こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。
これから気温が上がって昼過ぎには32℃に達し、おまけに湿度も84%なので蒸し暑い午後になりそうです。明日は少し気温が低めで過ごしやすい日になりそうです。
さて、今回は2010年ジュニア数学オリンピック予選に出題された場合の数の問題を取り上げます。
問題は、
「1、2、3、4の数がそれぞれ書かれたスペードのトランプ4枚、1、2、3、・・・、6がそれぞれ書かれたハートのトランプ6枚、1、2、3、・・・、8がそれぞれ書かれたダイヤのトランプ8枚がある。各マークから1枚ずつ計3枚選ぶとき、選んだ3枚のトランプに書かれた数の和が7の倍数となるような選び方は何通りあるか。」です。
早速、取り掛かりましょう。
スペード、ハート、ダイヤから選んだトランプに書かれている数を、それぞれa、b、cとします。
すると、
1≦a≦4
1≦b≦6
1≦c≦8
なので、
3≦a+b+c≦18
です。
一方、a+b+cが7の倍数になるのですから、a+b+c=7または14です。
ここで、a+b+c=7の場合と14の場合で場合分けします。
・a+b+c=7の場合
a=1のとき、b+c=6なので、b、cの組合せ(b,c)は、(1,5)(2,4)(3,3)(4,2)(5,1)の5通り。
a=2のとき、b+c=5なので、(b,c)は、(1,4)(2,3)(3,2)(4,1)の4通り。
a=3のとき、b+c=4なので、(b,c)は、(1,3)(2,2)(3,1)の3通り。
a=4のとき、b+c=3なので、(b,c)は、(1,2)(2,1)の2通り。
で、合計すると、5+4+3+2=14通りです。
・a+b+c=14の場合
a=1のとき、b+c=13なので、(b,c)は、(5,8)(6,7)の2通り。
a=2のとき、b+c=12なので、(b,c)は、(4,8)(5,7)(6,6)の3通り。
a=3のとき、b+c=11なので、(b,c)は、(3,8)(4,7)(5,6)(6,5)の4通り。
a=4のとき、b+c=10なので、(b,c)は、(2,8)(3,7)(4,6)(5,5)(6,4)の5通り。
で、合計すると、2+3+4+5=14通りです。
したがって、すべての組合せは、14+14=28通りで、これが答えです。
他の解き方としては、a、b、cを7で割った剰余を利用する方法があります。
a、b、cを7で割った剰余を、それぞれa’、b’、c’とすると、
a’:1、2、3、4
b’:1、2、3、4、5、6
c’:1、2、3、4、5、6、0、1
です。
ここで、b’は0以外の7の剰余をすべて含んでいるので、a’+c’が7で割り切れない場合、適当なb’を選ぶことで、a’+b’+c’は7で割り切れるようにすることができます。
一方、b’は0を含んでいないので、a’+c’が7で割り切れる場合、a’+b’+c’は7で割り切れません。
つまり、すべてのaとcの組合せから、a+cが7で割り切れる組合せを引いたものがa+b+cが7の倍数になる組合せになります。
ここで、
aとcのすべての組合せ:4×8=32通り
a+cが7で割り切れるaとcの組合せ:(a,c)=(1,6)(2,5)(3,4)(4,3)の4通り
なので、a+b+cが7の倍数になる組合せは、32-4=28通りです。
7程度であれば、すべて書き上げても手間はかかりませんが、これが大きな数になると2番目の方法を利用するのが楽かもしれません。頭の片隅に入れておくとよいでしょう。
これから気温が上がって昼過ぎには32℃に達し、おまけに湿度も84%なので蒸し暑い午後になりそうです。明日は少し気温が低めで過ごしやすい日になりそうです。
さて、今回は2010年ジュニア数学オリンピック予選に出題された場合の数の問題を取り上げます。
問題は、
「1、2、3、4の数がそれぞれ書かれたスペードのトランプ4枚、1、2、3、・・・、6がそれぞれ書かれたハートのトランプ6枚、1、2、3、・・・、8がそれぞれ書かれたダイヤのトランプ8枚がある。各マークから1枚ずつ計3枚選ぶとき、選んだ3枚のトランプに書かれた数の和が7の倍数となるような選び方は何通りあるか。」です。
早速、取り掛かりましょう。
スペード、ハート、ダイヤから選んだトランプに書かれている数を、それぞれa、b、cとします。
すると、
1≦a≦4
1≦b≦6
1≦c≦8
なので、
3≦a+b+c≦18
です。
一方、a+b+cが7の倍数になるのですから、a+b+c=7または14です。
ここで、a+b+c=7の場合と14の場合で場合分けします。
・a+b+c=7の場合
a=1のとき、b+c=6なので、b、cの組合せ(b,c)は、(1,5)(2,4)(3,3)(4,2)(5,1)の5通り。
a=2のとき、b+c=5なので、(b,c)は、(1,4)(2,3)(3,2)(4,1)の4通り。
a=3のとき、b+c=4なので、(b,c)は、(1,3)(2,2)(3,1)の3通り。
a=4のとき、b+c=3なので、(b,c)は、(1,2)(2,1)の2通り。
で、合計すると、5+4+3+2=14通りです。
・a+b+c=14の場合
a=1のとき、b+c=13なので、(b,c)は、(5,8)(6,7)の2通り。
a=2のとき、b+c=12なので、(b,c)は、(4,8)(5,7)(6,6)の3通り。
a=3のとき、b+c=11なので、(b,c)は、(3,8)(4,7)(5,6)(6,5)の4通り。
a=4のとき、b+c=10なので、(b,c)は、(2,8)(3,7)(4,6)(5,5)(6,4)の5通り。
で、合計すると、2+3+4+5=14通りです。
したがって、すべての組合せは、14+14=28通りで、これが答えです。
他の解き方としては、a、b、cを7で割った剰余を利用する方法があります。
a、b、cを7で割った剰余を、それぞれa’、b’、c’とすると、
a’:1、2、3、4
b’:1、2、3、4、5、6
c’:1、2、3、4、5、6、0、1
です。
ここで、b’は0以外の7の剰余をすべて含んでいるので、a’+c’が7で割り切れない場合、適当なb’を選ぶことで、a’+b’+c’は7で割り切れるようにすることができます。
一方、b’は0を含んでいないので、a’+c’が7で割り切れる場合、a’+b’+c’は7で割り切れません。
つまり、すべてのaとcの組合せから、a+cが7で割り切れる組合せを引いたものがa+b+cが7の倍数になる組合せになります。
ここで、
aとcのすべての組合せ:4×8=32通り
a+cが7で割り切れるaとcの組合せ:(a,c)=(1,6)(2,5)(3,4)(4,3)の4通り
なので、a+b+cが7の倍数になる組合せは、32-4=28通りです。
7程度であれば、すべて書き上げても手間はかかりませんが、これが大きな数になると2番目の方法を利用するのが楽かもしれません。頭の片隅に入れておくとよいでしょう。