東久留米 学習塾 塾長ブログ

東京都東久留米市滝山の個別指導型学習塾 塾長白井精一郎のブログ

ジュニア数学オリンピックの簡単な問題(20)

2016-07-04 13:58:30 | 数学・算数の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

毎日暑い日が続きます。今日も31℃で汗が噴き出して止まりません。明日は少し涼しくなるようですが、明後日から再び30℃超えの日が続きます。体調に気をつけて過ごしましょう。

さて、今回は2010年ジュニア数学オリンピック予選に出題された整数問題を取り上げます。

問題は、
「2桁の正の整数がある。これを7倍したら3桁になった。さらに7倍したがまだ3桁だった。最初の整数として考えられるものは何個あるか。」
です。

早速、取り掛かりましょう。

最初の整数をnとして、与えられた条件を立式すると、
10≦n≦99                        (1)
100≦7n≦999                     (2)
100≦49n≦999                    (3)
になり、これらの不等式を満たすnの個数が答えになります。

まず(2)から
100/7≦n≦999/7 ⇒ 15≦n≦142        (4)
です。

続いて(3)から
100/49≦n≦999/49 ⇒ 3≦n≦20        (5)
です。

ここで下図のように、(1)(4)(5)を数直線上に表すと、それらの共通する範囲は、
15≦n≦20                        (6)
です。


▲図.(1)(4)(5)を数直線上に表しました

そして(6)を満たす整数は6個で、これが答えです。


簡単な問題でした。