東久留米 学習塾 塾長ブログ

東京都東久留米市滝山の個別指導型学習塾 塾長白井精一郎のブログ

都立グループ作成校入試作図問題(1)

2016-01-31 12:31:56 | 数学・算数の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

昨日と比べると格段に暖かくなりました。東京の私立中学入試が始まる明日は少し寒くなって曇りの天気のようです。受験する皆さんは暖かくして元気に受験してください。

さて、今回は東京都立グループ作成校の作図問題を取り上げます。問題は、平成25年度戸山高のもので、それは、
「下の図のように、長方形ABCDとその外部に点Pがある。
 点Pと長方形ABCDの辺BC上にある点Qを結んだ線分PQが、長方形ABCDの面積を1:3に分けるように、線分PQを定規とコンパスを用いて作図し、点Qの位置を示す文字Qも書け。
 ただし、作図に用いた線は消さないでおくこと。」
です。

▲問題図

平行四辺形の対角線の交点を通る直線は、平行四辺形の面積を2等分することを知っていれば簡単な問題です。

そこで図1のように、長方形ABCDを辺ABと平行な直線で2等分して2つの長方形を作り、左側の長方形をその対角線の交点と点Pを通る直線で2等分すれば、長方形ABCDを1:3に分けることができます。


▲図1.作図法(1)

その作図手順は、
(1)辺ADの垂直二等分線を引く。
(2)左側の長方形の2本の対角線を引き、それらの交点を求める。
(3)(2)で求めた対角線の交点と点Pを結び、それと辺BCとの交点がQになります。

他の作図法としては、長方形ABCDを2つに分けたときにできる2つの台形の上底と下底の長さの和が1:3になることを利用することもできます。

そのとき、台形の上底と下底の和の1/2が、辺ABの垂直二等分線で台形内部にある線分の長さになるので、辺ABの垂直二等分線の辺ABと辺CDとの交点の間にある線分を1:3に内分する点と点Pを結ぶと、長方形ABCDの面積を1:3に分けることができます。

その際、辺ABの垂直二等分線の辺ABと辺CDとの交点の間にある線分を1:3に内分するために、その線分を2等分する操作を2回繰り返してもOKですが、ここでは図2のように、適当な長さの線分を4等分したものを利用しましょう。(拡張性が高くて便利です)


▲図2.作図法(2)

作図手順は、
(1)辺ABの垂直二等分線を引く。
(2)適当な長さの線分を4等分したものを描く。
(3)(2)の線分の右端と辺ABの垂直二等分線と辺ABとの交点を結び、同様に左端と辺ABの垂直二等分線と辺CDとの交点を結ぶ。
(4)(3)で描いた2本の直線の交点と(2)の線分の左端から1つ目の点を結び、辺ABの垂直二等分線との交点を求める。
(5)(4)で求めた交点と点Pを結び、それと辺BCとの交点がQになります。

ついでに、長方形ABCDの面積を1:2に分ける場合を調べてみましょう。

1:3に分ける場合は、2等分を繰り返して全体を4等分することで簡単に作図できましたが、1:2に分ける場合は2等分を繰り返しても全体を3等分することができません。そのため、作図法(2)で利用した方法が力を発揮します。

そこで図3のように、適当な長さの線分を3等分したものを描き、その線分の左端と右端をそれぞれ辺ABの垂直二等分線と辺ABとの交点、および辺ABの垂直二等分線と辺CDとの交点を結び、それらの直線の交点を求めます。

その交点と3等分した線分の左端から1つ目の点を直線で結び、その直線と辺ABの垂直二等分線との交点を求めます。

そして、点Pとその交点を結んだ直線が、長方形ABCDの面積を1:2に分ける直線になります。


▲図3.長方形ABCDの面積を1:2に分けてみます

もちろん、辺ABの垂直二等分線を利用せず、図4のように、長方形ABCDを面積比が2:1の2つの長方形に分け、左側の長方形の対角線の交点と点Pを結んでもOKです。


▲図4.長方形ABCDを面積比が2:1となる2つの長方形に分けました



ここで取り上げた3または4等分の線分を利用する方法はn等分でも可能なので、長方形ABCDの面積を任意の比に分けることができます。頭に入れておくとよいでしょう。

中学入試問題(26)[灘中]

2016-01-30 12:47:21 | 数学・算数の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

幸いなことに、昨夜の雨は雪になりませんでした。ラジオで、この冬一番の寒さと言っていましたが、明日はぐっと暖かくなるようです。

さて、今回は平成28年度灘中の入試問題です。

問題は、
「深さ15cmの直方体の形をした水槽が水平な床の上にあります。下の図のように、この水槽の中には、同じ形をした高さ15cmの四角柱が5本入っていて、この水槽に深さ9cmになるまで水を入れても、四角柱の底面は水槽の底面に接していました。この状態から四角柱を2本取り除くと、水の深さは7cmになりました。さらに残りの四角柱3本を取り除くと、水の深さは[  ]cmになります。」
です。

▲問題図

水槽と四角柱の底面積を変数として連立方程式を作れば簡単に答えを求めることができますが、ここでは連立方程式を使わないで解いてみましょう。

図1のように、四角柱の底面積をa、水槽の底面積から3本分の四角柱の底面積を引いた面積をbとします。


▲図1.四角柱の底面積をa、水槽の底面積から3本分の四角柱の底面積を引いた面積をbとしました

ここで、四角柱が5本入っている状態から3本になった状態にすると、水面は2cm下がり、その減少した体積は2b(cm3)です。(四角柱が水でできていると考えると判りやすいかも知れません)

また、これは取り除いた2本の四角柱の体積(9a×2cm3)に等しいので、
9a×2=2b
9a=b
a=1/9×b    (1)
です。

さらに、残った3本の四角柱を取り除いたときの水槽の底面積はb+3aで、これと(1)から
b+1/9×3b=4/3×b
となります。

そこで、四角柱が入っていないときの水面の高さをhとすると、四角柱が3本入っているときと入っていないときで水の体積は等しいので、
b×7=4/3×b×h
が成り立ち、これをhについて解くと、
h=21/4=5.25cm
となり、これが答えです。


連立方程式に慣れてしまうと、それを使わない解き方は難しくなってしまいます。もっとスマートな解き方をご存知であれば、是非、ご教示ください。

meal のこと

2016-01-29 12:28:46 | 英語の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

昨日と比べてぐっと冷え込みました。夜には雪が降るようで、明日は一掃寒くなるようです。暖かくして勉強してください。

今回は、 meal (食事)についてです。

中学校の教科書には、 breakfast、 lunch の日本語訳として、それぞれ朝食および昼食とあり、 dinner については、ディナー、(その日のおもな)食事;(ふつうは)夕食としています。

これらの食事に関する名称を、オックスフォード現代英英辞典で調べてみると、
breakfast : the first meal of the day (一日の最初の食事)
lunch     : a meal eaten in the middle of the day (昼に食べられる食事)
dinner    : the main meal of the day, eaten either in the middle of the day or in the evening (一日のなかで最も重要な食事で、昼または晩に食べられる)
とあります。

