落穂日記

映画や本などの感想を主に書いてます。人権問題、ボランティア活動などについてもたまに。

待つおいしさ

2008年12月03日 | diary
まだまだ旅行の話(旅のメモ)。

出発前、マカオで夕食を食べる予定のレストランは予約して行ったぐり。
名の通った人気店ともなれば週末は予約してなければ入れないだろうし、観光地とはいえ大都会ではないマカオで代りの店を探すのも大変だろうと警戒してそうしたんだけど、実際予約しといて正解でした。
香港では夕食時の予定がたたなくて予約は取ってなかったから、鏞記酒家ではえらい長時間待たされた。1時間て日本だったら待ってなかったね。けど香港だと別に店を探して移動するのも面倒だし。なので翌日の夕食は予約とりましたが(ぐりは別行動だったので予約したレストランには行かず)。

夕食だけじゃなくて、旅行中はしょっちゅういろんなものを食べたけど、マカオでも香港でも料理が出てくるのに日本よりかなり時間がかかる傾向がある。早かったのは糖朝くらいか。あとは大抵が「なんでこんなものにこんなに時間がかかるのか?」というトロさ。
見てる限りでは大抵の店は客席数に対して厨房の規模が小さい。粥屋や茶餐廳などでは料理人がひとりしかいない店がほとんどだったりする。だから常に客席は満杯で外にも人が並んでる。それでも受付は後から来る客は全部入れる。断らない。待てない客はどんどん帰ってくし、待てる客はいつまででものんびり待つ。
テーブルに通されてオーダーしても料理はなかなか出てこない。出てきてもひと皿ひと皿かなりゆっくりしている。
なんだかこのテンポに、中国人の食に対する思いの強さみたいなものを感じる。おいしいものを食べるのに、お店を選んでじっくり待って、ゆったりと時間をかけて食べるのが当り前で、空腹を満たすのは結果論というか二の次というか。効率なんかよりとにかくウマイことの方が大事というか。

でもそういえば、イタリアでもギリシャでもフランスでも、レストランといえば待たされるところだったような気がする。
日本の飲食店がたったかたったか効率良すぎるのかもしれない。それはそれで便利だけどね。


鏞記酒家の海鮮の炒め物。ホタテとエビがぷりっぷり。

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