東久留米 学習塾 塾長ブログ

東京都東久留米市滝山の個別指導型学習塾 塾長白井精一郎のブログ

from A to B のはなし(続き)

2018-03-31 10:36:05 | 英語の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

先日、「from A to B」(from A to B)を取り上げましたが、その語順や省略について 現代英語語法辞典 に次のような記述がありました。

語順については、一般的に、
It’s about two kilometers from the airport to your hotel
(空港からホテルまでおよそ2キロです)
のように、 from Ato B になりますが、新情報 (聞き手がまだ知らない情報)の場合は、 to B from A の語順も可能となるとし、例文として、
The first sheet was a letter to him from Troy
(最初の紙はトロイから彼への手紙だった)
を挙げています。

また、 from (数字) to (数字) の場合の from の省略については、
(1) of や with などの前置詞の後
(2) ある種の動詞の後
に省略可能として、(1)の用例に、、
at a cost of (from)£5 to £10
(5ポンドから10ポンドの値段で)

men with (from) three to six year’s experience
(3年から6年の経験のある人たち)
を、(2)の用例に、
It cost (from) £5 to £10
(5ポンドから10ポンドかかった)

He spent (from) three to six years on the project
(彼はそのプロジェクトに3年から6年費やした)
を挙げています。

さらに、 nine to five(9時から5時まで)や A to B(初めから終わりまで)などの表現も可能としています。


頭に入れておくと役に立つこともあるかもしれません。

日本数学オリンピックの簡単な問題(146)

2018-03-30 13:27:54 | 数学・算数の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

今回は、2018年日本数学オリンピック予選に出題された図形問題を取り上げます。

問題は、
「三角形ABCの内接円が辺BC、CA、ABとそれぞれ点P、Q、Rで、∠A内の傍接円が辺BC、直線CA,ABとそれぞれ点S、T、Uで接している。三角形ABCの内心を I 、直線PQと直線STの交点をD、直線PRと直線SUの交点をEとする。AI=3、IP=1、PS=2のとき、線分DEの長さを求めよ。
 ただし、XYで線分XYの長さを表すものとする。また、三角形ABCの∠A内の傍接円とは、辺BC、辺ABの点B側への延長線、および辺ACの点C側への延長線に接する円のことをさす。」
です。

早速図1のように、問題の図を描きましょう。


▲図1.問題の図を描きました

図1を眺めると、多くの二等辺三角形や平行線、直交する直線が目につくので、角度に注目して進めてみましょう。

そこで図2のように、A、B、Cと I をそれぞれ結び、1/2∠A=、1/2∠B=、1/2∠C=とします。


▲図2.1/2∠A=、1/2∠B=、1/2∠C=としました

まず、1/2∠B=を調べていきましょう。

図3のように、∠ABC=∠BUS+∠BSUで、さらに△BUSは二等辺三角形で∠BUS=∠BSUですから、∠BUS=∠BSU=です。


▲図3.1/2∠B=を調べていきます

すると、∠ABI=∠BUS=∠BUEですから、BI//UEです。

一方、△BPRは二等辺三角形で、∠Bの二等分線BIはPRと直交するので、BI//UEから∠SEP=90°です。

また、対頂角は等しいので、∠BSU=∠PSEが成り立ちます。

同様に、1/2∠C=を調べていきましょう。

図4のように、∠ACB==∠CTS+∠CSTで、さらに△CTSは二等辺三角形で∠CTS=∠CSTですから、∠CTS=∠CST=です。


▲図4.1/2∠C=を調べていきます

すると、∠ACI=∠ATSですから、CI//TSです。

一方、△CPQは二等辺三角形で、∠Cの二等分線CIはPQと直交するので、CI//TSから∠PDS=90°です。

ここまでで、四角形PDSEについていろいろなことが判りました。

まず、対角(∠SEPと∠PDS)がそれぞれ90°なので、四角形PDSEは円に内接し、その直径(PS)は2です。

さらに、一つの内角DSEの大きさは、です。

そこで、となる角を探してみると、図5のように、∠AIQ=であることが容易に見つかります。


▲図5.∠AIQ=です

ここで△AIQに三平方の定理を適用すると、AI=3、IQ=IP=1ですから、AQ=2√2です。

一方、図6のように、四角形PDSEに注目し、Dと内接円の中心を通る直線と内接円の交点でDでない方をFとすると、∠DSEと∠DFEは円弧DPEに対する円周角なので、∠DSE=∠DFE=です。