つまり、 breakfast と lunch は、食べる順序や時間帯で決まる言葉であるのに対して、 dinner は食事の質で決まる言葉のようです。

そこで、夕方もしくは晩に食べる食事を何と呼ぶかというと、それは一般的に supper となります。(イギリスでは tea、 high tea とも言います)

この supper を調べると、
supper    : the last meal of the day, either a main meal, usually smaller and less formal than dinner, or a snack eaten before you go to bed (一日の最後の食事で、普通ディナーよりささやかで格式が高くないが、一日のなかの主要な食事、または寝る前に食べる軽食)
とあります。

つまり、食べる順序や時間帯で決まる食事の名称を並べると、
朝: breakfast、 昼: lunch、 晩: supper 
となります。

そして、一日のなかで最も重要な食事を dinner と呼ぶ人たちは、それが昼食の時は、
朝: breakfast、 昼: dinner、 晩: supper 
と呼び、夕食の時は、
朝: breakfast、 昼: lunch、 晩: dinner 
と呼ぶことになります。 (朝食が一日のなかで最も重要な食事という人もいるのかもしれませんが、辞書に dinner は昼または晩に食べられるとあるので、朝: dinner、 昼: lunch、 晩: supper とはならないのでしょう)

ただし、食事に対する名称は地域によっても、社会によっても違いがあって、いろいろな名称やそれらの組合せがあるようです。

例えば、オックスフォード英英辞典の解説には、 brunch、 tea、 elevenses、 afternoon tea などの食事の名称が挙げてあります。さらに、イギリス、アメリカでの各食事の内容やその他様々な記述があるので、興味のある人は調べてみてください。

中学入試問題(25)[灘中]

2016-01-28 12:17:29 | 数学・算数の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

昨日と同じように陽射しが強く暖かい日になりました。ところが、明日から雨模様の寒い日が続くようです。受験生の皆さんは暖かくして勉強してください。

さて、今回は平成28年度灘中の入試問題です。

問題は、
「光が鏡で反射するときには、図1のように角(ア)と角(イ)が等しくなります。
 図2は、2枚の鏡OX、OYで、光が何回も反射する様子を表しています。1回目に反射する点がP、2回目に反射する点がQです。4回目に反射する点が、反射する点のうちでOに最も近い点となるとき、角(ウ)の大きさは、最も大きくて[ 1 ]度、最も小さくて[ 2 ]度です。ただし、Oに最も近い点は2個以上あってもよいものとします。」
です。

▲図1.問題図(1)


▲図2.問題図(2)

『反射』『最短距離』⇒『折り返し』の定石を知っていれば簡単な問題です。

例えば、問題にある図2で、OYを対称軸にしてOXを折り返し、OZを作ると図3のようになります。ここでQで反射した光がOXに到達する点をRとすると、PQの延長とOZとの交点R’は、OYを対称軸として、Rと対称な点になり、例えば、光路の長さPQRを求めるとき、それが、直線PQR’の長さと等しくなることを利用して、簡単に計算することができます。


▲図3.『折り返し』の定石

それでは問題に取り掛かりましょう。

問題には4回目に反射する点とあるので、3回折り返しすればいいと早合点してしまいそうですが、問題文の最後に、「Oに最も近い点は2個以上あってもよい」とあるので、4回目に反射する点と5回目に反射する点がOから等距離にある場合を調べなければならないことが判ります。

したがって、ここは図4のように、4回折り返しの図を描くのがよさそうです。


▲図4.4回折り返しました

図4を描けばあとは簡単です。解答の[ 1 ]と[ 2 ]が前後しますが、先に最も小さい角を求めます。

まず、最も小さい角は、4回目に反射する点(OY4上)と5回目に反射する点(OY5上)がOから等距離になるときで、∠Y4OY5の2等分線OZ4と光線が垂直に交わります。(二等辺三角形の頂角の2等分線は底辺を垂直に2等分します)

ここで、OZ4と光線との交点をSとすると、直角三角形OPSで、∠POZ4=77°(=22°×3+22°/2)なので、
∠OPS=180°-90°-77°=13°
で、これが[ 2 ]の答えになります。

続いて、最も大きい角は、4回目に反射する点(OY4上)と3回目に反射する点(OY3上)がOから等距離になるときで、∠Y3OY4の2等分線OZ3と光線が垂直に交わります。

ここで、OZ3と光線との交点をTとすると、直角三角形OPTで、∠POZ3=55°(=22°×2+22°/2)なので、
∠OPT=180°-90°-55°=35°
で、これが[ 1 ]の答えになります。

 
多くの受験生が秒殺した問題だったのではないでしょうか。しっかり『折り返し』を覚えておきましょう。

中学入試問題(24)[灘中]

2016-01-27 12:21:44 | 数学・算数の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

外は陽射しも強く日向はぽかぽかとして過ごしやすい日になりました。明日も暖かさが続きますが、また明後日から厳しい寒さになるようです。暖かくして勉強してください。

さて、今回は平成28年度灘中の入試問題です。

問題は、
「下の図のような直角三角形ABCがあります。この直角三角形が斜線部の外側を、(1)の状態から矢印の方向にすべることなく転がって、(2)の状態まで移動します。このとき、辺ABが通過する部分の面積は[  ]cm2です。」
です。

▲問題図

軌跡の問題です。問題図にある矢印の方向に転がすと、頂点AとBは、図1のように、初めは頂点Cを中心として移動し(黒色三角形→緑色)、次に辺ACを2等分する点を中心として移動します(緑色→赤色)。


▲図1.直角三角形の頂点AとBの軌跡

ここで辺ABが通過する部分を調べると、初めの頂点Cを中心として移動するときは図2の黄色で塗った部分になります。


▲図2.頂点Cを中心として移動しているときの辺ABが通過する部分

次に辺ACを2等分する点(以下、点O)を中心に移動するときですが、図3に示すように、辺ABは点Oを中心とする半径2cmの円周上を移動し、辺ABを2等分する点は、点Oを中心とする半径1cmの円周上を移動します。


▲図3.点Oを中心として移動するときの辺ABの軌跡

つまり、点Oを中心として移動するときの辺ABが通過する部分は、図4の紫色で塗った部分になります。


▲図4.点Oを中心として移動するときの辺ABが通過する部分

そこで、図2と図4を合わせたものが、(1)から(2)までの移動で辺ABが通過する部分で、それは図5のようになります。


▲図5.(1)から(2)までの移動で辺ABが通過する部分

あとは、図5の黄色と紫色の部分の面積を計算すればお仕舞いです。

まず、黄色の部分の面積から片付けましょう。

直角三角形ABCの面積をSとすると、△ABCの内部にある黄色の部分の面積は、Sから扇形CBD(中心角60°、半径2cm)の面積を引けばよいので、
S-2×2×3.14×60/360=S-2/3×3.14(cm2)
です。

扇形CAE(中心角60°、半径4cm)のなかの黄色い部分の面積は、
4×4×3.14×60/360-2×2×3.14×60/360=2×3.14(cm2)
です。

