ヴァンフォーレ甲府熱血サポーターへの道!!

山梨に住むユタカのブログ。地元ヴァンフォーレを応援してこのブログもなんと19年目を迎えました。ACL効果でJ1昇格だ!

堅守復活!苦しい展開を凌ぎ切りホーム連勝【大宮アルディージャ戦】

2020-07-22 | Weblog
19日にホームで行われた2020年明治安田生命J2リーグ第6節大宮アルディージャ戦ですが、試合結果は1対0でヴァンフォーレが勝利しました!ヴァンフォーレの得点は後半に挙げたドゥドゥ選手のゴールでした。


☆3バックと4バックの可変システム
ミッドウィークに行われた東京ヴェルディ戦で大幅にメンバー変更し4失点の敗戦を喫してから中3日。ターンオーバーから今まで試合で起用してきたメンバーに戻して強豪大宮戦に臨みました。フォーメーションはこれまで使ってきた4-2-3-1になることが予想されていましたが、伊藤監督は前節の3-4-2-1のフォーメーションを引き続き採用。中央の攻防に強い布陣でゴールに直結する攻撃を増やし、守備では相手のシュートに繋がるプレーの減少を目指しました。ただし試合中ずっと3-4-2-1のフォーメーションで戦っていくのではなく、守備と攻撃の場面で使い分ける可変型のシステムにチャレンジ。そのシステムをスムーズに可変していくために鍵を握る存在として今回新井選手の存在が注目されました。新井選手は元々はボランチのポジションを主戦場にしている選手ですが、ヴァンフォーレでCBに挑戦するなど年齢を積み重ねていくごとにプレーの幅を広げています。その新井選手が3バック時にはCBの中央に&4バック時にはポジションを上げてボランチの位置に入ります。そして3バックの両脇の選手が中に絞り、ウイングバックが少し下がることで新井選手が抜けた4バックが完成します。新井選手がボランチに入ることで武田選手か野澤選手が一列前のポジションをこなすことになりますが、どちらも攻撃力を備えた選手なので問題なくそのポジションを務めることができます。この新井選手のポジションチェンジがスイッチとなり、チームのフォーメーションを柔軟に変えていくスタイルが今回うまくハマっていたような気がします。

☆前節大量失点の修正を図る
前節はディフェンス陣が崩壊し、創造性豊かな東京Vの攻撃をモロに受けて4失点。守備面で課題を残す結果となりました。そこでチームは短い試合間隔のなかで守備練習に多くの時間を費やして修正を図りました。その効果が今回発揮されるかたちでヴァンフォーレは高い攻撃力を誇る大宮の攻めを次々と跳ね返し、プレスの寄せも鋭く動くなどいつものペースとは違う守備対応をしていました。特に武田選手&野澤選手のボランチの2人は向かってくる相手に対して素早くプレッシャーをかけてプレーの自由を奪うなど、普段は攻撃にかけていた力を守備により比重を傾けていたと思います。ボランチの他にも最終ラインがスライドしてスペースを埋めるディフェンスや前線から連動してプレスをかけていくプレーも試合中頻繁にみられるなど、チーム全員の守備の意識がとても高かったですね。

☆歯車が回らない時ほど貴重なセットプレー
前半から守備に精力的に動いて相手にプレッシャーをかけられていたのですが、肝心の攻撃面はドゥドゥ選手やバホス選手などの個の力を活かした淡白な仕掛けが続き、またあまりリスクをかけて後ろのポジションの選手が攻め上がる姿勢をみせていなかったので、後ろのエリアで多くパスを回したりボランチやサイドハーフの横の繋ぎが目立ったり消極的な姿勢がみられていました。なかなかフィニッシュまで結びつかず攻撃の歯車が合っていない状況でチームを救ったのはセットプレーでした。後半6分にCKのチャンスを得たヴァンフォーレ。藤田選手が放ったキックの弾道はニアサイドにいたドゥドゥ選手にピタリと合います。ドゥドゥ選手はゴールに向かって背を向けて横にいる難しい体勢でしたが、ボールを擦るようにうまく合わせてボレーシュートを打つと、相手GKが反応できず一歩も動けない素晴らしいゴールを決めます。まさにドゥドゥ選手の技術の高さを感じさせるゴールで、相手もほぼ完璧にディフェンスをしていたなかでそこをさらに上回ってきたので精神的なダメージが大きかったと思います。あとセットプレーは試合中どんなに攻撃の連携が噛み合わなくても、その一瞬だけ集中したらゴールが狙える絶好のチャンス。キッカーのピンポイントの供給とシューターの技術で得点を取れるので、そのセットプレーで今シーズンゴールを奪えているのはチームにとって大きなプラス要素だと思いますね。