▲図6.四角形PDSEに注目します

すると、△DEF∽△AQIで、DF=2ですから、DE=DF×AQ/AI=2×2√2/3= 4√2/3 で、これが答えです。


楽しい問題です。

no matter what のはなし

2018-03-29 13:03:01 | 英語の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

中3の英語教科書の付録にある further Reading には結構難しい言葉が出てきます。

no matter what もその一つで、
I’ll catch him no matter what
(何が何でもあいつを捕まえてやる)
というように使われています。

この no matterオックスフォード実例現代英語用法辞典 で調べてみると、
who、whose、what、which、where、when、how と一緒に用いることができるが、この場合は接続詞として節をつなぐ役割を果たし、その意味はは、だいたい 『誰/何/・・・であろうと』 となる」 とあり、例文として、
I’ll love you no matter what you do.
(たとえ君が何をしようとも、僕の君に対する愛は変わらない)
No matter where you go, you’ll find Coca-Cola.(どこへ行っても、コカコーラは見つかるよ)
などが挙げてあります。

さらに、
no matter what などの表現は、節の終わりに用いられ、動詞を伴わないこともある」 として、例文として、
I’ll always love you, no matter what 
(どんなことがあっても、私のあなたに対する愛は変わらない)
を挙げていて、これは、
I’ll always love you, no matter what happens.
と同じとしています。

つまり、教科書の英文は、
I’ll catch him no matter what happens.
で、動詞 happens を省略した表現ということです。


頭に入れておくといいかもしれません。

ジュニア数学オリンピックの簡単な問題(145)

2018-03-28 10:05:59 | 数学・算数の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

今回は、2018年ジュニア数学オリンピック予選に出題された約数の問題を取り上げます。

問題は、
「次の条件をみたす正の整数の組(a,b)すべてについて ab を足し合わせたものを計算せよ。

 条件: a は b の約数であり、b は360の約数である。 」
です。

早速、取り掛かりましょう。

b は360の約数なので、1、2、3、4、5、6、8、9、10、12、15、18、20、24、30、36、40、45、60、72、90、120、180、360です。

一方、a は b の約数なので、例えば、b=360の場合、a は上記した24個の整数になり、このときの ab の和は、360と360の約数の和の積になります。

つまり、求める ab の和は、上記した24個の整数それぞれについて、その整数と、その整数の約数の和の積を足し合わせたものになります。

すると約数の和の計算ということになりますが、それは、Nを素因数分解したものが、

と表される場合、Nのすべての約数の和は、

になることを利用すれば簡単です。

それでは問題の計算に取り掛かりましょう。


ですから、その24個の約数は、

で、それぞれの約数の和は、

になります。

したがって、問題の条件を満たす(a,b)すべてについて ab を足し合わせたものは、

を、k=0,1,2,3、l=0,1,2、m=0,1 のすべての場合について足し合わせたものになります。

そこで(★)を整理して、

とします。

まず、m=0と1の場合を計算し、それらの和を求めると、

になります。

次に、l=0、1と2の場合を計算し、それらの和を求めると、

になります。

最後に、k=0、1、2と3の場合を計算し、それらの和を求めると、

になります。

以上から、問題の条件を満たす(a,b)すべてについて ab を足し合わせたものは 624650 で、これが答えです。


簡単な問題です。

look のはなし

2018-03-27 10:54:35 | 英語の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

中学の英語教科書には数多くの動詞が登場しますが、そのなかで look は、他の単語を組み合わされて様々な意味を表す動詞の一つです。

例えば、中1の教科書には、
● look at  「Aを見る」
Look at this flower.
(この花を見て)

