まち・ひと・くらし-けんちくの風景-

建築設計を通してまち・ひと・くらしを考えます。また目に映るまち・人・くらしの風景から建築のあるべき姿を考えています。

シカゴ・ループ

2008-09-21 23:13:26 | 海外巡礼 Asia America

9月24日にはシカゴ中心部ループを訪れます。

National Park ServiceのKaarenさんの案内で、保存活用されている次の建物などを見る予定です。

Inland Steel BuildingはSOMの設計で、外装にステンレススチールを全面的に使用しています。柱を構面の外側に配置し、エレベーターコアを独立させた典型的なユニバーサルスペースを意図した建築のようです。

Sullivan Center は百貨店として設計された建物でSullivanの設計したものにBurnham とRootが増築したという近代建築史ファンにとっては本当に垂涎ものの建築です。

有名なロビー邸を見学した後にはBronzevilleにも立ち寄ります。BronzevolleはChicago Landmarksにも選定されていますが、20世紀の初頭、南部から大量の黒人が集まり、黒人による企業や施設が集中していた場所です。ルイ・アームストロングもここで活躍しました。

 

記事一覧 設計計画高谷時彦事務所へ

高谷時彦記 Tokihiko Takatani


シカゴ・オークタウン視察

2008-09-21 00:27:08 | 海外巡礼 Asia America
  • 23日から28日まで、シカゴ・オークタウンの視察を行います。

 

 

 

 

 

 

 

  • 今回はアメリカの中心市街地再生の大きな流れをつくっている[歴史的建築を活かしたまちの活性化」がテーマです。活動の中心となっているNational Trust for Historic PreservationやIllinois Historic Preservation Agencyを訪ねるとともに、成功した街並みを訪れ、活性化の推進役の話を伺います。

 

 

 

 

 

 

  • 23日にはEvanston Chicago北方の郊外都市)を訪ねます。案内役はAnthony Rubano Illinois Historic Preservation Agency)さんです。食事をした後Evmarkの事務所を訪ねる予定です。Evmarkは中心部のマーケティングと美化活動を行っているNPOです。地元のニュース(http://www.evanstonnow.com/node/2704)を見ると昨年から50万ドルのファンドを受けて専従職員を雇える体制になったばかりのようです。ファンドの財源が中心部特区課税(downtown special service district tax levy)にあることもウェブで分かります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • この課税は1987年から始まり、Evmarkの活動財源となりましたが、住民にも賦課されていたことが問題となり、現在は商業者のみの課税に改められています。また、Evmarkの活動の透明性を増すために住民もボードに参加し、きちんと報告を市に対して行うことも義務付けられたようです。Downtown Residents Association (DRA)がこのあたりの経緯をウェブ(http://www.evanstondra.org/history.html)に記しています。

 

  • Evanstonは生活水準の高い郊外町です。そこでの中心部再生の実態と、NPOの果たす役割をしっかりと見てこようと思います。

 

記事一覧 設計計画高谷時彦事務所へ

高谷時彦記 Tokihiko Takatani