旅のネタを忘れないうちに書いとかなくてわー。
今回は初めひとりで行こっかな?と思ってたんだけど、気づいたら友人とそのダンナ、アンドもうひとりの友人と合計4人のグループ旅行になってて。グループで海外旅行なんて20代以来ですよ。
けど決まってからは飛行機や宿の手配、ショーのチケット確保などはすっかり彼女たちがやってくれて、ぐりがやったのはレストランに電話して予約をとったことくらい。何にも準備なんかしなかった。持つべきものはマメな友なり。
出発したのは21日。夕方の便しかとれなくて香港に着いたのは7時過ぎ。イミグレでなんだかんだ待たされて上環行きのバスに乗れたのは8時過ぎで、上環からフェリーに乗ってマカオに着いたときには11時をまわっていた。
ほんとうはこの夜、効率よくマカオまで来れれば龍記酒家(『2046』で梁朝偉トニー・レオンと章子怡チャン・ツィイーがデートしてたレストラン)で遅い夕食を食べたくて予約をとってあったんだけどやっぱ無理でしたん。香港からマカオに行くにも出入国手続きがあるのを忘れてたー。ちなみにこの龍記酒家、英語が通じるスタッフがいたりいなかったりするので、電話で予約をとる場合は英語スタッフが出るまでタイミングをずらしてかけなおす必要があるかも。
でもおなかは空いてたので三元粥品専家でお粥で夜食。真夜中だとゆーのにぎゅうぎゅうの満席でびっくりしたけど、食べてみればなるほど納得、むちゃくちゃおいしかった。あとぐり的には夜中のマカオ散歩が非常に楽しかった。海外旅行で夜に目的地に着くのはもとから好きで、人通りが少なくなった静かな繁華街をのんびり散策して街に自分を馴らすのにちょうどいい。治安の良いところに限りますが。三元の近くには昔は色街だった通りがあり古い妓楼らしき建物がたくさん並んでいて、夜中に歩きまわるにはまさにうってつけの場所でした。
甘いものが欲しくてホテルの近くの食神でお茶。飲み物がいちいち激甘でビビる。ぐりが飲んだアーモンドティー(とゆーかアーモンドパウダーをお湯でといたようなの)だけはあまり甘くなかったけど。
翌日は朝8時に宿を出てセナド広場へ。
実は前夜にもライトアップされた広場を観にいったときは火事があったらしく消防車が集まっていて、真ん中辺りから奥側が立入り禁止になっていたのだが、火事そのものは大した被害ではなかったらしい。世界遺産が密集したこの広場で火事だなんて、場合によっては大事件に発展しかねない。被害が小さくてよかった。
黄枝記で朝ごはんを食べて、食後の腹ごなしにモンテの砦に登る。博物館は早過ぎて開いてなかったけど、マカオ市街が一望できる高台は気持ちが良い。砦にはたくさん砲台が残ってるけど、高層ホテルがぼんぼんと建てられた今となっては、どの砲からも海は狙えない。
下りて聖ポール天守堂跡を観て、聖ドミンゴ教会を観て、廬家大屋を観て、大堂カテドラルを観て、セナド広場に戻って義順牛奶公司の牛乳プリンでおやつ。この時点でまだ午前中である。早起きは三文の得。
それから民政総署を観たのだが図書館は午後からなので観れなかった。サン・アゴスチーニョ教会やサン・ジョゼ修道院は観れたけど、ドン・ペドロ劇場は閉館しててサン・ローレンソ教会も休みだった。
マカオは小さな島なので市街地はけっこうアップダウンが激しい。脚が疲れていたので媽閣廟まではタクシーに乗り、参拝後に近所の船屋葡國餐廳(『イザベラ』に登場する地元の人気レストラン)を覗いたが当然満席。おなかが空いてたのでタクシーをひろってコロアン島に移動、4時からシルク・ド・ソレイユを観る予定のベネチアンマカオリゾート内のフードコートで軽く食事をした。