● look forward to  「Aを楽しみに待つ」
I look forward to your e-mail.
(私はあなたのメールを楽しみにしています)
などがあり、中2の教科書には、
● look like  「Aのように見える」
It looks like a mountain,but・・・
(それは山のように見えるが、・・・)

● look for A  「Aを探す」
When Peter was looking for parsley,・・・・(ピーターがパセリを探していたとき、・・・)
を見つけることができます。

さらに、これらの4つ以外にも
● look after  「Aの世話をする」
● look back     「過去を振り返る」
● look into A   「Aの調査をする」
● look on       「傍観する」
● look up to  「Aを尊敬する」 ⇔ look down on   「Aを軽蔑する」
など頻出の句動詞があります。


辞書でいろいろ調べてみるとよいでしょう。

平成30年度都立高校入試問題(4)[西高]

2018-03-26 15:13:55 | 数学・算数の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

今回は平成30年度都立高校数学入試問題を取り上げます。

問題は、西高で出題された大問4の図形問題で、それは、
「図1で、四角形OABCは1辺の長さが6cmの正方形である。


▲図1.問題図(1)

次の各問に答えよ。

[問1] 図2は、図1において、辺OAの中点をD、辺ABの中点をEとし、頂点Cと点D、頂点Cと点E、点Dと点Eをそれぞれ点線で結んだ場合を表している。
 四角形OABCを、3つの頂点O、A、Bが重なるように、線分CD、線分DE、線分ECで折り、三角すいを作る。
 この三角すいの体積は何cm3か。


▲図2.問題図(2)


[問2] 図3は、図1において、辺BCの中点をFとし、頂点Aが点Fと重なるように1回だけこの四角形OABCを折り、できた折り目を線分GHとし、頂点Oが移動した点を I とした場合を表している。


▲図3.問題図(3)

 また、図4は、図3において折った部分を元に戻し、頂点Oを原点とし、頂点Aの座標が(6,0)、頂点Cの座標が(0,6)となるように座標軸を定めた場合を表している。
 このとき、点 I の座標を求めよ。


▲図4.問題図(4)


[問3] 図1において、次の 規則 に従って辺OA上を動く点Pと辺OC上を動く点Qを考える。

規則
・ 点Pは頂点Oを出発し、O→Aの方向に毎秒1.5cmの速さで動き、頂点Aに到着したら2秒間停止した後、頂点Aを出発し、A→Oの方向に毎秒1.5cmの速さで動き、頂点Oで止まる。以後動かない。

・ 点Qは頂点Oを出発し、O→Cの方向に毎秒1cmの速さで動き、頂点Cで止まる。以後動かない。

・ 点Pと点Qは頂点Oを同時に出発する。

 図5は、上の規則に従って点Pと点Qをとり、四角形OABCを線分PQを折り目として折り、頂点Oが移動した点をRとした場合を表している。


▲図5.問題図(5)

 △PQRの面積をScm2とするとき、S=6となるのは、点Pと点Qが頂点Oを同時に出発してから何秒後と何秒後か。
 ただし、点Pが頂点Oにあるときは、S=0とする。
 また、答えだけでなく、答えを求める過程が分かるように、途中の式や計算なども書け。」
です。

まず[問1]です。

図2の点線で折ると、図6のような三角錐ができます。


▲図6.図2の点線で折ったときにできる三角錐です

この三角錐の底面は、直角二等辺三角形ADEで、その面積は、
3×3×1/2=9/2(cm2)
です。

また、三角錐の高さOCは6cmなので、三角錐の体積は、
9/2×6×1/3= 9(cm3)
で、これが答えです。

次に[問2]です。

直線GHは、直線AEと直交し、線分AEの中点で交わることから、直線GHの式(y=x/2+3/4)を求めて解くことができますが、ここでは三角形の相似を利用してみましょう。