☆ドゥドゥ選手の守備の貢献
今シーズンで通算在籍年数が4年目となるブラジル人のドゥドゥ選手。ドゥドゥ選手と言えば高い足元のテクニック力を活かしたキレのあるドリブル突破と冷静で正確なシュート技術が真っ先に印象として挙がりますが、派手な攻撃面に隠れがちとなる前線の守備を精力的にこなしていることも忘れてはいけません。この試合でも幅広いエリアを懸命に動き回って相手にプレッシャーをかけるなど、外国籍選手とは思えない勤勉さをみせてチームの組織的な動きに貢献。後半32分に退くまで絶えず動いていた印象でしたね。今回チームの連動した守備が機能したのも彼が前線でディフェンスのスイッチを入れてくれていたからで、ドゥドゥ選手の存在感はとても大きかったと思います。

☆山本選手投入で首脳陣の意思を伝える
大宮は後半18分に2枚替えするなど、前線の選手やサイドからクロスボールを上げられる選手など交代枠を次々と使ってさらに攻勢を強めてきます。その影響を受けてヴァンフォーレは守る時間が続いていてその流れをなかなか変えることができずにいました。リスクを犯して1点を取りに行ってとどめをさすのか、それともこのまま1点差を守り抜くのか戦略を考える悩ましい時間が流れていましたが、その迷いを払拭すべく伊藤監督はその選択肢の答えを出します。その答えが後半32分の山本選手の投入でした。前線の攻撃的なドゥドゥ選手に代えて守備面を得意としているベテランの山本選手を入れることで、山本選手の影響力を駆使してこの点差を最後まで守り切るんだという明確なメッセージを交代枠の使用でピッチの選手たちに伝えました。個人的にはこの交代が試合の明暗を分けたポイントだと思っていて、伊藤監督の方針を知って守備陣たちは一種の覚悟ができたと思います。

☆防戦一方も守り抜く集中力の高さ
後半の中程から終盤の時間帯にかけてヴァンフォーレは防戦一方。大宮の多彩な攻撃の前に自陣のエリアから出られない苦しい展開が続きます。クロスボールやスルーパス&ドリブル突破など様々な仕掛けが襲いかかりますが、ヴァンフォーレの守備陣は懸命にディフェンスを行って次々と相手の攻撃を跳ね返していきます。特に今津選手は抜群の競り合いの強さをみせて飛んでくるハイボールを力強く跳ね返す姿を披露。守備の要として存在感を示しました。最後は最前線で起用されていた194cmのハーフナー・マイク選手もディフェンスに参加してなんとか相手の猛攻を凌ぎ切って1対0の勝利。苦しく厳しい試合をモノにすることができました。個人的には大宮はスタートから背の高い戸島選手を使っていたので、スタートは富山選手で勝負どころでターゲット役となる戸島選手を途中起用していたらもしかしたらパワープレーで押し切られていたかもしれませんね。順番の違いで助かった場面でした。

…やはり勝敗を分けたポイントは伊藤監督の決断でした。試合中、特に後半の展開が激しくなる時間帯では得点を取りに行く&点差を守り切るなど全員の意思が一つに揃っていないと中途半端さが生まれ、相手に隙を付け込まれる要因になってしまいます。それは絶対に避けたいところ。そこのポイントを伊藤監督が交代枠を使って明確化し選手たちに意思を伝えたことで、選手たちもチームの方針が分かって戦いやすかったと思います。終始攻められてシュート数もヴァンフォーレが4本に対して大宮が13本と3倍以上打たれ厳しい試合だったことは間違いありません。一歩足を踏み外したらガタガタと悪い方に崩れていった試合展開だったかもしれません。しかし精神を研ぎ澄まして集中力を最後まで保てたことは評価して良いポイントだと思います。攻撃面では課題が残りましたが、我慢して頑張った守備の奮闘をこれからの試合に活かしてほしいですね。