ベネチアンは去年8月にオープンしたばかりで1年で建設費を回収したといわれているが、そんなことは到底信じられないほど広大なホテル。ホテルの周囲にもショッピングモールにもヴェネツィアの町並みを模した造形物が建てられ、屋内にも運河が流れゴンドラが浮かぶ(乗れる)。天井にはベネチアグラスの大きなシャンデリアとロココ調の天井画。バカバカし過ぎて見てるだけでも爆笑してしまいそうになるほどのけばけばしさと巨大さである(『ルートヴィヒ』でロミー・シュナイダーが爆笑するシーンを思い出す)。思えばここに来る観光客は大概はカジノでギャンブルをして買物をして風俗嬢と遊んで、使えるだけカネを使いまくる(あるいは儲けまくる)のを目的として訪ねて来る。大義名分もなにもない、純粋な人間の欲望がこれだけの大金を動かしていると思うと大したもんだと思う。
周囲にはまだ建設中のホテルがいくつもあり、来年までに14のホテルが出来る予定だという。マジで?14て。うそーん。
4時からはシルク・ド・ソレイユの『ZAIA』を鑑賞。
ぐりはシルク自体初めてなのだが、噂に聞く通りこの『ZAIA』はシルクのショーの中でもあまりレベルは高い方ではないものと思われる。ストーリーの軸が弱く、パートごとの繋がりが希薄で段取り調になってしまっている。部分的には感動的なパートもあるのだが、ところどころでは眠気を感じる場面もあった。
ぐりの隣の席の中国人は自慢げに「この公演の出演者は全員中国人だ」と聞きもしないのに教えてくれたが、観たところアジア人キャストは全体の3分の1もいなかった模様。もしかすると中国本土ではそういう宣伝をしているのだろうか。
終演後はまるで体育館のように広いカジノを抜けて外へ出て、タクシーで聖フランシスコ・ザビエル教会へ。ザビエルってそう、あのザビエルである。彼は聖人なのだ。日本にキリスト教を伝えた後、マカオ近くの上川島で亡くなったのだ。
夜の教会を見学して近所のロードストウズベーカリーでエッグタルトを買い食い。日本にも一時出店していたアンドリューである。このあたりはコロアン村と呼ばれ、マカオでも最も古い集落がそのまま残されている場所だとかで、マカオの中心街とはまったく異なる風景を楽しめる。ポルトガル系の住民が多く、ポルトガル語で話す子どもたちが路地で遊んでいる。日が暮れた静かな海辺を譚公廟まで散歩。
夕食はアンドリューのすぐ近所のエスパソ・リスボアでポルトガル料理を堪能。むちゃくちゃおいしくてまた感動。
食後タクシーを呼んでもらい本島に戻り、リスボアやグランドリスボアの電飾をひやかしに行く。ロビーには金や翡翠のバカでかい彫刻が飾ってあって、これはこれでベネチアンとはまた別のバカバカしさである。それから向かいのウィンに行って吉祥樹のデモンストレーションを観て(詳しくは書かないがこれこそマカオ名物といってもいいくらいのバカバカしさの極致。最高。バカ過ぎる)、噴水ショーを観て(これは素晴しかった)宿に戻った。
滞在したのはリスボアのすぐ近くのグランドエンペラー。バッキンガム宮殿の衛兵のコスプレをしたヨーロッパ系のドアマン(笑ってしまいそうなので直視しないようにしていた)がいる、これもまた相当にアホなホテルである。見た目は豪華だけど割りにリーズナブルで、ロビーにジャスミンの匂いが充満してることを除けばいいホテルだと思う。
館内にはもちろんカジノがあり、カジノの中のカフェでおやつを食べて(一日中食ってんなウチらは)ぐりも大小に100ドル賭けて260ドル勝ちました。ワーイ。
ところで到着直後に空港で両替したときの為替レートは¥1=$0.0728だったのだが、ホテルのカジノでは$0.0785。カジノのレートが良いとはいえ違いすぎじゃーありませんか。が、この旅の間も円高はガンガンと進行するのだったー。
ここまででマカオに到着して丸一日の出来事。続きはまた明日。
三元粥品専家の猪丸肉粥。タマゴ入り。お粥の既成概念を覆されるほどのウマさでした。