図7のように、直線GHと直線AFとの交点をJ、直線GHとx軸との交点をKとすると、△KAJと△KFJ は直線KJを対称軸として線対称ですから、点Iは直線KF上にあり、ここで点 I からx軸に下ろした垂線の足をLとします。


▲図7.三角形の相似を利用します

△ABFに三平方の定理を適用すると、
AF=3√5
で、
AJ=1/2AF
ですから、
AJ=3√5/2
になります。

ここで、△ABF∽△KFAなので、
KA:AF=AJ:FB
で、AF=3√5、AJ=3√5/2、FB=3を代入して、
KA=15/2
です。

KO=KA-OA
から、
KO=15/2-6=3/2
で、△KOI∽△KAFなので、
KO:KA=OI:AF
が成り立ち、KO=3/2、KA=15/2、AF=3√5を代入して、
OI=3√5/5
です。

一方、△IOL∽△AFBなので、
OL:FB=IL:AB=OI:FA=3√5/5:3√5=1:5
から、
OL=3/5
IL=6/5
です。

したがって、点 I の座標は (-3/5,6/5)で、これが答えです。

最後の[問3]です。

△PQR≡△PQO
ですから、
S=(△PQOの面積)
です。

ここで、時刻tにおける点Pと点Qの位置を調べましょう。

● 0≦t<6/1.5=4 の場合、点Pは辺OA上を頂点Aに向かって移動しています。
● 4≦t<6       の場合、点Pは頂点Aに止まっています。
● 6≦t<10      の場合、点Pは辺OA上を頂点Oに向かって移動しています。
● 10≦t        の場合、点Pは頂点Oに止まっています。

● 0≦t<6       の場合、点Qは辺OC上を頂点Cに向かって移動しています。
● 6≦t         の場合、点Qは頂点Cに止まっています。
になり、これをまとめると図8のようになります。


▲図8.時刻tにおける点Pと点Qの状態です

図8の4≦t<6の場合、OP=6、4≦OQ<6なので、S>12になり、S≠6 です。

したがって、S=6になるのは、0≦t<4 と 6≦t<10の場合で、OPの長さは図9のように、それぞれ1.5t と 12-1.5(t-2)になります。


▲図9.OPの長さは、1.5tcm または 12-1,5(t-2)cmです

そこで、それぞれのSを計算すると、
●0≦t<4の場合
S=1.5t×t×1/2
で、S=6になるのは、t=2√2 (0≦2√2<4です)

●6≦t<10の場合
S={12-1.5(t-2)}×6×1/2=45-4.5×t
で、S=6になるのは、t=26/3 (6≦26/3<10です)
です。

以上から、S=6になるのは 2√2秒後26/3秒後 で、これが答えです。


簡単な問題です。

next day と the next day のはなし

2018-03-25 10:21:03 | 英語の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

中1英語教科書の巻末の付録に、Japan’s Funny Short Stories と題するページがあって、そこに2つの日本の「小噺」が取り上げられています。

そのなかの1つは、大工の源さんが知り合いの徳さんに本棚を作った話で、その冒頭に、
Gen made a bookshelf for Toku.
(源さんは徳さんに本棚を作りました)

They meet the next day
(源さんと徳さんは翌日会います)
とあります。

この the next daythe の有無について、 ウィズダム英和辞典 には、現在を起点として「次の」をさす場合は無冠詞で、特定の過去・未来時点を起点として「その次の翌・・・の]」を指す場合は the~ としていて、例文として、
He will go to Paris next week,and to Rome the next week
(彼は来週パリに、その翌週ローマに行く予定だ)
を挙げていて、さらに ランダムハウス英和大辞典 には、上記に加えて、 the next daymorning](翌日[翌朝])などは、the を省くこともあるとしています。

