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≪ 英国ヘンリー王子夫妻の王室離脱 ≫  ”役割としての王制”意識 vs 日本皇室/国民の”王制認識”  日本人はどう考える?

2020-01-20 09:18:18 | 時評
☆彡 ヘンリー王子夫妻、英王室が離脱認める 経済的自立へ
  https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54580010Z10C20A1FF8000/?n_cid=NMAIL007_20200120_A
・ <子は親を選べない>其の逆もまた真なり。
  日本の皇室制度は<血統意識>が中核に在り、男性として皇族に偶然生まれたら最後「や~ぁめた!」なんてセリフは吐けない。
   然し、なぜか皇族の家系でも女性に生まれたならば、一般男性(=非皇族血縁)と結婚することが許され、皇室籍から出る事が出来ている。
  ところが男性に生まれたら最後、本人も国民も『自分の意志で男性皇族だって自分の人生を変えられる』なんて夢にも思いつかないだろう。
  ここにみる男性への縛り・拘束、摩訶不思議ではないか? これは逆の男女差別でもある。


 ⇒ こういうと必ず「理屈など要らない。それが伝統というものだ」と応答する人達が居る。そういう人にとり皇室制度は<物事の道理><個人の人権/幸せ>
  全てを超越*無視してよいものだろう。「それが文化/伝統だから」の一言が全てのエクスキューズになってきた。ここに人権を有する個人は存在しない。

  メディアに時折顔を出す神道学者や神道系大学教授などが唱えるセリフが是で、そこには論理のカケラも無い。 「変えない事」自体に価値がある、という。
    ではお尋ねする。 仮に自分がそういう束縛に生きるよう運命づけられて産まれたとしたら、皆さんはどう思うだろう? 特に男性は。


★ 英国王室はヘンリー王子夫妻の”いち個人として生きたい”という希望を尊重し離脱を承認した。ここに<男系一統>や<伝統墨守の絶対視>はない。
  王族に偶然生まれようが、一人の人間として人生コースを歩みたい人を拘束する権利は女王でさえ無い、と高らかに示したのである。 

* 英国でも日本でも、個人の尊重は〔王位継承問題〕と別次元の理念であり、日本政府&日本人が男性天皇に固執する王位継承を捨てない限り、
  此の国で〔個人の尊重〕は永遠に有り得ないだろう。それは皇族/継承問題に留まらず、国民個人々の人権尊重も進まないと言うことだ。他人事ではない。
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