ヴァンフォーレ甲府熱血サポーターへの道!!

山梨に住むユタカのブログ。地元ヴァンフォーレを応援してこのブログもなんと19年目を迎えました。ACL効果でJ1昇格だ!

暗中模索【東京ヴェルディ戦】

2020-07-17 | Weblog
15日にアウェーで行われた2020年明治安田生命J2リーグ第5節東京ヴェルディ戦ですが、スコアは2対4でヴァンフォーレは敗れてしまいました。ヴァンフォーレの得点は、前半に挙げた今津選手と後半の山田選手のゴールでした。


☆前節から先発を8人替える
前の試合から中3日ということでヴァンフォーレは疲労を考慮して前節から選手を大幅に変更。連続ゴール中のバホス選手をメンバーから外し、トップに太田選手を起用。2シャドーに泉澤選手と松田選手を配置して、ウイングバックには荒木選手と藤田選手という今シーズン初先発の2人を抜擢するなど、先発メンバーを8人入れ替えて臨みました。一方の東京Vは3人のみと小規模の入れ替えを敢行。ヴァンフォーレのフレッシュな状態のチームが優位に立つのか、それとも継続路線のチームが優位に立つのかこの試合の動向が注目されました。

☆お互い警戒する立ち上がり
ヴァンフォーレは8人入れ替えたこととフォーメーションも4-2-3-1から3-4-2-1にチェンジしたことで、自分たちの感覚を掴むためしばらくは自陣で慎重にパスを回しリスクを犯さない様子見のサッカーを展開。相手の東京Vも戦い方を多少変えてきたので、その戦術がフィットするまで控えめな姿勢をみせていましたね。立ち上がりからしばらくは展開の動きがない穏やかな時間が流れていきます。

☆意外に繋いでこない東京Vに肩透かしを食らう
これまでの東京Vの試合は中盤の位置でボールを多く回し徐々に相手陣地に侵入するポゼッションサッカーを展開してきましたが、今シーズン4戦戦ってきて勝利を掴めていなかったためか意識改革を実行。細かいパスを徹底的に繋ぐだけではなく、それを基本としてロングフィードやドリブルなど縦に速い攻撃を普段よりも頻繁に織り混ぜて多彩なバリエーションをみせて攻めてきました。ガチガチにポゼッションしてくると思っていたヴァンフォーレは、今シーズン初めてスタートから3バックを採用し中盤の枚数を6人配置して対抗しようとしていましたが、その対策が肩透かしを食らう結果になりましたね。

☆完璧に崩された先制点
スタートから緊迫した攻防が続いていましたが、均衡が破れたのは前半37分のことでした。東京Vは細かく繋いでいきバイタルエリアをうまく使いながらゴール前に侵入すると、飛び出した山本選手のプレスをかわして前方にスルーパスを供給。そのパスに反応した井上選手が落ち着いてシュートをゴールに流し込み先制点を獲得します。このシーンではヴァンフォーレの選手が全体的にプレスに行けていないのが問題点で、たまらず飛び出した山本選手がかわされた後に今津選手がそのスペースを埋めようとリトリートしたのが抜け出された要因だったように思いますね。もちろん彼だけの責任ではなく、藤田選手の中央を絞る動きがないことと中塩選手や荒木選手のスライドしていくディフェンスの連携不足も気になりました。守備のバランスを保つこともときには大切なのですが、この場面では果敢に出ていった山本選手に他の選手も続くように、まずは中央を固めてボールを奪いに行くアクションを全体でみせたら相手に理想的なかたちを作らせなかったかもしれません。

☆豪快に決めた今津ヘッド
このまま東京Vの1点リードでハーフタイムに入ると思われた前半44分、CKのチャンスを得たヴァンフォーレは藤田選手が放ったキックをゴール前で今津選手が豪快にヘディングで合わせて同点に追いつきます。このシーンはいつもセットプレーを蹴っていた内田選手が欠場していたので、代わりにキッカーとなった藤田選手が右足でカーブをかけてゴールから逃げていくような軌道にしたことが結果的に良かったですね。後方から走り込んできた今津選手にピタリと合いました。藤田選手のキックの質が良かったこととマークに付かれにくい後ろからタイミングをうまく合わせた今津選手の巧妙さが目立つナイスゴールでした。左足が得意な内田選手以外に右足でこのような精度の高いセットプレーが蹴られる選手が台頭してきたことは、今後のチームの財産になると思いますね。