つまり冒頭の英文は、源さんが徳さんに本棚を作った時点を起点とした翌日に会う(会った)ので、 the next daythe がついていて、さらにこの場合( day の場合)は、 the がなくても可ということです。


頭に入れておくといいかもしれません。

日本数学オリンピックの簡単な問題(145)

2018-03-24 13:08:07 | 数学・算数の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

今回は、2018年日本数学オリンピック予選に出題された最小値を求める問題を取り上げます。

問題は、


がそれぞれ 1、2、3、4、5、6 の並べ替えであるとき、

のとりうる最小の値を求めよ。」
です。

早速、取り掛かりましょう。


とします。

さらに、

とおくと、

で、これらの辺々を足し合わせると、

が成り立ちます。

このとき、

なので、

になります。

一方、
コーシー・シュワルツの不等式から、

が成り立ち、ここで、

ですから、

です。

これと(★)から
273+2X≧1323/2
で、これを整理して、
X≧777/4=194.25
です。

ここで、Xは整数ですから
X≧195
が成り立ち、等号は、例えば、

つまり、

のときに成り立ちます。
(X= 1×6+3×1+6×3+2×5+4×2+5×4
   +6×3+1×6+3×1+5×4+2×5+4×2
   +3×1+6×3+1×6+4×2+5×4+2×5
   =195)

以上から、

のとりうる最小値は 195 で、これが答えです。


楽しい問題です。

from A to B のはなし

2018-03-23 11:16:16 | 英語の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

中2の英語教科書に、
From 10:00 a.m. to 4:00 p.m.
(午前10時から午後4時まで)
という表現が出てきます。

この from A to Bウィズダム英和辞典 で調べてみたところ、次のような解説がありました。

from A to B で、AとBに無冠詞の両極を表す名詞を用いて、しばしば範囲の広さや変化の様子を抽象的に示す慣用表現として用いる、とあり、用例として、
be dressed from head to toe[foot] in black
(頭のてっぺんからつまさきまで黒ずくめの服装をしている)

from left to right[right to left]
(左から右に[右から左に])<移動する、目をやるなど>

from start to finishfrom beginning to end
(始めから終わりまで)(後者は時に定冠詞を伴った from the beginning to the end の形も用いられるが、前者は from the start to the finish の形はまれ)

a room woth mirrors from floor to ceiling
(床から天井まで鏡のついた部屋)

The actress went from theater to movies (to TV)
(その女優は演劇から映画(、そしてTV)(界)へ進出した)(3つ並べることもできるがまれ)
を挙げています。

さらに、from A to A という表現について、Aに無冠詞の名詞を用いて、連続性、範囲の広さ、多様性を強意的に示すことがあり、1つの表現でこれら複数の用法をもつ場合もある。同じ名詞が使われているが、実際には別の実体を示すことに注意、とあり、用例として、
● 連続性
from time to time
(時々、時折)

from person to person
(人から人へ)<広まる、伝わる>、(人によって)<さまざまである>

look from face to face, looking for Bill
(ビルはいないかと面々の顔に目をやる)

● 範囲
from side to side
(左右に)<揺れるなど>、(端から端まで)<見るなど>

grin [smile] from ear to ear
(口を大きく開けてにやにや笑う[にっこりする])

● 変化・多様性
from year to year
(年々)<変化するなど>、(年によって)<さまざまである>

from day to day
(毎日)<変化するなど>、(日々)<生活するなど>、(日によって)<さまざまである>、(時々)

Body language varies from country to country
(身体言語は国によってさまざまだ)

We were going from strength to strength
(我々はますます強力になりつつあった)
を挙げています。

そのほかにも、
They kept on living from hand to mouth
(彼らはその日暮らしを続けていた)
といった表現もあります。


頭に入れておくと役に立つかも知れません。

ジュニア数学オリンピックの簡単な問題(144)