今回は初めひとりで行こっかな?と思ってたんだけど、気づいたら友人とそのダンナ、アンドもうひとりの友人と合計4人のグループ旅行になってて。グループで海外旅行なんて20代以来ですよ。
けど決まってからは飛行機や宿の手配、ショーのチケット確保などはすっかり彼女たちがやってくれて、ぐりがやったのはレストランに電話して予約をとったことくらい。何にも準備なんかしなかった。持つべきものはマメな友なり。
出発したのは21日。夕方の便しかとれなくて香港に着いたのは7時過ぎ。イミグレでなんだかんだ待たされて上環行きのバスに乗れたのは8時過ぎで、上環からフェリーに乗ってマカオに着いたときには11時をまわっていた。
ほんとうはこの夜、効率よくマカオまで来れれば龍記酒家(『2046』で梁朝偉トニー・レオンと章子怡チャン・ツィイーがデートしてたレストラン)で遅い夕食を食べたくて予約をとってあったんだけどやっぱ無理でしたん。香港からマカオに行くにも出入国手続きがあるのを忘れてたー。ちなみにこの龍記酒家、英語が通じるスタッフがいたりいなかったりするので、電話で予約をとる場合は英語スタッフが出るまでタイミングをずらしてかけなおす必要があるかも。
でもおなかは空いてたので三元粥品専家でお粥で夜食。真夜中だとゆーのにぎゅうぎゅうの満席でびっくりしたけど、食べてみればなるほど納得、むちゃくちゃおいしかった。あとぐり的には夜中のマカオ散歩が非常に楽しかった。海外旅行で夜に目的地に着くのはもとから好きで、人通りが少なくなった静かな繁華街をのんびり散策して街に自分を馴らすのにちょうどいい。治安の良いところに限りますが。三元の近くには昔は色街だった通りがあり古い妓楼らしき建物がたくさん並んでいて、夜中に歩きまわるにはまさにうってつけの場所でした。
甘いものが欲しくてホテルの近くの食神でお茶。飲み物がいちいち激甘でビビる。ぐりが飲んだアーモンドティー(とゆーかアーモンドパウダーをお湯でといたようなの)だけはあまり甘くなかったけど。
翌日は朝8時に宿を出てセナド広場へ。
実は前夜にもライトアップされた広場を観にいったときは火事があったらしく消防車が集まっていて、真ん中辺りから奥側が立入り禁止になっていたのだが、火事そのものは大した被害ではなかったらしい。世界遺産が密集したこの広場で火事だなんて、場合によっては大事件に発展しかねない。被害が小さくてよかった。
黄枝記で朝ごはんを食べて、食後の腹ごなしにモンテの砦に登る。博物館は早過ぎて開いてなかったけど、マカオ市街が一望できる高台は気持ちが良い。砦にはたくさん砲台が残ってるけど、高層ホテルがぼんぼんと建てられた今となっては、どの砲からも海は狙えない。
下りて聖ポール天守堂跡を観て、聖ドミンゴ教会を観て、廬家大屋を観て、大堂カテドラルを観て、セナド広場に戻って義順牛奶公司の牛乳プリンでおやつ。この時点でまだ午前中である。早起きは三文の得。
それから民政総署を観たのだが図書館は午後からなので観れなかった。サン・アゴスチーニョ教会やサン・ジョゼ修道院は観れたけど、ドン・ペドロ劇場は閉館しててサン・ローレンソ教会も休みだった。
マカオは小さな島なので市街地はけっこうアップダウンが激しい。脚が疲れていたので媽閣廟まではタクシーに乗り、参拝後に近所の船屋葡國餐廳(『イザベラ』に登場する地元の人気レストラン)を覗いたが当然満席。おなかが空いてたのでタクシーをひろってコロアン島に移動、4時からシルク・ド・ソレイユを観る予定のベネチアンマカオリゾート内のフードコートで軽く食事をした。