ホーム連勝おめでとう!次もホームゲームなので、またスタジアムに来てくれたサポーターたちと喜びを分かち合いたいですね。


【公式】ハイライト:ヴァンフォーレ甲府vs大宮アルディージャ 明治安田生命J2リーグ 第6節 2020/7/19





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試合結果【大宮アルディージャ戦】

2020-07-19 | Weblog
【2020 明治安田生命J2リーグ第6節】

◇試合結果◇
○ヴァンフォーレ甲府1-0大宮アルディージャ×

◇得点者◇
後半6分(甲)ドゥドゥ

◇試合会場◇
山梨中銀スタジアム(山梨県)

◇データ◇
    甲府 大宮
34% ボール支配率 66%
4本 シュート数 13本
248本 パス成功数 645本

◇今シーズンの成績◇
2勝3分け1敗(勝ち点9) 10位

◇ヴァンフォーレ甲府メンバー◇





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本日大宮アルディージャ戦!【超厳戒態勢試合】

2020-07-19 | Weblog



ヴァンフォーレ甲府本日試合があります。2020年明治安田生命J2リーグ第6節ホーム山梨中銀スタジアムにて大宮アルディージャ戦です(18時キックオフ)。

今シーズン2度目の中銀スタジアムにサポーターが入った試合となります。入場に制限がかかった超厳戒態勢のなかでのゲームですが、少しでもサポーターの目が届いた環境で戦えることは選手にとってなによりの後押しになると思います。相手は強豪の大宮ですが、ホームのサポーターの力とリモートでヴァンフォーレを応援する力を結集させて相手を力強く撃破しましょう!

「みんな!オラに元気を分けてくれ!たのむ!」


なおこの試合Jリーグ全試合放送のDAZNはもちろんですが、エフエム甲府でも生中継が行われます。本日会場に行けない方はリモートでヴァンフォーレを応援してください。

なお新型コロナウイルス感染拡大防止の超厳戒態勢試合です。スタジアムに向かう前に必ずヴァンフォーレ公式HP内の注意事項をお読みください。簡単で良ければ下記にある『7月以降のホームゲームについて』もご覧ください。ちなみにスタジアムでの当日券販売はありません。



【試合会場周辺の天気情報】 goo天気 7月19日 5:00発表
山梨中銀スタジアム(山梨県)
曇り☁️時々晴れ☀️
最高気温:32℃ 最低気温:21℃
降水確率
6時~12時:40%
12時~18時:10%
18時~24時:10%

日中は湿気をたっぷりと含んだ蒸し暑さが続きそう。どんよりとした曇り空なので念のために雨具をバッグの中に持っていった方が良さそうですね。



※再開後のホームゲーム観戦時のルール&マナーが書いてあります。
7月以降のホームゲームについて(2020年7月7日過去記事)


※ヴァンフォーレギフティング(投げ銭)&参加型リモート応援システムについてはこちら。
ヴァンギフって何?参加型リモート応援システムって?


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大宮アルディージャ戦見どころ紹介

2020-07-18 | Weblog
前節東京V相手に初黒星を喫したヴァンフォーレ。3引き分けの次に白星を記録し上昇ムードに傾くかと思われた矢先での敗戦に、チーム状態が振り出しに戻った印象にあります。今回上位にいる大宮を叩けば再び上昇ムードに乗っていくと思うので、ホームゲームのサポーターの力を借りて勝利を得られるように頑張ってほしいですね。


【大宮アルディージャ】
☆今シーズン:4勝1敗(勝ち点12) 2位
☆ここ最近5試合のリーグ戦成績:→◯◯◯◯×
☆注目選手:河本選手、黒川選手、ハスキッチ選手
☆予想布陣:3-4-2-1


☆前節の試合ハイライト動画
【公式】ハイライト:栃木SCvs大宮アルディージャ 明治安田生命J2リーグ 第5節 2020/7/15



昨シーズン3位に入ったもののプレーオフで山形に敗れて昇格の夢が叶わなかった大宮。就任2年目を迎える高木監督のもと、大宮は守備面で隙を作らせない組織的なサッカーを構築。今シーズンは開幕白星を飾り、長い中断期間が明けてもチームの好調ぶりをみせています。前節は栃木に敗れて初黒星&連勝ストップとなりましたが、それでもまだ2位にいるなど上位をキープし、強い大宮の姿を披露しています。