2018-03-22 11:31:58 | 数学・算数の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

今回は、2018年ジュニア数学オリンピック予選に出題された整式の問題を取り上げます。

問題は、
「a、b、cを整数とする。
多項式

と 17以上の整数m、nが P(16)=59、P(m)=30、P(n)=2018 をみたしているとき、aの値としてありうるものをすべて求めよ。」
です。

早速、取り掛かりましょう。

与えられた条件から

が成り立ちます。

ここで、(1)-(2)から

です。

このとき、16-mは負の整数で、(16+m)a+b は整数ですから、(4)を満たす 16-mと(16+m)a+b の組合せ、(16-m,(16+m)a+b)は、(-1,-29)と(-29,-1)になります。

● (-1,-29)の場合
16-m=-1
から
m=17
です。

● (-29,-1)の場合
16-m=-29
から
m=45
です。

以上から、m=17 または 45 になります。

次に、(1)-(3)から

で、653は素数です。

このとき、16-nは負の整数で、(16+n)a+b は整数ですから、(5)を満たす 16-nと(16+n)a+b の組合せ、(16-n,(16+n)a+b)は、(-1,1959)、(-3,653)、(-653,3)、(-1959,1)になります。

● (-1,1959)の場合
16-n=-1
から
n=17
です。

● (-3,653)の場合
16-n=-3
から
n=19
です。

● (-653,3)の場合
16-n=-653
から、
n=669
です。

● (-1959,1)の場合、
16-n=-1959
から
n=1975
です。

以上から、n=17、19、669 または 1975 になります。

さらに、(2)-(3)から

で、m-n は、1988の約数になります。

そこで、m=17 または 45n=17、19、669 または 1975 から可能なm-nを計算すると、

になり、これらのなかで1988の約数になるのは、-2、28で、それぞれ、m=17、n=19 と m=45、n=17の場合です。

そこで、これらの2つの組合せを(4)(5)に代入すると、
● m=17、n=19
33a+b=-29
35a+b=653
で、この連立方程式を解くと、
a=341
b=-11282

●m=45、n=17
61a+b=-1
33a+b=1959
で、この連立方程式を解くと、
a=-70
b=-4271
です。

したがって、aの値としてありうるのは、341、-70 で、これが答えです。


簡単な問題です。

直接話法の伝達部の倒置(2)

2018-03-21 11:22:10 | 英語の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

英語で主語と述語動詞の順が逆になることを 倒置 といい、疑問文There is・・・の構文はその身近な例ですが、これ以外にも、直接話法 の伝達部に 倒置 を見ることがあります。

例えば、中1教科書の Alice and Humpty Dumpty に、倒置 でない
“I see,” Alice said.
(「分かったわ」とアリスは言いました)
という文と、その少し後に、倒置 している
“Stop!” cried Humpty Dumpty.
(「やめろ!」とハンプティ・ダンプティは叫んだ)
という文を見つけることができます。(この 倒置 は、話者が代名詞のときは起きず、2番目の文で、Humpty Dumptyhe に変えると、“Stop!” he cried. とするのが普通です)

この 倒置 するしないの違いについて 表現のための実践ロイヤル英文法 に、被伝達部を前に出すとき、話者が名詞の場合には 倒置 することが多く、このほうが「伝統的な物語風」な書き方で、いささかおとぎ話っぽい感じがある、と解説しています。

さらに、伝達部が被伝達部の後にある
“And how are you feeling today?” the doctor asked.
ような文だけではなく、伝達部が被伝達部の間にある
“And how,” the doctor asked, “are you feeling today?”
でも、倒置 するかはどうかは好みの問題であると記しています。

それでは、伝達部が被伝達部の前にあるときの 倒置 について調べてみましょう。

それについて、 現代英語語法辞典 に、「倒置形を文頭に用いる用法はジャーナリズムの英語に多く、これは大衆受けをねらった用法で、一般的ではない」とし、例文として、
Said a Minister:“American interests are not large enough in Morocco to induce us to ...”
(「我々が(何かを)しなければならないほど米国のモロッコに対する権益は大きくない」と大臣発言)
を挙げています。

