落穂日記

映画や本などの感想を主に書いてます。人権問題、ボランティア活動などについてもたまに。

屍病みの休日

2012年06月04日 | 復興支援レポート
5月30日(水)~6月4日(月)の日程で、またしても宮城県気仙沼市にいってまいりました。

今回はいままでにもさんざんお世話になった地元の漁師さんのご自宅に泊めていただき、おうちのお仕事をお手伝いさせていただいた。
基本は牡蠣の養殖の作業や商品の発送などの事務作業、あとはごはんの仕度やお洗濯を手伝ったり、被災した加工場の跡地を片付けたり倉庫を片付けたり、お母さんやおばあちゃんのお話を聞いたり、一日べったりとご家族の傍にいた。
これまではあくまで泊りはボランティアセンターや公共の宿など、活動時の時間の大半はボランティア仲間といっしょにいたので、ここまでどっぷり地元の人の生活の中でいっしょに過ごしたのは初めてだったかもしれない。
ここのお宅は気仙沼に通い始めたころからのおつきあいなので、既にもう「被災者とボランティア」という関係ではなくなってきている。お母さんやおばあちゃんはよそから来た人にぐりを紹介するとき、「うちの女中さん」とか「従業員さん」とかいったりしていた。なんだかね。おもしろいけどね。

これだけどっぷりしちゃってると、本来ならよそ者には見せない顔や聞かせない声もだんだん浸透してくる。
漁協の複雑な人間関係や、地元で迷惑がられているよそ者の評判など、地域の人同士でもなかなか気安く口にできないような話題も耳にすることも多い。
腰を据えて地域支援をしていくうえで地元の事情に明るくなることは必須の条件だが、知れば知るほど自分がいかに無知で無力かということを思い知る。
だが、そんなわれわれでも頼りにしてくれて、心を開いてくれる人たちがいる限り、できることは続けたいと思う。

タイトルの「屍病み(かばねやみ)」とは土地の言葉で「怠け者」の意。
ぐりは今日転職したのだが、転職前に思いきり唐桑を満喫したいと思って訪問した今回、想定以上に満喫しまくってしまった。
詳細はまた後日。

真剣屍病み


カモシカ。
唐桑にいるとは聞いていたのに、これまで一度も遭遇したことがなく悔しい思いをしていたが、今回は3回も遭遇することができた。
画像のカモシカは朝、道の傍に出てきて、クルマを停めて写真を撮るぐりたちをじっとみつめていた。2歳になる前くらい?角の小さな若いカモシカだった。撮り終わってカメラや携帯をしまうと、くるりと背を向けて森の中に戻っていった。

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