扇形CEA(中心角60°、半径4cm)のなかの黄色い部分の面積は、
4×4×3.14×60/360-S=8/3×3.14-S(cm2)
です。

したがって、黄色い部分の面積は、
S-2/3×3.14+2×3.14+8/3×3.14-S=4×3.14(cm2)
です。(黒色の△ABCを緑色の△ABCに移動させると黄色い部分の面積を簡単に求めることができます)

次に紫色の部分の面積です。このままだと計算し難いので、図6の2つの桃色の部分が同じ図形(合同)であることを利用します。


▲図6.2つの桃色の部分は同じ図形です

緑色のAを含む桃色の図形の紫色の部分を、赤色のAを含む桃色の図形に移動すると、図7のようになります。


▲図7.紫色の部分を移動しました

すると、紫色の面積は、
2×2×3.14×90/360-1×1×3.14×90/360=3/4×3.14(cm2)
になります。

以上から、黄色い部分の面積と紫色の部分の面積の和は、
4×3.14+3/4×3.14=19/4×3.14=14.915(cm2)
で、これが辺ABが通過する部分の面積です。


紫色の部分の面積を求めるとき、桃色の部分を移動させて面積の計算しやすい図形を作りましたが、図形を回転移動させた場合によく出てくるので、頭に入れておくとよいでしょう。  

中学入試問題(23)[灘中]

2016-01-26 13:03:51 | 英語の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

今日は都立高校推薦入試の1日目です。寒さは厳しいですが、晴天で受験生には幸いでした。明日もいい天気で少し暖かくなるようです。受験生の皆さん、頑張ってください。

さて、今回は平成28年度灘中の入試問題です。

問題は、
「1辺の長さが1cmの立方体の形をしたブロックがいくつかあります。これらのブロックを、面と面がぴったり重なるようにはり合わせて立体を作ります。例えば、図1はブロックを4個はり合わせてできる立体の1つです。図2は、図1の立体をふくむへこみがない立体図形のうち、体積が最も小さい図形です。このように、いくつかのブロックをはり合わせた立体が与えられたとき、この立体をふくむへこみのない立体図形のうち、体積が最も小さいものを、「この立体を最小に包む図形」と呼ぶことにします。
 なお、図2の立体は、五角形の面を3個、正方形の面を3個、長方形の面を3個、正三角形の面を1個、合計10個の面をもち、その体積は5と2/3cm3です。

▲図1.問題図(1)


▲図2.問題図(2)

(1)ブロックを5個はり合わせて、図3の立体を作ります。この立体を最小に包む図形をAとします。
  (ア)Aは[  ]個の面をもちます。
  (イ)Aの体積を求めなさい。

▲図3.問題図(3)

(2)ブロックを6個はり合わせて、図4の立体を作ります。この立体を最小に包む図形をBとします。
  (ア)Bは[  ]個の面をもちます。
  (イ)Bの体積を求めなさい。

▲図4.問題図(4)  」

です。

いろいろな解き方があるような気がするのですが、ここでは与えられた立体図形のへこみがなくなるように、この立体を包む図形を作り、それから余分な部分を削り取って、「立体を最小に包む図形」を求めることにします。

まず(1)ですが、与えられた立体図形を包む図形は図5のようになります。


▲図5.(1)の立体図形を包む図形です

次に図6のように、前方上部の余分な部分を削り取ります。


▲図6.余分な部分を削り取ります


すると、図7に示す立体図形になり、これには余分な部分はないので、これが(1)に与えられた立体図形を最小に包む図形Aになります。


▲図7.(1)に与えられた立体図形を最小に包む図形Aです

このAの面の数は9個で、これが(1)-(ア)の答えです。

Aの体積については、図8のようにAを体積の計算が簡単な図形に分割して求めます。


▲図8.Aを体積計算が簡単な図形に分割しました

図8の中の[1]は三角柱で、その体積は、1×1=1cm3です。(以下、底面積×高さ、または、底面積×高さ×1/3の順に表します)

[2]は四角錐で、その体積は、1×2×1/3=2/3cm3です。

[3]は四角錐で、その体積は、2×1×1/3=2/3cm3です。

[4]は三角柱で、その体積は、1/2×1=1/2cm3です。

元の図形の体積は5cm3なので、これに[1][2][3][4]の体積を足すとAの体積になります。

したがって、5+1+2/3+2/3+1/2=47/6cm3 が(1)-(イ)の答えです。

続いて(2)です。(1)と同じように、与えられた立体図形を包む図形を、図9のように作ります。


▲図9.(2)の立体図形を包む図形です

これから図10、図11、図12に示すように、余分な部分を削り取っていきます。


▲図10.左側の余分な部分を削り取りました



▲図11.左右の下側の余分な部分を削り取りました



▲図12.左右の上側の余分な部分を削り取りました

これらの操作の結果、(2)に与えられた立体図形を最小に包む図形Bは図13に示した立体図形になります。


▲図13.(2)に与えられた立体図形を最小に包む図形Bです

このBの面の数は13個で、これが(2)-(ア)の答えです。

体積については、図14のようにBを体積の計算が簡単な図形に分割して求めます。


▲図14.Bを体積計算が簡単な図形に分割しました

図14の中の[1]は四角錐で、その体積は、1×2×1/3=2/3cm3です。

[2]は三角柱で、その体積は、1×1=1cm3です。

[3]は五角錐で、その体積は、(3+1/2)×1×1/3=7/6cm3です。

[4]は三角柱で、その体積は、1/2×1=1/2cm3です。

[5]は四角錐で、その体積は、1×2×1/3=2/3cm3です。

[6]は三角錐で、その体積は、1/2×1×1/3=1/6cm3です。

[7]は三角柱で、その体積は、1/2×1=1/2cm3です。

元の図形の体積は6cm3なので、これに[1][2][3][4][5][6][7]の体積を足すとBの体積になります。

したがって、6+2/3+1+7/6+1/2+2/3+1/6+1/2=32/3cm3 が(2)-(イ)の答えです。


長くなってしまいましたが、問題自体はそれほど難しくはないので、短い時間で正解できると思います。面の個数の勘定に注意が必要かもしれません。  

had better のこと

2016-01-25 15:12:27 | 英語の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

今朝は厳しい冷え込みで今も6℃と寒い日になりました。明日から都立高校の推薦入試が始まります。受験生の皆さんは頑張ってください。

先日、中3の塾生から had better の過去形について質問されました。

had better は、「~したほうがよい」と訳されることが多いですが、人に強く忠告したり、(自分も含めて)人に何をすべきかを命令する場合に用いられるので、「~しなさい/すべきだ」と訳すほうがふさわしい場合もあります。

例えば、
 You’d better turn that music down before your Dad gets angry.
 (お父さんが怒り出さないうちに、その音楽のボリュームを下げたほうがいいわよ⇒~、その音楽のボリュームを下げなさい)
というように、お母さんが子供に(強く)忠告または命令するような状況で用いられ、上の立場の人や年上の人に対しては使いません。

そこで冒頭の質問の答えですが、 had better have +過去分詞 という完了形を用いることで過去においてある行為をすべきだったということを表すことができます。(このとき、過去においてある行為をすべきだったという意味だけでなく、その行為が実現されなかったことも表しています)