さらに、「なぜ、その英語では通じないのか?」(マーク・ピーターセン著)には、
Quoth the Raven, “Nevermore.”
(大鴉[おおがらす]は言った。「二度とはない」)
という用例を挙げていますが、このような伝達部が被伝達部の前にあるときの 倒置 は極めて珍しいと言っています。


同じような話を 直接話法の伝達部の倒置 に書いているので、興味のある方は覗いてみてください。 

平成30年度都立高校入試問題(3)[日比谷高]

2018-03-20 11:44:41 | 数学・算数の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

今回は平成30年度都立高校数学入試問題を取り上げます。

問題は、日比谷高で出題された大問1の作図問題で、それは、
「下の図で、△ABCの3点A、B、Cは同じ円周上にあり、直線l は辺AC、辺ABとそれぞれ交わっている。
 解答欄に示した図をもとにして、直線ABに関して点Cと同じ側に、
∠APB=1/2∠ACB となる直線 l 上の点Pを定規とコンパスを用いて作図し、点Pの位置を表す文字Pも書け。
 ただし、作図に用いた線は消さないでおくこと。」


▲問題図

です。

中心角と円周角を利用すれば簡単に作図できそうです。

まず図1のように、線分ABの垂直二等分線を引きましょう。


▲図1.線分ABの垂直二等分線を引きました

この垂直二等分線と△ABCの外接円との交点で、直線ABに関して点Cと同じ側にあるほうを点Oとします。

このとき、∠AOBと∠ACBは、同じ円弧ABの円周角ですから、
∠AOB=∠ACB        (1)
です。

次に図2のように、点Oを中心とする半径OAの円Oを描くと、△OABは二等辺三角形なので、点Bは円Oの円周上にあります。


▲図2.点Oを中心とする半径OAの円の周上に点Bがあります

ここで、円Oと直線 l との交点をPとすると、∠APBと∠AOBは円周角と中心角の関係ですから、
∠APB=1/2∠AOB     (2)
です。

すると(1)と(2)から、
∠APB=1/2∠ACB
になり、点Pを求めることができました。


(円周角の大きさ)=(中心角の大きさ)×1/2 をしっかり覚えておきましょう。

be famous for~ のはなし

2018-03-19 11:55:55 | 英語の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

be famous for~ は、中2の教科書に、
My aunt knows Japan is famous for sushi.
(私のおばは、日本が寿司で有名だということを知っています)
という文で登場し、「~で有名だ」 を意味しますが、これを ウィズダム英和辞典 で調べてみると、『語法のポイント』 として次のように記してあります。

「当所は釈迦(しゃか)の生誕地として知られている」 を表す英文として、
× This place is famous for the birthplace of Buddha.
は誤りで、正しくは、
this place is famous as the birthplace of Buddha.
とします。

と言うのは、この例文のように、This place = the birthplace の関係が成り立つ場合は as~ を用い、~が主語に属しているものの場合は for~ を使います。

教科書の英文の場合、 Japan ≠ sushi ですから、 be famous for になるということです。


頭に入れておくとよいでしょう。

日本数学オリンピックの簡単な問題(144)

2018-03-18 11:32:54 | 数学・算数の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

今回は、2018年日本数学オリンピック予選に出題された場合の数の問題を取り上げます。

問題は、
「1以上12以下の整数を2個ずつ、6個のペアに分割する。i と j がペアになっているとき、l i-j l の値をそのペアの得点とする。6組のペアの得点の総和が30となるような分割の方法は何通りあるか。」
です。

