野に撃沈2

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。(k10D→k7→k30→)k‐5Ⅱsを忍ばせ、人気のない野山や公園、路地裏を彷徨い歩く

上川乗から陣馬山まで

2013-06-04 | 探鳥

 

 行程概略;武蔵五日市駅で数馬行きのバスに乗る→上川乗バス停8時ごろ→浅間峠9時10分→熊倉山10時→三国山10時20分→連行峰11時→12時醍醐峠→和田峠12時15分→12時40分陣馬山ここで昼食→陣馬高原下バス停14時10分

 平日朝一のバスは通勤客が殆どだった。山に登るのは私以外は2組だけで、その2組も数馬まで行くようで上川乗で降りたのは私だけだった。

南秋川に架かる橋を渡る。

 

 暫く林道に沿って歩く。林道といっても甲武トンネルに続いていて山梨側に抜けられるせいか車がひっきりなしに通る。

道脇にはニセアカシアの花が咲き、甘い香りが漂っている。ハンショウヅルを見つけた。

 

10分ほどで山道に入る

 

フタリシズカが咲いている。フタリシズカといっても花穂は2本とは限らない。数えてみると1本から6本まであった。

 

 スミレは終わっていて山道の花は少しさびしい。アマドコロそれともナルコユリ

 

 実をつけ始めたマムシグサのなかま

 

 少し登ったらコゴメウツギが見えだした。コンペイトウのような小さな白い花を咲かしている。

 

 ウツギの仲間は初夏に多く咲くのが多い。今回一番多く見られたのはマルバウツギの花だ。

 

 

登ること1時間余、やっと薄暗い針葉樹林帯を抜けて尾根道に入った。浅間峠の東屋。

 

 ご神木

 

此処からは緩い上り下りが続く。

 

枯葉を押しのけて顔を出したギンリョウソウ

 

 羽化したばかりのオオミズアオを発見。ヤママユガ科のオオミズアオは、木の葉の葉脈のような触角が特徴。

 

 手裏剣のような花を咲かすヤマボウシの花

 

本日3番目のウツギ、ツクバネウツギはもう終わりかけか。

 

 

 そして4番目はガクウツギ

 

 

熊倉山を過ぎ、軍刀利(ぐんどり)神社の奥社が見えてきた。付近ではホトトギスがしきりに鳴いている。

 

 標高1000m位になるこの辺りにはヤマツツジが多かった。

 

 

三国(さんごく)峠を越えて三国山(990m)。三国は東京、山梨、神奈川の3県境を指す。昔風にいうと武蔵国、相模国、甲斐国となるのか。頂上は広くベンチも置かれているが人気は全くない。

 

 30分ほどの尾根歩きで万六尾根から来た道とぶつかる、この分岐が連行峰だ。標高は1000mを越え、ここが本日の最高地点となる。

 

ガクウツギとヤマツツジの競演。

 

 足も疲れてきたので醍醐丸は巻道を選んでパス。おいしそうな茸だが、食用かどうかはわからない。

 

 和田峠まで来た。ここで本日初めて他の登山客と会った。12時を過ぎたばかりでまだ時間的にも、体力的にも余裕があるのでこの先の陣馬山まで登ることにした。

 

広い頂上は展望がきき気持ちがいいのだが、この日は生憎の雨模様の空の下での昼食となった。遠足の子供たちの歓声を聞きながら、コンロでお湯を沸かし、インスタントラーメンとおにぎりの簡単な昼食をとった。

頂上でふもとのバス時間を確認し、ゆっくり下山。 頂上直下のヤマザクラの赤い実。

 

コアジサイが色づいていた。

 

マタタビはすでに花を終え、小さな実をつけている。

 

 陣馬高原下バス停が見えるところまで下ってきた。本日の山行はここが終点。

 

 標高は大したことはなかったのだが、行程が長かったせいか思いの他足が堪えた。帰りの車内では足が攣りそうになり、往生してしまった。

それでも登山者が少ないコースで静かな山行を楽しめたので良しとしよう。

 この辺で。