「平成の大修理」が最終段階に入った世界文化遺産・国宝姫路城で13日、大天守を覆っていた素屋根(工事用建屋)が上部の撤去作業を終え、天守の1層から5層までがすべて姿を現した。
JR姫路駅前からも、白鷺にたとえられる全容が一望できる。
ほぼ3年半ぶりに、街の”顔”が帰ってきた。
大修理に伴い、大天守は2010年末ごろから素屋根で見えない状態だった。
今年1月から素屋根解体が始まり、大天守は生まれ変わった白亜の姿を次第に現していった。
この日、石垣部分を除いて素屋根の鉄骨が全部取り外された。
梅雨の晴間の陽光に大天守は白銀に輝く。
夜、ライトアップされた大天守は一段と白さを増し、闇に舞うように浮かび上がった。
解体作業は順調で、予定よりも1ヶ月以上も早く進行。
今後は残っている鉄骨や基礎の撤去を行うという。
大天守の内部は来年3月27日から一般公開される。