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財務省の近現代史Ⅳ

2012年08月27日 | 政治経済
 大正デモクラシーって何だったのでしょう?
 大正初年の大正政変、桂太郎内閣です。日露戦争で勝った英雄桂太郎が民衆運動で50日で倒されてしまいます。
まさにファイスブック革命の走りです。大正4年に原内閣ができるまで次から次へと大衆運動で内閣がつぶれてしまう事態がおきます。
その争いの中で山県有朋が陸軍の代表となり、海軍は山本権兵衛さん。山県有朋は大隈重信を担ぎ出したら加藤高明が言うこと聞かない。
それじゃあと原敬と組みます。国家予算は最終的に衆議院に握られているんで政友会の原敬が強いのです。
山県有朋は万策尽きて原敬、つまり政友会総裁を総理大臣にしなければならなくなります。
それに対抗したのが加藤高明という憲政会で・・・、こうして2大政党の憲政の常道が徐々に徐々に醸成されていきます。
 結局予算を最終的に握っている衆議院の力を認めざるをえないのです。そしてその背後にいる大衆世論を無視できません。
この流れが大正デモクラシーです。
 これは実質明治40年から始まっていました。陸海軍と言っても予算を取るために2大政党と手を組むことになります。
昭和初期まで政友会と民政党に媚びへつらっていくわけです。結局、軍部を過大評価しても何も見えてこないというはこういうことなのです。
明治はもっとひどくて、自由民権運動の人たちは理不尽きわまりない人たちで、大隈も板垣も、とにかく対外強硬論、硬派、対外交、とにかく「戦争やれ」。
その一方で地租軽減、「税金負けろ」。「戦争やれ」と言いながら「税金負けろ」と実現不可能な要求を突きつけてきます。
元老たちの内閣は伊藤が出ようが山県が出ようが全員が総出で出ようが、
「戦争の準備したいので税金上げさせてくれますか」といった瞬間に政権交代に追い込まれるしまつ。衆議院に予算をつぶされてしまうからです。
政治の圧力、予算を握っている衆議院がいかに強いか、これを見ないと明治大正は全然見えないのです。そしてその後も見えてきません。
衆議院に予算先議権、これは決定権と同じです。予算という国家の意思そのものを握られているわけです。
「衆議院は予算の先議権しか握らせてもらえなかった、
明治憲法は非民主的で衆議院はありとあらゆる機関で最弱で、民主的な要素はかけらほどしかなかった」と言うのが戦後史観です。
これはぜんぶでたらめです。予算を握っている衆議院がいかに強いかという点が重要です。軍部に対してもです。
 最初は大蔵省は主計局ではなく主税局が主流でした。大蔵省の人たちは専門家集団で一生懸命予算を作っても一夜にしてひっくり返されます。
これを繰り返されるわけです。明治大正は大蔵省はまだ政治的には出てきません。逆に戦争やるのが主、国家経営の大事な話なので、軍部が主に出てきます。
そして陸海軍も衆議院にことごとくいじめられます。元老が内閣作ったら次々と予算をつぶされて総辞職です。
予算をつぶされたら内閣を維持していく意味はありません。今の政治も同じです。予算決定がいかに大きいかということです。
現在「3月の不信任案出すんだ」という馬鹿なこと言い出す人もいるようでが、じゃあ予算つぶれたらその責任とれるんでしょうか?
大正デモクラシーの末に何があったのか思い出しましょう。

予算とは国家経営そのものです。
日本は独裁国ではないので暗殺で事が決するとか秘密警察が威張り散らすとかそういう文化ではありません。
お金を握っている人がものすごく強いのです。それは最初、帝国憲法では衆議院であって、
この構造は一部大きく変わっている部分もありますが、根本的に変わっていません。
いかに予算が国家経営そのものか、政治そのものかと言う認識をしないと見えてこないのです。

☆お知らせ
営業日の午後12時~午後4時は、手術、治療業務のため留守番電話にしている場合があります。
フィラリアの予防を開始しましょう。


9月の予定
秋の健康診断を実施します。
対象:全ての健康な猫ちゃんワンちゃん。
期間:9月3日(月)~15日(土)の二週間、日曜はお休みです。
費用:1回5000円
内容:検便、検尿(容器を差し上げます)、レントゲン二枚(胸または腹)、エコー(胸及び腹)
ご注意:前日までに要予約。予約当日午前中に、食事を6時間以上抜いた状態でお連れください。
夕方4時以降にお返しします。
後日郵送で報告いたします。


9月23日(金)、24日(土)の2日間は獣医師不在のため診療はお休みします。
スタッフは常駐しています。営業内容はお尋ねください。ご迷惑おかけします。




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