ベネチアンは去年8月にオープンしたばかりで1年で建設費を回収したといわれているが、そんなことは到底信じられないほど広大なホテル。ホテルの周囲にもショッピングモールにもヴェネツィアの町並みを模した造形物が建てられ、屋内にも運河が流れゴンドラが浮かぶ(乗れる)。天井にはベネチアグラスの大きなシャンデリアとロココ調の天井画。バカバカし過ぎて見てるだけでも爆笑してしまいそうになるほどのけばけばしさと巨大さである(『ルートヴィヒ』でロミー・シュナイダーが爆笑するシーンを思い出す)。思えばここに来る観光客は大概はカジノでギャンブルをして買物をして風俗嬢と遊んで、使えるだけカネを使いまくる(あるいは儲けまくる)のを目的として訪ねて来る。大義名分もなにもない、純粋な人間の欲望がこれだけの大金を動かしていると思うと大したもんだと思う。
周囲にはまだ建設中のホテルがいくつもあり、来年までに14のホテルが出来る予定だという。マジで?14て。うそーん。
4時からはシルク・ド・ソレイユの『ZAIA』を鑑賞。
ぐりはシルク自体初めてなのだが、噂に聞く通りこの『ZAIA』はシルクのショーの中でもあまりレベルは高い方ではないものと思われる。ストーリーの軸が弱く、パートごとの繋がりが希薄で段取り調になってしまっている。部分的には感動的なパートもあるのだが、ところどころでは眠気を感じる場面もあった。
ぐりの隣の席の中国人は自慢げに「この公演の出演者は全員中国人だ」と聞きもしないのに教えてくれたが、観たところアジア人キャストは全体の3分の1もいなかった模様。もしかすると中国本土ではそういう宣伝をしているのだろうか。
終演後はまるで体育館のように広いカジノを抜けて外へ出て、タクシーで聖フランシスコ・ザビエル教会へ。ザビエルってそう、あのザビエルである。彼は聖人なのだ。日本にキリスト教を伝えた後、マカオ近くの上川島で亡くなったのだ。
夜の教会を見学して近所のロードストウズベーカリーでエッグタルトを買い食い。日本にも一時出店していたアンドリューである。このあたりはコロアン村と呼ばれ、マカオでも最も古い集落がそのまま残されている場所だとかで、マカオの中心街とはまったく異なる風景を楽しめる。ポルトガル系の住民が多く、ポルトガル語で話す子どもたちが路地で遊んでいる。日が暮れた静かな海辺を譚公廟まで散歩。
夕食はアンドリューのすぐ近所のエスパソ・リスボアでポルトガル料理を堪能。むちゃくちゃおいしくてまた感動。
食後タクシーを呼んでもらい本島に戻り、リスボアやグランドリスボアの電飾をひやかしに行く。ロビーには金や翡翠のバカでかい彫刻が飾ってあって、これはこれでベネチアンとはまた別のバカバカしさである。それから向かいのウィンに行って吉祥樹のデモンストレーションを観て(詳しくは書かないがこれこそマカオ名物といってもいいくらいのバカバカしさの極致。最高。バカ過ぎる)、噴水ショーを観て(これは素晴しかった)宿に戻った。
滞在したのはリスボアのすぐ近くのグランドエンペラー。バッキンガム宮殿の衛兵のコスプレをしたヨーロッパ系のドアマン(笑ってしまいそうなので直視しないようにしていた)がいる、これもまた相当にアホなホテルである。見た目は豪華だけど割りにリーズナブルで、ロビーにジャスミンの匂いが充満してることを除けばいいホテルだと思う。
館内にはもちろんカジノがあり、カジノの中のカフェでおやつを食べて(一日中食ってんなウチらは)ぐりも大小に100ドル賭けて260ドル勝ちました。ワーイ。
ところで到着直後に空港で両替したときの為替レートは¥1=$0.0728だったのだが、ホテルのカジノでは$0.0785。カジノのレートが良いとはいえ違いすぎじゃーありませんか。が、この旅の間も円高はガンガンと進行するのだったー。
ここまででマカオに到着して丸一日の出来事。続きはまた明日。
三元粥品専家の猪丸肉粥。タマゴ入り。お粥の既成概念を覆されるほどのウマさでした。
マカオの夜散歩はホントにお勧めです。
機会があれば是非。