大宮は開幕から2失点しかしておらず、再開後は前節の1失点のみと守備の安定感が目立ちます。その強固なディフェンスを形成している中心的な存在が河本選手。3バックの中央のポジションを務める34歳の河本選手は、神戸や大宮で培ってきた豊富な経験を活かして守備統率に長けており、相手が攻めてくるエリアを試合中に察知して瞬時に適応し修正できるディフェンスリーダー。自身も184cmの長身を駆使したハイボールの強さと的確なポジショニングで1対1にも強い守備をみせます。大宮の失点が少ないのは紛れもない彼のディフェンス力のおかげと言っても過言ではなく、ヴァンフォーレは彼が敷く守備網を突破しないと得点は難しいと思います。2人目は黒川選手。昨シーズン期限付き移籍先の水戸で大活躍し帰ってきた黒川選手は、今年は背番号10を与えられるなどクラブの期待が大きいユース出身の秘蔵っ子。再開後の4試合に出場しており、第3節の群馬戦ではクロスボールに飛び込み先制点となるゴールを決めています。彼はドリブルテクニックに優れていて、高速で移動できるドリブルや密集地帯をスルスル抜け出す術に秀でています。間違いなく彼が大宮の攻撃の中心となるので、ヴァンフォーレの守備陣は黒川選手に伸び伸びとドリブルさせないように常にマークにつくなどの工夫が必要だと思います。3人目はネルミン・ハスキッチ選手。ハスキッチ選手は185cmと長身ですが、どちらかと言えば最前線で体を張ってポジショニングをとるゴリゴリのポストプレーヤータイプではなく、相手DFの裏にタイミング良く抜け出すことがうまい選手。今シーズンはなかなかコンディションが合わずに苦しんでいましたが、前節の栃木戦で再開後初のベンチ入りを果たし後半3分から途中出場。ゴールこそ決められませんでしたが、前線で大柄な身体を駆使したダイナミックな動きを随所に発揮し存在感を示しました。セルビアリーグで得点王に輝いた実績を持つ選手だけに1点2点決めたら波に乗りそうなので、彼が登場したらゴール前で仕事をさせないように警戒したいですね。


【ヴァンフォーレ甲府】
☆今シーズン:1勝3分け1敗(勝ち点6) 15位
☆ここ最近5試合のリーグ戦成績→△△△◯×
☆注目選手:ジュニオール・バホス選手、武田選手、ハーフナー・マイク選手
☆予想布陣:4-2-3-1


☆前節の試合ハイライト動画
【公式】ハイライト:東京ヴェルディvsヴァンフォーレ甲府 明治安田生命J2リーグ 第5節 2020/7/15



前節はミッドウィーク開催ということで選手を8人入れ替えて臨んだヴァンフォーレでしたが、布陣もフォーメーションも変えて慣れていないチームに対して東京Vが牙を向き、2対4と敗れ初黒星を喫しました。過度に過密日程を意識した弊害がこの試合で強く出た結果となりましたが、今回は今までこなしてきたメンバーとフォーメーションが復帰濃厚。この選手たちが一度傾いた流れを再び安定感のある流れに引き戻すことができるか注目されます。

この試合で最も注目される存在がジュニオール・バホス選手。第3節&4節で連続ゴールを決めていたバホス選手ですが、前節は疲労を考慮されて欠場。今回はリフレッシュしたコンディションで試合に臨むことができます。今シーズンのバホス選手は安定したコンディションと精神力を維持することができており、細身ながらも倒れない体幹の強さとスピードある突破がピッチ上でうまく表現されています。金沢戦のゴールは課題とされていたオフザボールの動きが秀逸で、周りの味方の連携にスムーズに溶け込むことができていました。精神的に落ち着いた今の状態がキープできれば、今回の試合でもそのスピードを活かしたゴールが期待できると個人的には思います。注目選手2人目は武田選手。武田選手は端正な顔立ちと素晴らしい左足のプレーばかりが目に行きがちなのですが、黒子のように中盤の幅広いエリアを動き回り相手にプレッシャーをかけている精力的なプレーをしていることも忘れてはいけません。そんな守備意識が実は高い武田選手が今回対峙しそうなのが黒川選手。突破力に優れた彼をボランチの位置で封じることが大宮の攻撃を半減させるポイントとなるので、攻撃面の他にも守備面で武田選手が粘り強い姿勢がみせられるか見どころだと思いますね。そしてラストはハーフナー・マイク選手。今シーズンのヴァンフォーレの得点シーンの多くに彼が絡んでいるのは事実で、彼のポストプレーがチームに良い影響を与えているのは間違いないと思います。194cmの長身は相手にとって脅威となる存在で、1トップのマイク選手と大宮の3バックの中央の河本選手では身長差10cmの高さのアドバンテージがあります。ゴール前にハイボールを供給できれば競り勝つ可能性が高いので、ヴァンフォーレは躊躇なく積極的にマイク選手にロングフィードを送るべきですね。そうすればマイク選手の初ゴールも近いと思います。


