山に登りたい 

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英彦山は幻想の秋

2014-11-03 20:35:51 | 福岡県の山
2014年 11月1日(土) 英彦山1200m

先週は鮮やかなくじゅうの秋を満喫して、大満足!
またどこかの山に登りたいなあ。
お天気はあまりよくないみたいだし…どこに行こうかな?

そうだ! 英彦山へ!!

初めての南岳への登り。
これまた楽しくも、私にとってはアドベンチャーな経験でした。

別所駐車場を8時に出発して、鳥居をくぐって参道へ向かう。


長い石段を登ると、奉幣殿に着きました。


南岳へは、正面の鳥居をくぐった先から右に曲がります。
どんなコースかな~~。
本やネットで見たところによると、最後の登りが険しいらしい。
いけるかな?ゆっくりいけば大丈夫よね。

歩いていくと、すぐに先ほどの奉幣殿が右下に見えてきた。


この辺り、歩きやすくてうれしくなる。
南岳コースってこんなに気持ちよかったんだ~~!


やっと、やっとのマツカゼソウ。ぴんぼけですが本日ただ一つのお花です。


凄いなあ!そそり立つ岩と黄葉。


ここまでは赤く染まる紅葉はあまり見かけず、黄色の葉が目につきました。


玉屋神社に着いたのは9時20分。


ガスがかかった眺めもとてもきれいです。


それからちょっと怖いロープ場をおりて、また登ったり、下ったり。
そびえ立つ「鬼杉」のところにやってきました。
樹齢1200年の鬼杉はとても大きくて、そっくり返ってカメラを構えても、とても入りません。


木の幹の模様がおとぼけクマさんの顔に見えます。


次に現れたるは材木岩です。
マグマが急に冷えてできた柱状節理だそうですが、鬼が社を造るときに伐りだした材木の残りというお話のほうがいいなあ。


山の秋を感じながら、いよいよ南岳に向かいます。
ここから1時間くらいでしょうか。


この1時間の間の写真がまたありません。
鎖場が三つも現れたのです。
一つ目、なんとか頑張りました。
二つ目、
「そこの岩つかんでー!」
「つかんでるっ!」
「ゆっくりー!」
「足が…足が…私の足どこ?」
「そこ、そこ、そこにのせてー!」
「のせてるっ!」
そんな感じで何とかクリア。
必死なので夫殿も私もカメラを取り出す余裕がありません。
三つ目、
「ここは、ここは、引っ張ってあげるから。」
「自分で!」
「あぶないよ。」
「大丈夫だから。」
「ほらっ!」
「自分で!」
確保の岩か木の枝がないかと、左手を上げた途端グイッとひっぱりあげられました。
夫殿に手助けしてもらってうれしい思いと、何でも自分でやりたいという思いと… …。
そんなわけで、鎖場の写真がありません。
撮っておけばよかったなあ~~

あたりはどんどんガスが立ち込めてきました。


南岳山頂です。
観光気分だったり、鎖場のアドベンチャーで、登山口から4時間30分かかりました。


中岳へ向かおうとする頃から、ポツポツと雨が降り始めました。

急いで、気をつけて、中岳です。


新しくなった山頂小屋に駆け込み、昼食です。

ここで、「エンジョイ登山」さんをお見かけし、勇気を出してお声かけしました。
気さくに話をしてくださって嬉しかったです。
こういう出会いがあるなんて、びっくりでした。

昼食が終わっても、外は雨。
レインウェアを着て、下山します。


帰りは正面表参道を下ります。
雨も止んで、南岳への登りと比べると、楽ちん楽ちん。


踏みしめる落ち葉に、足が埋まるような感覚です。


ガスっているからこそ、山肌の紅葉は幻想的な美しさ!!




奉幣殿が見えてくると今日の登山もおしまい。3時30分。


南岳への登り、前半はアップダウンの変化が楽しくて足取りは軽やかでした。
玉屋神社や鬼杉、材木岩などを観光気分で眺め、写真を撮り、鎖場で苦戦しました。
苦戦しましたが、それもまた「あー、楽しかった!」と思います。
英彦山は幻想の秋でした。

山を下りてくると、やっぱりさみしい。
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