例えば上記の例文を 「そのボリュームを下げたほうがよかったのに」とするには、
 You’d better have turned that music down before your Dad got angry.
 (お父さんが怒り出さないうちに、その音楽のボリュームを下げたほうがよかったのに)
とします。(子供はお父さんに怒られてしまったわけです)

これは should や ought to (~すべきだ)も同様で、
 You should turn that music down before your Dad gets angry.
⇒You should have turned that music before your Dad got angry.
とします。


昔 were better という形で使われていたものが、1400年代に were→had に置き換わり had better となって助動詞相当のフレーズとして使われるようになりました。そのため had better を2つに分けて had を have の過去形と捉えないほうがいいかもしれません。   

中学入試問題(22)[灘中]

2016-01-24 11:35:52 | 数学・算数の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

昨夜は降雪の恐れがありましたが、明けてみると良い天気でした。雪かきをしなくていいので助かります。一方、西日本は百年に一度の大寒波で雪が降っているところも多く、将棋王将戦の第2局が行われている島根県安来市も銀世界のようです。郷田王将の先勝で始まりましたが羽生名人の巻き返しなるか、楽しみです。

さて、今回は平成28年度灘中の入試問題です。

問題は、
「A君とB君は2人とも、1から10までの数字が書かれた10枚のカード[1]、[2]、・・・、[10]をもっています。A君は自分のもっている10枚のカードから4枚のカード[1]、[4]、[あ]、[い]を選び、B君も自分でもっている10枚のカードから4枚のカード[2]、[6]、[10]、[う]を選び、たがいに選んだ4枚のカードを交換します。その後、同じ数字の書かれたカードが手元にあれば、その2枚のカードを手元から取り除きます。その結果、A君の手元には6枚のカード[3]、[4]、[5]、[6]、[7]、[8]が残りました。このとき、[あ]に書かれた数字は[(1)]、[い]に書かれた数字は[(2)]、[う]に書かれた数字は[(3)]です。ただし、[あ]に書かれた数字は[い]に書かれた数字より小さいものとします。」
です。

簡単な問題です。

<1>A君は[4]をあげたものの、最終的に[4]が手元に残るのですから、B君から[4]を貰わなければなりません。つまり、[う]は[4]です。

<2>A君は[2]、[6]、[10]、[4]をもらう⇒[9]はもらわない⇒[9]のペアができないのに、最終的に[9]が手元にないので、[あ]または[い]は[9]です。

<3>A君は[6]を貰ったものの、最終的に[6]が手元に残るのですから、A君は[6]をあげなければなりません。つまり、[あ]または[い]は[6]です。

ここで、[あ]に書かれた数字は[い]に書かれた数字より小さいので、[あ]は[6]、[い]は[9]です。

したがって、[(1)]は6、[(2)]は9、[(3)]は4で、これが答えです。

下に説明図を添付しておきます。


▲説明図



多くの受験生が秒殺したことでしょう。

中学入試問題(21)[灘中]

2016-01-23 12:27:39 | 数学・算数の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

予想最高気温が5℃という厳しい寒さになりました。明日は3℃程高くなるようですが、いずれにしても寒い日が続きます。風邪など引かぬよう暖かくして勉強してください。

さて、今回は平成28年度灘中の入試問題です。

問題は、
「下の図は、1辺の長さが6cmの立方体です。この立方体を3点A、I、Gを通る平面で切ったとき、この平面と辺DHは点Jで交わります。四角すいK-AIGJの体積は[ 1 ]cm3です。また、3点B、D、Gを通る平面で四角すいK-AIGJを2つの立体に分けたとき、点Kを含む立体の堆積は[ 2 ]cm3です。」
です。

▲問題図
 

早速取り掛かりましょう。まず、[ 1 ]です。

ここは図1のように、四角すいK-AIGJを2つの三角すいA-IGKとA-JGKに分けると簡単です。


▲図1.三角すいA-IGKとA-JGKに分けました

ここで、それぞれの三角すいを
三角すいA-IGK⇒底面:△IGK、高さ:AB(=6cm)
三角すいA-JGK⇒底面:△JGK、高さ:AD(=6cm)
と見ると、体積を求めるためには、△IGKと△JGKの面積を求めればよいことが判ります。

そこで図2のように、平面BCGFと平面CDHGを取り出してみると、△IGKと△JGKは、どちらも底辺の長さ3cm、高さ6cmということが判るので、それらの面積は、3×6×1/2=9cm2です。


図2.平面BCGFと平面CDHGを取り出してみました

したがって、
四角すいK-AIGJの体積=三角すいA-IGKの体積+三角すいA-JGKの体積
             =9×6×1/3+9×6×1/3
             =36cm3
で、これが[ 1 ]の答えです。

続いて[ 2 ]です。

まず図3のように、平面BDGを見てみましょう。


▲図3.平面BDGを紫色で示しました

この平面BDGで四角すいK-AIGJを2つの立体に分けるとき、平面BDGは、四角すいK-AIGJの辺KA、辺KI、辺KJと頂点Gで交わり、点Kを含む立体は、図4の赤色で示した四角すいになります。


▲図4.平面BDGで四角すいK-AIGJを分けると点Kを含む立体は四角すいになります

ここで、平面BDGと辺KA、辺KI、辺KJとの交点をそれぞれL、N、Oとし、点Lから平面ABCDに下ろした垂線の足を点Mとしました。

そこで[ 1 ]と同じように、四角すいK-LNGOを2つの三角すいK-LNGとK-LOGに分けてみましょう。

それぞれの三角すいを
三角すいK-LNG⇒底面:△KNG、高さ:点Lから平面BCGEまでの垂線の長さ(=t)
三角すいK-LOG⇒底面:△KOG、高さ:点Lから平面CDHGまでの垂線の長さ(=t’)
と見ると、体積を求めるためには、△KNGと△KOGの面積と、tとt’を求めればよいことが判ります。また、点LはAK上にあるので、t=t’です。

初めに、△KNGと△」KOGの面積を求めるため、図5のように、平面BCGEと平面CDHGを取り出します。


▲図5.平面BCGEと平面CDHGを取り出しました

ここで、平面BCGE上の△KNGは、△INBを縮小した図形(相似図形)なので、点Nから辺CGに下ろした垂線の長さが18/7cmであることが判ります。

同様に、平面CDHG上の点Oから辺CG上に下ろした垂線の長さは18/5cmになります。

つまり、△KNGと△KOGの面積はそれぞれ、3×18/7×1/2=27/7cm2、および3×18/5×1/2=27/5cm2となります。

次に、tを求めましょう。

まず図6のように、平面ACGEを取り出します。


▲図6.平面ACGEを取り出しました

ここで、点Pは線分ACの中点です。また、線分AKを点Kのほうに延長した直線と線分EGを点Gのほうに延長た直線の交点をQとします。

すると、△QKGは△QAEを縮小した図形(相似図形)なので、EG=GQです。

また、△LGQは△LPAを拡大した図形(相似図形)なので、GQ:PA=6:3=2:1で、LG:LP=2:1になります。したがって、CM:MP=2:1で、CM:MA=1:2になります。