相手の大宮は相当強いことは覚悟しなければいけません。守備が固くどんな状況でも粘り強く戦ってくるため、ヴァンフォーレは勝利を収めるために90分間集中力を切らさない精神力が必要だと思います。今シーズンの試合の流れを見ると5人の交代枠の積極使用で急激な展開の変化が起こるので、勝負に行きたい時間帯にたたみかけるようにフレッシュな選手を連続投入し、相手の守備対応の混乱を生んでほしいですね。そのためには伊藤監督の試合の流れを読み取る判断力が必要で、指揮官の手腕も問われると思います。この試合は今までやってきたことを全部出し切らないと勝てないと思うので、今のヴァンフォーレの力量がJ1昇格に必要なレベルに達しているのかを測れる絶好の機会。ぜひ今回大宮を倒してそれがあることを証明しましょう!




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ヴァンギフって何?参加型リモート応援システムって?

2020-07-18 | Weblog
新型コロナウイルス感染拡大防止のため現在Jリーグはスタジアムの入場制限を設けた超厳戒態勢期間に入っています。サポーターはスタンドで観戦し良いプレーなどでは拍手をすることが許されていますが、基本周囲に唾などの飛沫が予想されるチャントを歌ったり応援がヒートアップし密の状態になりやすい手拍子など、大きな声を出すことを禁じています。また中銀スタジアムでは超厳戒態勢時にはMAX3000人までしか入れないので、クラブ経営的にも厳しい環境におかれています。そこで最近浮上してきた沸騰ワードである『ヴァンギフ』と『リモート応援システム』。言葉は聞いたことあるけどイマイチ良く分からない&どんなシステムか知らないという方もたくさんいらっしゃると思います。そこでこの2つのシステムについてこの機会に簡単に分かりやすく解説していきたいと思います。


【ヴァンギフ】
ヴァンギフとはヴァンフォーレギフティングの略で、スポーツエンターテイメントアプリ『player!』上で個人が行えるチーム支援のこと。要はギフトをライブ配信者に送ることができるシステム。通称 ‘投げ銭’ とも言います。

①ヴァンフォーレは『VFK LIVE!』というオンラインイベントを試合日のキックオフ約50分~45分前から試合終了まで開催。『VFK LIVE!』では試合の映像や音声の配信はありませんが、ヴァンフォーレにゆかりのあるゲストを招いて試合前にトークショーを行ったり、試合ではゲストがプチ解説などを展開していきます。

②スポーツエンターテイメントアプリ『player!』では『VFK LIVE!』が閲覧できます。

③『player!』では『VFK LIVE!』を見ながらチーム支援機能が使えます。

④そのチーム支援機能が ‘ヴァンギフ’ です。

⑤ヴァンギフは500円から利用でき(金額を多く変えられる)、トークショーの感動ポイントやおもしろポイント、そして選手たちの良いプレーやゴール&チームの勝利時など好きなタイミングに好きな金額をギフティング(投げ銭)することができます。またギフティングに加えて簡単な文章を書くことができ、ゲストの方に直接質問をすることもできます。

⑥ヴァンギフを利用すると抽選でプレゼントが当たったり、参加者全員にデジタルサイン入りフォト(ダウンロード式)が貰えます。


ギフティングによって、入場制限がありホームゲームの入場料収入があまり期待できない現在のクラブ運営の手助けを、サポーター個人で直接行うことができます。

※注意点
☆『player!』はiOS端末ではアプリで、Android端末&PCはwebブラウザ上で利用することができます。
☆『VFK LIVE!』は『player!』以外にもYouTubeでも観ることができます。ただしギフティング(投げ銭)機能は『player!』しか使えません。
☆ギフティングはクレジット支払いなので、カード情報などの事前の登録が必要。使えるカードが3種類と限られているので、オンラインイベント開始前に準備を済ませてください。
☆試合は別デバイス(端末)からDAZNで観戦することになります。



【参加型リモート応援システム】
参加型リモート応援システム(Remote Cheerer)とは、スマートフォンを使ってどこからでも会場へ声援を届けられるシステム。自宅や会場に行きたくても行けない方&現在のように入場人数を間引いて開催している試合など、テレビ中継やネット配信を見ながらファンの応援を選手たちに伝えることができます。

