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奈良・唐招提寺に落書きしたカナダ少年(17歳)  説諭だけで終わったのか? 日本社会はどう対応するかを 外国人は観ている

2023-07-11 13:24:11 | トーク・ネットTalk Net
日テレニュース  2023.07.10.
* 7月7日に寺の職員から「外国人が柱に爪で落書きをした」と警察に通報がありました。柱の傷はアルファベットで「Julian」と書かれていて、幅は10センチほどです。
  さらに、柱の傷はもう1つあり、そこには「J」と書かれていました。
   警察によると、傷をつけたのは家族と観光で来ていたカナダ人の17歳の少年で、警察の任意の調べに対し「退屈しのぎだった」と傷をつけたことを認めていている
  ということです。 (← 幼稚園児や小学校低学年生ならまだしも、これには驚いた)

◎ 「とても悲しい出来事ですし、今後、心配されることだなと」唐招提寺では外国人観光客の数が増えていて、8日には英語で注意をよびかける看板を設置しました。
  今後は外国語での注意喚起に努めたいとしています。(← チラとTVニュースに注意看板が見えたが、あれで効果あるのかな?と思わず呟くサイズと地味な文面だ)
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「警察が任意の調べをした」とあるから、家族も含めて事情聴取はしたのだろう。其の後は? 説諭して放免? 当の少年自身はいつまで罪の意識を記憶するだろう?

 『文化財保護法195条』で損壊・毀棄への罰則は<5年以下の懲役または禁錮、もしくは100万円以下の罰金に処す>となっている。
世界文化遺産に傷をつける行為が持つ意味をどこまで少年と家族に理解させられたのだろう? 警察の説諭では、どこまで行為の重大さと罰則を英語で説得できたのか?
主要観光地の奈良県警だから、外交人対応の英語通訳係官には事欠かないと期待するが、アフターフォローとして、そこまでメディアは伝えてもらいたい。
  <此のTVニュースとは別にどこかで具体的なフォローアップが有ったのなら、良いが・・・>

 私が警察の責任ある立場ならば、最低限、指紋を執り修復費用の請求に同意する念書にサインさせて、家族ともども放免する。さもなくば帰国後すぐ忘れるだろう・・。
もしも奈良県警が、おざなりな説教と注意だけで終わってるなら、其の少年が日本を舐めてかかり、帰国後ペラペラ言いふらした場合、どういうマイナスを招くか?
心根素直で、善良な人間ばかりで世の中はできていない。何事もネガティブケースに備えてスタートする。特に文化財保護では、それが大切な構えでは?

 賽銭泥棒に何度も盗まれるのを防犯カメラで捉えながらも盗難届は出さず、笑顔で「罪の自覚と謝罪を待ちます」と語る神社宮司を見かけるが、あれで何人が更生する?
今回は寺や神社が得る筈の賽銭収入を失うのとは次元が違う。文化財の価値を貶める重大な犯罪である。 仏顔で「話せばわかる」では済まないのだ。
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