次に図7のように、平面ABCDを取り出します。


▲図7.平面ABCDを取り出しました

ここで、点Mから辺BC、辺CDに下ろした垂線の足をそれぞれ点Rおよび点Sとすると、MR=MS=2cmで、これが t になります。

以上から
四角すいK-LNGOの体積=三角すいK-LNGの体積+三角すいK-LOGの体積
             =27/7×2×1/3+27/5×2×1/3
             =18/7+18/5
             =216/35cm3
で、これが[ 2 ]の答えです。


立体図形の問題をやり慣れていればお目にかかる問題ですが、そうでない人には難しいかもしれません。立体図形問題のポイントは、立体から必要な平面を取り出すことです。面倒臭がらずに平面を描きだしましょう。

中学入試問題(20)[灘中]

2016-01-22 11:31:29 | 数学・算数の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

北風があって気温も低いのですが、どうやら今年の冬の寒さにも慣れてきたようです。しかし、明日から3日間ほど一段と厳しい寒さになるようで、ここは辛抱のしどころです。

さて、今回は平成28年度灘中の入試問題です。

問題は、
「9桁の整数123456789をAとします。また、Aの各桁の数から2個を選び、それらを入れ替えてできる9桁の整数を考えます。このような9桁の整数は全部で36個あり、これらを小さいものから順に<1>、<2>、・・・、<36>とします。例えば、<1>=123456798、<2>=123456879、<3>=123456987、<9>=123486759、<36>=923456781 です。
 以下では、<1>、<2>、・・・、<36>からAを引いて得られる36個の整数<1>-A、<2>-A、・・・、<36>-A を考えます。例えば、
 <1>-A=123456798-123456789=9、<2>-A=90、<36>-A=799999992
です。

(1)36個の整数<1>-A、<2>-A、・・・、<36>-Aのうち、1000で割り切れるものは何個ありますか。

(2)36個の整数<1>-A、<2>-A、・・・、<36>-Aのうち、37で割り切れるものは何個ありますか。

(3)これらの36個の整数をすべてかけて得られる整数(<1>-A)×(<2>-A)×・・・×(<36>-A)は3で最大何回割り切れますか。例えば、810は3で最大4回割り切れます。」
です。

楽しそうな問題です。123456789から2個の選んでそれらを入れ替えるということは、1個目の選び方が9通りで2個目の選び方が8通りで、1個目と2個目の順序を入れ替えても同じ2個が選ばれるので、9×8÷2=36通りで、36個の整数ができるというわけです。

早速、(1)に取り掛かりましょう。

Aの2個の数を入れ替えて作った整数を<n>(nは1から36までの整数)とします。

ここでは、<n>-Aのうち、1000で割り切れるものを問うているので、
<n>-A=******000   (*は0から9までの整数)
<n>-123456789=******000
となります。

つまり、下3桁が789の<n>については、<n>-Aが1000で割り切れるということです。

そこで、上6桁の数から2個を選んでそれらを入れ替えて作ることができる整数の個数を計算すると、
6×5÷2=15個
で、これが答えです。

続いて(2)です。

(1)と比べると難しさがぐっと増しました。ここで、いろいろな戦略が思い浮かぶとおもうのですが、例えば、
・37で割り切れる⇒1桁目から3桁ごとに区分してそれらの和が37の倍数⇒<n>-Aを3桁ごとに区分する
・<n>とAを別々に扱ってあとでまとめる
・<n>-Aの構造を調べる
などです。

1番目の方法は繰り下がりが起こるため煩雑になりそうで、2番目の方法はAが37の倍数でないので上手くいきそうもありません。

それらに比べると、3番目の方法は有望そうです。というのは、少し頭のなかで計算してみれば判るように、Aから2個の数を選び入れ替えた整数<n>からAを引くと、選んだ2個の数の間には9が並び、下のほうの桁は0が並びます。

つまり、
<n>-A=*・・*9・・9*0・・0 (0を含めて9個の数が並んでいます)
という構造を持っているということです。

それでは、もう少し詳しく<n>-Aの構造を調べてみましょう。

Aから選ぶ2個の数をa、bとし、それらの桁をそれぞれpとqとします。ここで、a<b、p>qとします。

すると、
a=10-p
b=10-q
が成り立ちます。

ここで、
<n>-A=12・・b・・a・・89-12・・a・・b・・89
を調べると、
・q桁目より小さい桁には0が並び、その個数はq-1個
・q桁目は繰り下がりが起きて、10+a-b=10+10-p-10+q=10-p+q
・q+1桁目からp-1桁目には9が並び、その個数はp-q-1個
・p桁目は、b-1-a=10-q-1-10+p=p-q-1
・p+1桁目より大きい桁には0が並び、その個数は9-p個
となることが判ります。(実際に筆算してみると判りやすいと思います)

つまり、<n>-Aを各桁を[ ]で区切って表すと、
<n>-A=[0]~[0][p-q-1][9]~[9][10-p+q][0]~[0]
となります。

ここで、、
赤色でマークした桁の小さいところの[0]は、q-1個、
青色でマークした中間のところの[9]は、p-q-1個
紫色でマークした桁の大きいところの[0]は、9-p個
です。

さらに、p桁目の数p-q-1とq桁目の数10-p+qを足すと、p-q-1+10-p+q=9になります。(今回は使いませんが)

これで、<n>-Aの構造が明らかになったわけですが、次に、p-qで場合分けしていきます。ここで、p-qは、1から8になります。

・p-q=1のとき、これを満たすp、qの組合せ(p,q)は、(9,8)(8,7)(7,6)(6,5)(5,4)(4,3)(3,2)(2,1)の8通りです。

また、<n>-Aは、桁の小さい順に、0がq-1個並び、9、0、0が9-p個並ぶことになり、
<n>-A=9、90、900、9000、・・・、900000000
です。

ここで、10・・・0(0がk個)=10^k と表すと、
<n>-A=9×10^k
で、これを素因数分解すると、
<n>-A=3^2×10^k
となり、これは37の倍数ではありません。

以下同様に、
・p-q=2のとき、(p,q)は、(9,7)(8,6)(7,5)(6,4)(5,3)(4,2)(3,1)の7通りで、
<n>-A=198、1980、19800、・・・、198000000
    =198×10^k
    =2×3^2×11×10^k
で、これは37の倍数ではありません。

・p-q=3のとき、(p,q)は、(9,6)(8,5)(7,4)(6,3)(5,2)(4,1)の6通りで、
<n>-A=2997、29970、299700、・・・、299700000
    =3^4×37×10^k
で、これは37の倍数です。

・p-q=4のとき、(p,q)は、(9,5)(8,4)(7,3)(6,2)(5,1)の5通りで、
<n>-A=39996、399960、3999600、・・・、399960000
    =2^2×3^2×11×101×10^k
で、これは37の倍数ではありません。

・p-q=5のとき、(p,q)は、(9,4)(8,3)(7,2)(6,1)の4通りで、
<n>-A=499995、4999950、49999500、499995000
    =3^2×5×41×271×10^k
で、これは37の倍数ではりません。