①まずスマホ専用サイトにアクセス

②ヴァンフォーレを選択し、参加モードを選ぶ

③様々な応援やシーンボタンがあり、ボタンをタップした人数や回数に応じて、スタジアムに設置されたスピーカーから歓声や拍手の音を流すことができます。ボタンが押された回数や人数によって会場から再生される歓声の大きさや盛り上がり方も変わります。またチャントに合わせて手拍子ボタンを押して参加するなど視聴者参加型の応援もあります。

※注意点
☆利用は無料ですが、本サービスを利用するために必要なデータ通信料(パケット通信料)は利用者の負担となります。
☆推奨環境はiOS「Safari」・Android「Google Chrome」

リモート観戦やスタジアムに行けない方も含め、スタジアムの入場制限がかかり生のチャントや手拍子ができない現在の観戦環境では、このリモート応援システムはサポーターが自分たちの意思を選手たちに届けられる優良な手段だと思います。


困難な状況のなかですが、新たな応援スタイルやクラブ支援機能を用いて、試合を盛り上げて大好きなクラブがこの先の未来に向かって永続的に活動できるように支えていきましょう!



※スポーツエンターテイメントアプリ『player!』はこちら。参加型リモート応援システムはヴァンフォーレ公式HPから移動することができます。




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暗中模索【東京ヴェルディ戦】

2020-07-17 | Weblog
15日にアウェーで行われた2020年明治安田生命J2リーグ第5節東京ヴェルディ戦ですが、スコアは2対4でヴァンフォーレは敗れてしまいました。ヴァンフォーレの得点は、前半に挙げた今津選手と後半の山田選手のゴールでした。


☆前節から先発を8人替える
前の試合から中3日ということでヴァンフォーレは疲労を考慮して前節から選手を大幅に変更。連続ゴール中のバホス選手をメンバーから外し、トップに太田選手を起用。2シャドーに泉澤選手と松田選手を配置して、ウイングバックには荒木選手と藤田選手という今シーズン初先発の2人を抜擢するなど、先発メンバーを8人入れ替えて臨みました。一方の東京Vは3人のみと小規模の入れ替えを敢行。ヴァンフォーレのフレッシュな状態のチームが優位に立つのか、それとも継続路線のチームが優位に立つのかこの試合の動向が注目されました。

☆お互い警戒する立ち上がり
ヴァンフォーレは8人入れ替えたこととフォーメーションも4-2-3-1から3-4-2-1にチェンジしたことで、自分たちの感覚を掴むためしばらくは自陣で慎重にパスを回しリスクを犯さない様子見のサッカーを展開。相手の東京Vも戦い方を多少変えてきたので、その戦術がフィットするまで控えめな姿勢をみせていましたね。立ち上がりからしばらくは展開の動きがない穏やかな時間が流れていきます。

☆意外に繋いでこない東京Vに肩透かしを食らう
これまでの東京Vの試合は中盤の位置でボールを多く回し徐々に相手陣地に侵入するポゼッションサッカーを展開してきましたが、今シーズン4戦戦ってきて勝利を掴めていなかったためか意識改革を実行。細かいパスを徹底的に繋ぐだけではなく、それを基本としてロングフィードやドリブルなど縦に速い攻撃を普段よりも頻繁に織り混ぜて多彩なバリエーションをみせて攻めてきました。ガチガチにポゼッションしてくると思っていたヴァンフォーレは、今シーズン初めてスタートから3バックを採用し中盤の枚数を6人配置して対抗しようとしていましたが、その対策が肩透かしを食らう結果になりましたね。

☆完璧に崩された先制点
スタートから緊迫した攻防が続いていましたが、均衡が破れたのは前半37分のことでした。東京Vは細かく繋いでいきバイタルエリアをうまく使いながらゴール前に侵入すると、飛び出した山本選手のプレスをかわして前方にスルーパスを供給。そのパスに反応した井上選手が落ち着いてシュートをゴールに流し込み先制点を獲得します。このシーンではヴァンフォーレの選手が全体的にプレスに行けていないのが問題点で、たまらず飛び出した山本選手がかわされた後に今津選手がそのスペースを埋めようとリトリートしたのが抜け出された要因だったように思いますね。もちろん彼だけの責任ではなく、藤田選手の中央を絞る動きがないことと中塩選手や荒木選手のスライドしていくディフェンスの連携不足も気になりました。守備のバランスを保つこともときには大切なのですが、この場面では果敢に出ていった山本選手に他の選手も続くように、まずは中央を固めてボールを奪いに行くアクションを全体でみせたら相手に理想的なかたちを作らせなかったかもしれません。

