癒しの森 湯布院(仙人の健康相談室)  


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NO759・・・ババとの出会い

2022-10-02 | シルディ・サイババ

 私のアシュラムには6フイート(約1,8M)の大理石で造られたシルディ・ババの像があります。彼はビッグボスです。本当です。彼はマスター達のマスターであり、超自然的な魂です。自然を格段に超越した魂です。私はこの人生で何度となく経験してきました。その中のひとつをお話しましょう。

 

 14歳の頃の私は、神に対する信仰心などまったくありませんでした。ゲームをして遊び、自転車に乗り、川で泳いでいました。それが私です。それはとても暑い真夏の時期で、学校の試験中でした。当時10学年目だった私はそれぞれの学科で92~95点は取っていたので、クラスの男子の中ではトップでした。一番優秀だったのです。

 

 私は古い寺院の日陰でよく勉強していました。その廃墟の寺院へ行くには自転車で2kmほど村の外に行かなければならなかったのですが、試験の準備をするにはうってつけの静かで平和な場所だったのです。

 

 その寺院には毎日、ひとりの老人が来ていました。お年寄りで、歩くのが大変そうでした。相当な高齢で、ひげを生やし、服を一枚着て、かばんを一つ抱え、托鉢用の鉢をひとつに杖を1本持っていました。私は老人を4日間、観察していました。ある日、勉強が終わり帰ろうとすると、その老人が「小銭をくれないか?」と、要求してきました。

 

 私は老人に2日続けて小銭を渡しました。3日目に要求してきた時は、断りました。そして4日目。たしか午後3時半から4時ごろでした。とてもお腹が空いて、家に食事をしに帰るところでした。私が帰りかけているところへ、その老人が「小銭を1枚か2枚くれないか?」と小銭を要求してきたのです。

 

 私が小銭を持っていないというと、老人は「なぜ嘘をつくのだね?おまえは50ルピー持っているだろう」と言いました。私は驚きました。50ルピー札を持っていることをすっかり忘れていたからです。

 

 「なぜそれを知っているのですか」と私は尋ねました。「お前の事は知っている。本当だよ」と老人は言いました。でも私はとにかく硬貨がないと言いました。50ルピー札ごと渡したくなかったのです。!「分かった両替してあげよう」と老人が言いました。

 

 「すでに50ルピー持っているのに、なぜ2ルピーくれというのですか。家に帰って食事を済ませたら小銭を持って戻って来ますから、心配しないでください。」「なぜ家に帰るんだい?」「食事をするためです。とってもお腹が空いているのです」「私の食べ物をあげよう」「いえ、いえ、いえ、あなたの食べ物は嫌いです」と私は言いました。

 

 「私の食べ物が嫌いだって?これはとても美味しいのに」と言いながら、老人は持っていた袋を開いて托鉢用の鉢を取り出しました。中の食べ物はひどく腐っていて、4-5日はたっているようでした。

 

 


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