・p-q=6のとき、(p,q)は、(9,3)(8,2)(7,1)の3通りで、
<n>-A=5999994、59999940、599999400
    =2×3^4×37×1001×10^k
で、これは37の倍数です。

・p-q=7のとき、(p,q)は、(9,2)(8,1)の2通りで、
<n>-A=69999993、699999930
    =3^2×7×239×4649×10^k
で、これは37の倍数ではありません。

・p-q=8のとき、(p,q)は、(9,1)の1通りで、
<n>-A=799999992
    =2^3×3^2×11×73×101×137
で、これは37の倍数ではありません。

以上から、<n>-Aが37の倍数になるのは、p-qが3と6の場合で、それぞれの場合のp、qの組合せは、6通りと3通りなので、それらを合わせて9通りです。

したがって、<n>-Aで37で割り切れるものは9個で、これが答えです。

最後の(3)は、(2)の結果を利用して簡単に計算することができます。

(2)のそれぞれの場合の<n>-Aにある3の因数の個数とp、qの組合せの数を掛けて、すべての場合について足し合わせればOKです。

つまり、
2×8+2×7+4×6+2×5+2×4+4×3+2×2+2×1=90
で、整数(<1>-A)×(<2>-A)×・・・×(<36>-A)は3で最大90回割り切れます。


(2)の各場合分けでは素因数分解しましたが、直接37で割って割り切れるか(または、判別法と使うなど)調べれば十分です。面白い問題でした。

中学入試問題(19)[灘中]

2016-01-21 13:00:19 | 数学・算数の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

冬らしい寒い日が続きますが、今日が大寒で立春まで半月です。この期間の寒さが一番厳しいそうですが、もう少しの辛抱です。風邪など引かぬよう暖かくして勉強しましょう。

さて、今回は平成28年度灘中の入試問題です。

問題は、
「1から2016までの数字が書かれたカードが、それぞれ1枚ずつあります。これら2016枚のカードが横一列に並んでおり、カードに書かれている数字は、左から1、2、3、4、5、6、・・・、2015、2016のように1ずつ大きくなっています。このカードの列に、次の操作を繰り返し行います。

  操作:カードの列の一番左にあるカードを取り除く。その後、カードの列の一番左にあるカードを、カードの列の一番右に移す。

 例えば、列に並んでいるカードに書かれている数字は、左から順に次のようになります。
  【1回目の操作の後】 3、4、5、6、・・・、2015、2016、2
  【2回目の操作の後】 5、6、・・・、2015、2016、2、4

(1)1009回目の操作で、[  ]という数字が書かれたカードを取り除きます。
(2)[  ]回目の操作で、1000という数字が書かれたカードを取り除きます。
(3)[  ]回目の操作で、2016という数字が書かれたカードを取り除きます。
(4)2000回目の操作が終わったとき、カードの列には16枚のカードが残ります。これらの16枚のカードに書かれている数字は、
   いずれも[ 1 ]で割ると[ 2 ]余ります。
   ただし、空欄の[ 2 ]に入る数は0ではありません。
(5)2015回目の操作でカードを取り除くと、[  ]という数字が書かれたカードだけが残ります。」
です。

問題に挙げてある例や、または、それをもう少し進めてみると、2016枚のカードに対して操作を一巡させた後に、2の倍数の1008枚のカードが小さい順に並ぶことが判ります。

さらに、残った1008枚のカードに対して2巡目の操作を施すと、4の倍数の504枚のカードが小さい順に並びます。

以下同様に、3巡目の後、252枚の8の倍数、4巡目の後、126枚の16の倍数、5巡目の後、63枚の32の倍数、となります。

ところが、5巡目の後に残ったカードが63枚なので、6巡目の後はズレが起きて1から5巡目までのように簡単ではありません。(難しくもありませんが) この点に気を付ければ簡単に正解できるでしょう。

では、問題に取り掛かりましょう。

まず、(1)です。

1008回目の操作後、奇数のカードをすべて取り除き終わり、残った1008枚のカードの列の一番左には2があります。したがって、1009回目の操作で取り除くカードは2で、これが答えです。

続いて(2)です。

1000は、8の倍数ですが16の倍数でないので、4巡目の途中で取り除かれることになります。

ここで、3巡目が終わった時点での操作回数の合計を求めておくと、それは、1008+504+252=1764回になります。

このとき、カードの列の一番左には8があり、1000のカードは左から125枚目です。(1000÷8=125) 1回の操作で左側から2枚のカードが無くなる(1枚は取り除かれ、もう1枚は右に移動します)ので、1000のカードが取り除かれるのは、4巡目が始まって63回目の操作後です。

したがって、1000のカードが取り除かれるのは、1764+63=1827回目となり、これが答えです。

(3)に進みます。

2016は、32の倍数なので5巡目の後のカードの列に残っています。このときの状況は、
操作回数の合計: 1953回
カードの列  : 32、64、96、・・・、1984、2016
カードの枚数 : 63枚
です。

ここで、(2)と同じように2016のカードが取り除かれる操作回数は、6巡目が始まって32回目の操作後です。

したがって、2016のカードが取り除かれるのは、1953+32=1985回目となり、これが答えです。

(4)です。

1985回目の操作が終わった時点のカードの列は、128、192、・・・、1984、64 で、31枚のカードがあります。

この状態から15回操作を繰り返し15枚のカードを取り除くわけですが、このとき取り除かれるカードは128の倍数で、そのなかの最も大きい数字は、128×15=1920なので、カードの列にあった128の倍数はすべて取り除かれます。

つまり、残った16枚のカードに書かれている数字は、64の倍数で、かつ128の倍数でない数になるので、[ 1 ]は128、[ 2 ]は64で、これが答えです。

最後の(5)です。

(4)から、2000回目の操作の後のカードの列は、
64、192、320、448、576、704、832、960、1088、1216、1344、1472、1600、1728、1856、1984
です。

ここから操作を繰り返すと、左から奇数番目のカードが取り除かれ、上の16枚のカードを1巡した後8枚のカードが残り、同様に次の巡の後4枚、・・・と続くので、最後まで残るカードは左から16番目にある1984で、これが答えです。


落ち着いて勘定していけば簡単な問題です。慌てずにしっかり正解してください。

中学入試問題(18)[灘中]

2016-01-20 11:32:46 | 数学・算数の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

北西の風が吹いていて外は寒いのですが、室内は昨日より少し暖かく感じます。明後日まで同じくらいの気温の日が続きますが、土曜日にはまた寒気が入ってきて雪になるようです。受験生の皆さんは暖かくして勉強してください。

さて、今回は平成28年度灘中の入試問題です。

問題は、
「下の図の三角形ABCにおいて、2本の直線ADとBFは点Pで垂直に交わっています。また、
  (BDの長さ):(DCの長さ)=3:2
  (ABの長さ):(CFの長さ)=3:2
です。このとき、FDの長さはAFの長さのか[1]倍で、四角形FDCEの面積は三角形ABCの面積の[2]倍です。」
です。

