天気はよいのですが猛暑が続くため、炎天下の遠出はひかえています。この日も暑くなりそうなので、早朝に2時間ほど、いつものように北陸自動車道に沿った道の自転車散歩(「ポタリング」。いつまでたっても覚えられません…。)にでかけました。
道の脇に生えているメドハギに付いていた枯葉のようなものが気になり、自転車をとめました。なんとも形容しがたい形とポーズ。シャチホコガの幼虫にそっくりですが、それよりかなり小さめです。
後で『イモムシハンドブック』で調べると、ヒメシャチホコの幼虫(30mmほど)です。よく似たシャチホコガの幼虫(45mmほど)とは、大きさ以外に、「背部の隆起の形」や「第3腹脚の斑紋」などが異なるようです。シャチホコガの幼虫と同じように、危険を察すると体を大きく反り返らせ、鯱(しゃちほこ)のような姿勢で静止します。
《メドハギの茎の上で鯱(しゃちほこ)のような姿勢で静止するヒメシャチホコの幼虫 2020/08/27》
《メドハギの茎の上で鯱(しゃちほこ)のような姿勢で静止するヒメシャチホコの幼虫 2020/08/27》
《メドハギの茎の上で鯱(しゃちほこ)のような姿勢で静止するヒメシャチホコの幼虫 2020/08/27》
※『わくわく昆虫記ー憧れの虫たちー』(丸山宗利著・山口進写真)の虫たち 18/56 オニヤンマ(夏)
丸山さんが「オニヤンマ」に付けた副題は、「吸い込まれるような深緑の瞳、蘇る悔しい思い出」です。小学校のころ、とまっていたオニヤンマに緊張のあまり網をかぶせることができず、そのまま飛んで逃げられた思い出。
私にも、郊外などでたまに出会ったオニヤンマに、何度網を振っても数10㎝離れたところをフワリと飛んで悠然とかわされた思い出があります。
下の写真は、早朝6時50分ころ、羽化殻につかまって翅を伸ばしていたオニヤンマです。羽化したばかりで、複眼も灰色をしていました。この公園の敷地の周囲に植えてある高木で、毎年オニヤンマの羽化殻が見られますが、横に小さなコンクリートの側溝があるだけの環境なので、どこでヤゴが育つのか不思議です。
《羽化していたオニヤンマ 2013/06/29 富山市営農サポートセンター》