☆修正した東京Vと現在の流れをキープしようとしたヴァンフォーレ
徐々に周囲とのタイミングが合い、攻勢を強めてきた東京V。ハーフタイムに修正を図り、後半始めに佐藤選手に代えて167cmの小兵MF森田選手を投入。機動力を活かしてさらに鋭く仕掛けていく姿勢を強調します。一方のヴァンフォーレは前半のペースのままできる限り力を温存して終盤に解放できるように計画的に進めようとします。その意識の差が次の展開へと繋がっていきます。後半13分、右サイドを突破されたヴァンフォーレは加速する東京Vのスピードに乗った攻撃についていけず再び井上選手に勝ち越し点を許します。もちろん東京Vの流れるような展開は素晴らしかったのですが、ヴァンフォーレのDF1人に対して相手が2人で仕掛ける数的優位を作られていたので対応が後手にまわることは目に見えていました。ヴァンフォーレはそれをまずさせない努力をしなければいけません。あと3バックの脇のスペースを相手にうまく使われたのも失点に繋がる要因となりましたね。ここで与えたくない勝ち越し点を東京Vに献上してしまいます。

☆ダメージが残る3失点目
ヴァンフォーレも藤田選手の鋭い左足ミドルなど相手をヒヤッとさせるシーンがなかったわけではありませんでしたが、後半21分にそれが霞んでしまうような井手選手の鮮やかなコントロールショットを食らってしまいます。やはりこのシーンもヴァンフォーレの守備対応が後手。プレスをかけずに距離を保ちながらディフェンスするリトリートをしていましたが、井手選手に簡単にエリア内に入られると味方選手の引きつける動きで2人が釣られ、ボールを持った井手選手にゴールへの光の道が見えるようなシュートコースが生まれました。パスコースを切る&守備陣形を崩さないディフェンスはときには有効なのですが、井手選手がシュートを打とうと決意させたのもヴァンフォーレのプレスが甘いから。相手に考える暇を与えないようなアグレッシブな守備をもっとしてほしかったですね。

☆陣形が間延び
後半30分にも若狭選手に押し込まれて4失点目を喫したヴァンフォーレ。失点をしていくごとに守備陣と攻撃陣の距離が広がり、コンパクトにしないと活きない陣形が間延びして中盤にスペースを与えることに。守りたい&得点を取りに行きたい気持ちが同時にあるのは分かるのですが、陣形を常にコンパクトに保たないと厚みのある攻守が表現できません。どんな状況でも意思統一していく姿勢も必要だと思います。

☆マイク選手を起点にしていくべき
後半33分の山田選手の得点シーンを見ても分かるように、ハーフナー・マイク選手を前線の起点にしていけば高確率で競り勝ってマイボールにしてくれるので、これからはマイク選手を積極的に使っていくべきだと思います。前線の中心がしっかりしていたら、そこからサイドに預けても敵陣深くまで侵入できるし、バホス選手や太田選手などが近くにポジショニングをとれば手数をあまりかけずにゴールに直結したプレーが可能になります。彼を中心に周りの味方が絡んでいく攻撃のパターンができれば、山田選手のゴールシーンのような連携がたくさん生まれると思います。


…今回敗れて今シーズン初黒星となりましたが、選手とシステムを大幅に変えたら理想的な展開が作れなくなることを改めて知れた良い機会になったと思います。これから過密日程が続き同じ選手を継続的に使っていくことは厳しくなると思いますが、そのなかでも工夫してチーム力が落ちないような計画的なやりくりを試合をこなしながら見つけてほしいと思います。負けたのは悔しいですがシーズンはまだまだ序盤戦。失敗した経験を糧にして次の試合にレベルアップした姿で臨みましょう!



【公式】ハイライト:東京ヴェルディvsヴァンフォーレ甲府 明治安田生命J2リーグ 第5節 2020/7/15





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