▲問題図

まず、図1のように与えられた比の条件を書き入れましょう。


▲図1.比の条件を書き入れました

2つの条件のうち、(BDの長さ):(DCの長さ)=3:2は素直なパターンですが、(ABの長さ):(CFの長さ)=3:2は一見風変わりで、この問題を難しく感じさせる原因になっているかもしれません。

ところが、逆に言えば、(ABの長さ):(CFの長さ)=3:2の条件の利用の仕方が判ればこの問題は解けるということです。例えは悪いですが、決定的な遺留品を残した犯人を捕まえる刑事になった気分で犯人(=問題)を追い詰めていけばいいでしょう。

そういった訳で、本問は、(ABの長さ):(CFの長さ)=3:2を中心に展開していくのですが、もう一人共犯がいて、それは∠AFB=90°です。

それに気が付くと、この直角と辺ABとの位置関係が同じようなるように、線分CFの点E側か点D側に直角を置きたくなります。(実は、点D側に直角を置くことは考えません。というのは、点E側に直角を置いたとき、(BDの長さ):(DCの長さ)=3:2が使えることが直ぐに判って、「よっしゃ!捕まえた」となってしまうので)

そこで図2のように、線分BEの延長上に、∠CGF=90°となる点Gをとります。


▲図2.線分BEの延長上に点Gをとりました

すると、△BCGは△BDFを拡大した図形(相似図形)なので、
BD:DC=BF:FG=3:2
FD:GC=3:5     (1)
です。(BDはBDの長さを表します。以下、同じです)

そして、△FABと△GCFを比べると、
∠AFG=∠CGF=90°
AB:CF=3:2
FB:GF=3:2
と、△GCFは△FABを縮小した図形になっていて、
FA:GC=3:2     (2)
です。(中学校で勉強する三角形の相似条件では、「2組の辺の比とその間の角がそれぞれ等しい」となっているので、あてはまらないと思われる方のいらっしゃるかと思いますが、直角三角形の合同条件と同じように、直角三角形では、斜辺と他の1辺の比がそれぞれ等しければ相似になります)

ここで、(1)(2)から
FD:GC:FA=3:5:15/2
FD:FA=3:15/2=2/5:1
です。

したがって、FDの長さはAFの長さの2/5倍で、これが[1]の答えです。

次に[2]です。

四角形FDCEの面積は、△ABCの面積から△ABDの面積と△AEFの面積を引いたものなので、△ABDと△AEFの面積を求めることができれば答えを求めることができます。

ここで、△ABDの面積は△ABCの面積にBD/BCを掛ければ計算できるので簡単そうです。

次に、△AEFですが、[1]の答えから△ABFの面積は計算できるので、BFとFEとの比が判れば、△AEFの面積を計算できます。

そこで、図3のように△AFEが△CGEを拡大した図形(相似)であることを利用しましょう。


▲図3.△AFEは△CGEを拡大した図形です

△AFEは△CGEを拡大した図形なので、
FE:EG=3:2
FE:FG=3:5   (3)
です。

ここで判りやすくするため、図4のように線分BGを抜き出します。


▲図4.線分BGを抜き出しました

図4から
BF:FG=3:2
と(3)から
BF:FE=3:6/5
となり、BFとFEとの比を求めることができました。

これで準備完了です。これからの四角形FDCEの面積計算に必要な比(簡単な整数比に直しました)を図5に示します。


▲図5.四角形FDCEの面積を計算します

ここからは一気にフィニッシュにもっていきましょう。

四角形FDCEの面積=△ABCの面積-△ABDの面積-△AFEの面積 (以下、「の面積」を省略します)
で、
△ABD=3/5×△ABC
△ABF=5/7×△ABD
    =5/7×3/5×△ABC
    =3/7×△ABC
△AFE=2/5×△ABF
    =2/5×3/7×△ABC
    =6/35×△ABC
です。

つまり、
四角形FDCE=△ABC-3/5×△ABC-6/35×△ABC
       =(35-21-6)/35×△ABC
       =8/35×△ABC
です。

したがって、四角形FDCEの面積は三角形ABCの面積の8/35倍で、これが答えです。


なかなか面白い問題でした。繰り返しになりますが、こんな問題をスラスラ解く小6生というのは凄いですね。感心します。

中学入試問題(17)[灘中]

2016-01-19 11:25:42 | 数学・算数の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

今朝、教室に来る途中の道は凍結しているところもあったので、ゆっくり気を付けて歩いてきました。特に受験生の皆さんは、怪我などしないように慎重に歩きましょう。

さて、今回は平成28年度灘中の入試問題です。

問題は、
「下の図のような正六角形ABCDEFがあり、点P、Q、Rは、それぞれ辺AB、BC、DEの真ん中の点です。2本の直線PR、QFは点Sで交わっています。このとき、三角形QRSの面積は、正六角形ABCDEFの面積の[ ]倍です。」
です。

▲問題図

簡単そうな図形問題で、点Sの位置を決めることができれば解決できそうです。

点Sは線分PRと線分FQ上にありますが、ここでは線分PRのほうが制約的(例えば、正六角形の中心を通る)なので、線分PRを基準にして点Sの位置を決めるのがよいでしょう。

そこで、図1のように線分PRに直交する線分CFと線分QMを引きます。ここで、線分PRと線分CFの交点をO、線分PRと線分QMの交点をNとしました。


▲図1.線分CFと線分QMを引きました

すると、△SFOは、△SQNを拡大したもの(相似形)になっていることが判ります。つまり、これらの2つの三角形の比を求めることができれば、点Sの位置を決めることができそうです。

そこで、△SFOと△SQNとの比を求めるために、線分FOと線分QNに注目します。

まず線分FOですが、線分FCの長さが線分ABの長さの2倍で、点Oは線分FCの中点ですから、線分FOの長さは線分ABの長さと等しくなります。

次に線分QNですが、点Qと点Mは、それぞれ線分BCと線分AFの中点なので、線分QMの長さは、線分ABの長さと線分CFの長さの和の1/2、つまり、線分ABの長さ3/2です。そして、点Nは線分QMの中点なので、線分QNの長さは線分ABの長さの3/4です。

これらから図2のように、△SFOと△SQNの比を求めることができました。ここで、線分ABの長さをa、線分PRの長さをbとしました。


▲図2.△SFOと△SQNの比を求めることができました

続いて、線分OSの長さを求め、さらに線分SRの長さを求めましょう。

線分ONの長さはb/4で、点Sは線分ONを a:3a/4=4:3 に内分する点なので、線分OSの長さは、
b/4×4/7=b/7
です。

また、線分ORの長さはb/2なので、線分SRの長さ(線分ONの長さ+線分ORの長さ)は、
b/7+b/2=9b/14
です。

すると、図3のように△QRSは、底辺をSR、高さをNQとする三角形なので、その面積Tは、
T=9b/14×3a/4×1/2
 =27ab/112
になります。


▲図3.△QRSの面積を求めることができました


一方、正六角形ABCDEFの面積Hは、図4にあるように、正三角形OABの面積の6倍で、正三角形OABの面積は、a×b/2×1/2=1/4×abなので、
H=1/4×ab×6
 =3ab/2
です。