☆豪快に決めた今津ヘッド
このまま東京Vの1点リードでハーフタイムに入ると思われた前半44分、CKのチャンスを得たヴァンフォーレは藤田選手が放ったキックをゴール前で今津選手が豪快にヘディングで合わせて同点に追いつきます。このシーンはいつもセットプレーを蹴っていた内田選手が欠場していたので、代わりにキッカーとなった藤田選手が右足でカーブをかけてゴールから逃げていくような軌道にしたことが結果的に良かったですね。後方から走り込んできた今津選手にピタリと合いました。藤田選手のキックの質が良かったこととマークに付かれにくい後ろからタイミングをうまく合わせた今津選手の巧妙さが目立つナイスゴールでした。左足が得意な内田選手以外に右足でこのような精度の高いセットプレーが蹴られる選手が台頭してきたことは、今後のチームの財産になると思いますね。

☆修正した東京Vと現在の流れをキープしようとしたヴァンフォーレ
徐々に周囲とのタイミングが合い、攻勢を強めてきた東京V。ハーフタイムに修正を図り、後半始めに佐藤選手に代えて167cmの小兵MF森田選手を投入。機動力を活かしてさらに鋭く仕掛けていく姿勢を強調します。一方のヴァンフォーレは前半のペースのままできる限り力を温存して終盤に解放できるように計画的に進めようとします。その意識の差が次の展開へと繋がっていきます。後半13分、右サイドを突破されたヴァンフォーレは加速する東京Vのスピードに乗った攻撃についていけず再び井上選手に勝ち越し点を許します。もちろん東京Vの流れるような展開は素晴らしかったのですが、ヴァンフォーレのDF1人に対して相手が2人で仕掛ける数的優位を作られていたので対応が後手にまわることは目に見えていました。ヴァンフォーレはそれをまずさせない努力をしなければいけません。あと3バックの脇のスペースを相手にうまく使われたのも失点に繋がる要因となりましたね。ここで与えたくない勝ち越し点を東京Vに献上してしまいます。

☆ダメージが残る3失点目
ヴァンフォーレも藤田選手の鋭い左足ミドルなど相手をヒヤッとさせるシーンがなかったわけではありませんでしたが、後半21分にそれが霞んでしまうような井手選手の鮮やかなコントロールショットを食らってしまいます。やはりこのシーンもヴァンフォーレの守備対応が後手。プレスをかけずに距離を保ちながらディフェンスするリトリートをしていましたが、井手選手に簡単にエリア内に入られると味方選手の引きつける動きで2人が釣られ、ボールを持った井手選手にゴールへの光の道が見えるようなシュートコースが生まれました。パスコースを切る&守備陣形を崩さないディフェンスはときには有効なのですが、井手選手がシュートを打とうと決意させたのもヴァンフォーレのプレスが甘いから。相手に考える暇を与えないようなアグレッシブな守備をもっとしてほしかったですね。

☆陣形が間延び
後半30分にも若狭選手に押し込まれて4失点目を喫したヴァンフォーレ。失点をしていくごとに守備陣と攻撃陣の距離が広がり、コンパクトにしないと活きない陣形が間延びして中盤にスペースを与えることに。守りたい&得点を取りに行きたい気持ちが同時にあるのは分かるのですが、陣形を常にコンパクトに保たないと厚みのある攻守が表現できません。どんな状況でも意思統一していく姿勢も必要だと思います。

☆マイク選手を起点にしていくべき
後半33分の山田選手の得点シーンを見ても分かるように、ハーフナー・マイク選手を前線の起点にしていけば高確率で競り勝ってマイボールにしてくれるので、これからはマイク選手を積極的に使っていくべきだと思います。前線の中心がしっかりしていたら、そこからサイドに預けても敵陣深くまで侵入できるし、バホス選手や太田選手などが近くにポジショニングをとれば手数をあまりかけずにゴールに直結したプレーが可能になります。彼を中心に周りの味方が絡んでいく攻撃のパターンができれば、山田選手のゴールシーンのような連携がたくさん生まれると思います。


…今回敗れて今シーズン初黒星となりましたが、選手とシステムを大幅に変えたら理想的な展開が作れなくなることを改めて知れた良い機会になったと思います。これから過密日程が続き同じ選手を継続的に使っていくことは厳しくなると思いますが、そのなかでも工夫してチーム力が落ちないような計画的なやりくりを試合をこなしながら見つけてほしいと思います。負けたのは悔しいですがシーズンはまだまだ序盤戦。失敗した経験を糧にして次の試合にレベルアップした姿で臨みましょう!