早速、取り掛かりましょう。

各ペアの2つの整数のうち、小さいほうの整数の和をA、大きいほうの整数の和をBとすると、
A+B=1+2+3+・・・+12=78
B-A=30
が成り立ちます。

この連立方程式を解くと、
A=24
です。

つまり、Aに属する6個の整数は1以上12以下の6個の整数の和が24になる組合せで、さらに、1は必ずAに、そして12は必ずBに含まれるので、Aの残りの5個の整数は2以上11以下の5個の整数の和が23になる組合せになります。

この組合せを求めるために、まず、2以上11以下の小さいほうの5個の整数の和を計算してみると、それは2+3+4+5+6=20で、23に対して3小さいことが判ります。

したがって、2、3、4、5、6を7、8、9、10、11と入れ替えて、その和を3大きくする必要があります。

そこで、この数の入れ替えを調べましょう。

2または3を7以上の整数に入れ替えた場合、和は5または4大きくなるので、2と3は入れ替えることができません。

4⇔7、5⇔8、6⇔9は、和を3大きくします。(⇔は入れ替えを表します)

4⇔5かつ5⇔7、または、4⇔6かつ6⇔7、または、5⇔6かつ6⇔8 は、和を3大きくしますが、それぞれ、4⇔7、4⇔7、5⇔8 と同じです。

したがって、和を3大きくする入れ替えは、4⇔7、5⇔8、6⇔9 の3通りになります。

続いて、これらの3通りの入れ替えを調べていきましょう。

● 4⇔7の場合
1以上12以下の整数で、Aに属する整数を赤色でマークすると、
、4、、8、9、10、11、12
になります。

このとき、Bに属する4のペアは1、2、3のいずれかで、残りの8、9、10、11、12はAに属するいずれの整数ともペアになれるので、この場合の組合せは、
3×5!=360(通り)
です。

● 5⇔8の場合
1以上12以下の整数で、Aに属する整数を赤色でマークすると、
、5、、7、、9、10、11、12
になります。

このとき、Bに属する5のペアは1、2、3、4のいずれかで、7のペアは5のペアの残りと6で、残りの9、10、11、12はAに属するいずれの整数ともペアになれるので、この場合の組合せは、
4×4×4!=384(通り)
です。

● 6⇔9の場合
1以上12以下の整数で、Aに属する整数を赤色でマークすると、
、6、7、8、、10、11、12
になります。

このとき、Aに属する9のペアは10、11、12のいずれかで、残りの1、2、3、4、5はBに属するいずれの整数とともペアになれるので、この場合の組合せは、
3×5!=360(通り)
です。

以上から、求める分割の方法は、
360+384+360= 1104 (通り)
で、これが答えです。


簡単な問題です。

at school と in school のはなし

2018-03-17 12:02:37 | 英語の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

at school は、中1、2、3の英語教科書に、それぞれ、
I play it at school everyday.
(僕は毎日、学校でそれ[サッカー]をするよ)
I speak it at school
(私はそれ[ヒンディー語]を学校で話します)
He was not doing well at school
(彼は学校で成績がよくなかった)
という文で登場します。

この at schoolウィズダム英和辞典 で調べてみると、上記の 『校(舎)内で[に]』 のほかに、主にイギリス英語で、『(就職したり大学に通うのではなく)小学[中学、高]校に通って、在学中で』 を意味すると記してあり、その例文として、
We have a daughter at school
(高校生[小学生、中学生]の娘がいる)
を挙げています。

さらに、その下段には、in school という成句があり、その意味として、 at school と同じ 『校(舎)内で[に]』 以外に、主にアメリカ英語で、『(就職しているのではなく)在学中で(大学生であることも含む)』 とあり、オックスフォード現代英英辞典 に、
I have a ten-year old in school
(10歳の小学生がいる)
という例文を見つけることができます。

このように 『在学中』 という意味では、イギリス英語では、 at school (大学在学中は at university)、アメリカ英語では、 in school (大学在学中を含む)となります。


頭の片隅に入れておけば、役に立つこともあるかも知れません。