▲図4.正六角形ABCDEFの面積を求めます

最後に、三角形QRSの面積と正六角形ABCDEFの面積の比をとると、
T/H=27ab/112÷3ab/2
   =27/112×2/3
   =9/56
で、答えは9/56倍です。


昨日、灘中の合格発表がありました。合格された皆さんも、残念な結果に終わった皆さんも、このような難しい問題に挑戦したことは素晴らしいことだと思います。これからも頑張ってください。

中学入試問題(16)[灘中]

2016-01-18 11:28:18 | 数学・算数の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

結構な量の雪が降り、教室の前にも少し積もっていたので、久しぶりに雪かきをしました。今回の雪は水気が多く、さらに午後から晴れて、その後も晴れの日が続くので、直ぐに融けてくれそうです。滑って転ばないように気をつけて歩きましょう。

さて、今回は平成28年度灘中の入試問題です。

問題は、
「7777777777(7が10個)×7777777777(7が10個)を計算すると20桁の整数になります。この20桁の整数の上の10桁、下の10桁を取り出して、それぞれ10桁の整数A、Bをつくります。このとき、A+B=[ ]です。
 ただし、例えば4桁の整数5678の上2桁、下2桁を取り出して、それぞれ2桁の整数C、Dをつくると、C=56、D=78、C+D=134です。」
です。

実は、スマートな解き方を見つけていなくて、少し力ずくといった感のある解き方になってしまいました。

実際に、7,777,777,777×7,777,777,777を計算しA、Bを求めてもよいのでしょうが、さすがに煩雑ですので、
7,777,777,777×7,777,777,777=49×1,111,111,111×1,111,111,111
と変形しましょう。この右辺の1,111,111,111×1,111,111,111は簡単に計算できそうです。

例えば、11×11=121、111×111=12,321などのように、111・・・1×111・・・1=123・・・321のようになり、さらに111・・・1の桁数をnとすると、積の桁数は2n-1です。

つまり、9桁の111,111,111同士を掛け合わせると、
111,111,111×111,111,111=12,345,678,987,654,321
と数字が順番に並んだ17桁の数になります。

ところが、この問題では10桁の1,111,111,111同士を掛け合わせなければならないので少し複雑になります。とは言っても難しくはなく、各桁の数字は、
1,234,567,89(10),987,654,321  (10)は10桁目の数字
となります。

ここで、10桁目の(10)を繰り上げて、
1,234,567,900,987,654,321
となります。

ここまでで、
7,777,777,777×7,777,777,777
=49×1,234,567,900,987,654,321
となり、大分計算が楽になりました。

ここで1,234,567,900,987,654,321に50を掛けて、その積から1,234,567,900,987,654,321を引いても簡単に計算できます。

しかし、ここではもう少し簡単になるか調べてみましょう。

そこで、問題にあるように、ここでは、上10桁(A)と下10桁(B)を求めればよいので、1,234,567,900,987,654,321に49を掛けたときのA、Bを調べます。

初めにAですが、49が2桁の数なので、Aは、1,234,567,900,987,654,321の上から9桁の数と下から繰り上がってくる数との和になります。

つまり、
A=49×123,456,790+α
です。

ここでαは、
49×9=441、49×10=490 (左辺の9は1,234,567,900,987,654,321の9桁目の数字)
から
α=4
です。

つまり、
A=49×123,456,790+4
になります。

次にBですが、Aのときと同様に49が2桁の数なので、1,234,567,900,987,654,321の下から9桁の数と上に繰り上がる数との差になります。

つまり、
B=49×987,654,321-β
です。

ここでβは、
β=α×10,000,000,000
 =40,000,000,000
なので、
B=49×987,654,321-40,000,000,000
です。

以上から、
A+B=49×123,456,790+4+49×987,654,321-40,000,000,000
   =49×(123,456,790+987,654,321)+4-40,000,000,000
   =49×1,111,111,111+4-40,000,000,000
   =40×1,111,111,111+9×1,111,111,111+4-40,000,000,000
   =44,444,444,440+10,000,000,000-1+4-40,000,000,000
   =1,444,444,443
となり、これが答えです。


最後のA+Bの計算途中の赤色でマークした 123,456,790+987,654,321=1,111,111,111 のような式が出現したりするので、エレガントな解き方があるような気がするのですが、まだ分かりません。もう少し調べてみますが、ご存知の方がいらっしゃれば是非、ご教示ください。

中学入試問題(15)[灘中]

2016-01-17 15:07:37 | 数学・算数の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

午前中は晴れていましたが、今はすっかり曇ってしまいました。これから天気は崩れ、明朝は雪になる予報です。暖かくして勉強してください。

さて、今回は平成28年度灘中の入試問題です。

問題は、
「1000以下の整数のうち、2でも3でも5でも割り切れない整数を小さいものから順に並べると
  1、7、11、13、17、・・・、997
となります。このなかで、一の位の数が7である整数は全部で[1]個あります。また、7で割り切れる整数は全部で[2]あります。」
です。

よく見かける約数の個数も問題です。

まず、[1]からです。

1000以下の整数で、一の位の数が7である整数は、7、17、27、37、、47、57、67、77、87、97、117、127、・・・と、0から100の間に10個、100から200の間に10個というように、同じ百の位の数を持つ100個の整数のなかに10個あります。

つまり、1000以下の整数のなかには、10×10=100個あります。

一方、一の位の数が7の整数は、2の倍数でも5の倍数でもありませんが、例えば27のように、3の倍数であることがあるので、一の位の数が7の整数のうち3の倍数である整数の個数を求め、先ほどの100個)から引かなければなりません。

そこで、一の位の数が7で、かつ、3の倍数である整数を勘定します。式を使ってもよいのですが、ここは数え上げたほうが早そうです。

まず、
百の位が0のとき 27、57、87
百の位が1のとき 117、147、177
百の位が2のとき 207、237、267、297
百の位が3のとき 327、357、387
       ・・・・・
となり、これらの個数の合計は、3+3+4+3+3+4+3+3+4+3=33個です。

したがって、
100-33=67個
が、[1]の答えになります。

続いて[2]です。

図1のようにベン図を描きましょう。図の数字は囲まれた部分に含まれる整数の個数です。


▲図1.2、3、5の倍数の個数をベン図にしました

ここで、図1のベン図のなかに7の倍数の情報を書き込んでいきます。

例えば、ベン図の中央にある2、3、5の倍数33個のなかの7の倍数を計算します。

これは、2、3、5、7の倍数の個数なので、1000÷(2×3×5×7)=4・・・160から、4個です。

同様にして、図1のすべての部分の7の倍数の個数を求めると、図2のようになります。


▲図2.各部分の7の倍数の個数

一方、1000以下の整数で7で割り切れる整数の個数は、1000÷7=142・・・6から、142個なので、1000以下の整数で、2、3、5で割り切れずに7で割り切れる整数の個数は、
142-38-19-19-4-10-5-9=38個
で、これが[2]の答えです。


まだ詳しく見ていませんが、今年の灘中の問題は難しそうなのが多いような気がします。受験生の皆さん、ご苦労さまでした。