こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。
暖かい日が続いて助かります。今日も穏やかな天気になりました。
都立高校入試の大問1(8)には、円周角の問題が頻出です。そこで円周角と中心角の要点をまとめます。
図1あるように円周角は、弧ABのAおよびBと円周上の他の点Pをそれぞれ結んでできる∠APBです。中心角は、AおよびBと円の中心Oを結んでできる∠AOBです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/2f/d0676b5f67cefe40538ee21bc9fc516a.jpg)
▲図1.円周角と中心角の基本形
円周角と中心角との量的関係は、中心角が円周角の2倍になります。また、留意しなければならないのは、円周角にしろ中心角にしろ、同一の弧でなくても同じ長さの弧であれば、この中心角の2倍が中心角という量的関係が成り立ちます。
例えば、都立高校入試問題には半円周や円周に対する弧の割合(比)を与えて、指定した角度を求める問題が出題されています。この場合、同じ長さの弧に対する円周角や中心角は等しいことを思い出してください。そして、半円周や円周に対する中心角がそれぞれ180°と360°であることを使って、与えられた弧の円周角や中心角を計算しましょう。
さらに、図2のような弧の長さが半円周より長い場合(優弧と言います)も円周角の2倍が中心角になるので気をつけてください。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/c7/683095beeb240ba96b0ed0855151c3d9.jpg)
▲図2.誤解し易い例1(優弧の場合)
念のため、図3を示しておきます。図1の基本形だけを覚えていると間違えやすいのですが、円周角をなす線分と中心角をなす線分が交わっていても円周角と中心角の関係です。誤解しないようにしてください。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/3a/7f901a13c5b64260df574a26405ce3b3.jpg)
▲図3.誤解し易い例2
その他には、半円に対する(直径に対する)円周角は90°を頭に入れておきましょう。これは、半円(直径)の中心角が180°ですから円周角はその半分の90°ということです。
最後に、一見して解けないなと思ったら円の中心を通る補助線を引きましょう。円周上の2点と円の中心を結ぶと円周角と中心角が現れてきますし、できあがった三角形は二等辺三角形になり、二等辺三角形の底角は等しいことも使えます。このように、円の中心を通る補助線を引いて損はありません。
図4に問題を示します。問題は、「PA=PB、∠APB=40°のとき、xを求めなさい」です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/8d/cc100f72eae99f4e2a0b4eed2e815877.jpg)
▲図4.問題
OBに補助線を引くと、、∠APBと∠AOBとは円周角と中心角の関係ですから、∠APB=40°⇒∠AOB=80°です。また、△PABは二等辺三角形なので∠PAB=∠PBA=70°になります。さらに、△OABも二等辺三角形なので、その底角∠OAB=∠OBA=50°ですから、x=180°-∠OAB-∠PBA=60°となります。
以上が円周角と中心角の要点です。都立高校入試で出題されたら、是非正解してください。
暖かい日が続いて助かります。今日も穏やかな天気になりました。
都立高校入試の大問1(8)には、円周角の問題が頻出です。そこで円周角と中心角の要点をまとめます。
図1あるように円周角は、弧ABのAおよびBと円周上の他の点Pをそれぞれ結んでできる∠APBです。中心角は、AおよびBと円の中心Oを結んでできる∠AOBです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/2f/d0676b5f67cefe40538ee21bc9fc516a.jpg)
▲図1.円周角と中心角の基本形
円周角と中心角との量的関係は、中心角が円周角の2倍になります。また、留意しなければならないのは、円周角にしろ中心角にしろ、同一の弧でなくても同じ長さの弧であれば、この中心角の2倍が中心角という量的関係が成り立ちます。
例えば、都立高校入試問題には半円周や円周に対する弧の割合(比)を与えて、指定した角度を求める問題が出題されています。この場合、同じ長さの弧に対する円周角や中心角は等しいことを思い出してください。そして、半円周や円周に対する中心角がそれぞれ180°と360°であることを使って、与えられた弧の円周角や中心角を計算しましょう。
さらに、図2のような弧の長さが半円周より長い場合(優弧と言います)も円周角の2倍が中心角になるので気をつけてください。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/c7/683095beeb240ba96b0ed0855151c3d9.jpg)
▲図2.誤解し易い例1(優弧の場合)
念のため、図3を示しておきます。図1の基本形だけを覚えていると間違えやすいのですが、円周角をなす線分と中心角をなす線分が交わっていても円周角と中心角の関係です。誤解しないようにしてください。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/3a/7f901a13c5b64260df574a26405ce3b3.jpg)
▲図3.誤解し易い例2
その他には、半円に対する(直径に対する)円周角は90°を頭に入れておきましょう。これは、半円(直径)の中心角が180°ですから円周角はその半分の90°ということです。
最後に、一見して解けないなと思ったら円の中心を通る補助線を引きましょう。円周上の2点と円の中心を結ぶと円周角と中心角が現れてきますし、できあがった三角形は二等辺三角形になり、二等辺三角形の底角は等しいことも使えます。このように、円の中心を通る補助線を引いて損はありません。
図4に問題を示します。問題は、「PA=PB、∠APB=40°のとき、xを求めなさい」です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/8d/cc100f72eae99f4e2a0b4eed2e815877.jpg)
▲図4.問題
OBに補助線を引くと、、∠APBと∠AOBとは円周角と中心角の関係ですから、∠APB=40°⇒∠AOB=80°です。また、△PABは二等辺三角形なので∠PAB=∠PBA=70°になります。さらに、△OABも二等辺三角形なので、その底角∠OAB=∠OBA=50°ですから、x=180°-∠OAB-∠PBA=60°となります。
以上が円周角と中心角の要点です。都立高校入試で出題されたら、是非正解してください。