湿原でもっとも目についたのが、翅の短いフキバッタの仲間です。写真だけではなかなか種が同定できないのですが、生育地域からみるとミカドフキバッタではないかと思います。『バッタ・コオロギ・キリギリス生態図鑑』によると、「フキバッタ類は翅が短く、飛翔して移動できない。そのため、地域ごとに少しずつ形態が異なることが多く、必ずしも明瞭に種を区分できるとは限らない』そうです。
写真には撮りませんでしたが、ヨシなど湿原に生えた背の高い草に、奇妙な姿勢で死んでいるバッタがたくさんいました。昆虫疫病菌類に寄生されると、寄生されたバッタは、菌の胞子をより広く飛ばすため高いところで死ぬという情報もありました。
《ヨシの茎にとまり交尾するミカドフキバッタ? 2014/08/14》
㊟ 「沼の原湿原」の所在地について、「新潟県妙高市樽本」と「長野県飯山市斑尾高原」との2種類の情報があり、よくわかりません。