【公式】ハイライト:東京ヴェルディvsヴァンフォーレ甲府 明治安田生命J2リーグ 第5節 2020/7/15





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試合結果【東京ヴェルディ戦】

2020-07-15 | Weblog
【2020 明治安田生命J2リーグ第5節】

◇試合結果◇
○東京ヴェルディ4-2ヴァンフォーレ甲府×

◇得点者◇
前半37分(東)井上
前半44分(甲)今津
後半13分(東)井上
後半21分(東)井手
後半30分(東)若狭
後半33分(甲)山田

◇試合会場◇
味の素スタジアム(東京都)

◇データ◇
   東京V 甲府
56% ボール支配率 44%
17本 シュート数 7本
627本 パス成功数 488本

◇今シーズンの成績◇
1勝3分け1敗(勝ち点6) 15位

◇ヴァンフォーレ甲府メンバー◇





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本日東京ヴェルディ戦!

2020-07-15 | Weblog



ヴァンフォーレ甲府本日試合があります。2020年明治安田生命J2リーグ第5節アウェー東京都の味の素スタジアムにて東京ヴェルディ戦です(19時キックオフ)。

前節ホームで金沢に勝利し今シーズン初勝利を飾ったヴァンフォーレ。開幕から3連続引き分けが続き、チーム状態がどちらに進むか分からない状況のなかで迎えた白星だったので、今後に向けて浮上するきっかけを得る価値のある一勝になったと思います。この調子で次の試合も臨みたいところ。この東京V戦も多彩なバリエーションを展開できる攻撃陣が爆発し、多くのゴールが見られることを期待しています。

なお今回味の素スタジアムではビジター席は設置されていません。アウェーチームのユニフォーム・グッズを着用しての入場・観戦はできませんので、あらかじめご了承ください。



【試合会場周辺の天気情報】 goo天気 7月15日 5:00発表
味の素スタジアム(東京都)
曇り☁️
最高気温:29℃ 最低気温:21℃
降水確率
6時~12時:10%
12時~18時:30%
18時~24時:30%

厚い雲がかかった湿度が高い蒸し暑い一日。午後はいつ雨が降りだしてもおかしくない不安定な状態になるので、傘や雨具は手放せないでしょう。




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東京ヴェルディ戦見どころ紹介

2020-07-14 | Weblog
前節観客が入ったホームでツエーゲン金沢に2対1で競り勝ち、今シーズン初勝利を飾ったヴァンフォーレ。開幕から負けはしていませんでしたがなかなか勝てなかった状況からようやく抜け出し、上位進出への第一歩を踏み出せたと思います。今回の対戦相手は東京ヴェルディ。中3日で開催されるアウェー戦なのでメンバーはどうなるか分かりませんが、無敗で来ている流れのまま次の試合も勝ち点をできるだけ多く獲得したいですね。


【東京ヴェルディ】
☆今シーズン:2分け2敗(勝ち点2)
☆注目選手:藤本選手、小池選手、佐藤選手
☆予想布陣:4-4-2



☆前節の試合ハイライト動画
【公式】ハイライト:大宮アルディージャvs東京ヴェルディ 明治安田生命J2リーグ 第4節 2020/7/11



昨シーズン13位と中位順位に終わった東京V。クラブOBで昨年夏から指揮を執っている永井監督のもと、細かくパスを繋いでより多くボールに触ることで試合のリズムを作っていくヴェルディ伝統のポゼッションスタイルを推奨。足元の技術に優れたタイプの選手を多く起用し、組織的かつ能動的なサッカーを展開しています。そのチームの特長はリーグ再開後から如実に表れており、ボール支配率やパス成功数など相手よりも3倍近くの差をつけています。J1昇格候補の強豪大宮相手にも自分たちのやりたいテリトリーに持ち込めているのが東京Vの凄いところで、今回も長い時間ボールを持つ機会が多くなりそうですね。

注目選手1人目は東京Vユース出身の21歳の藤本選手。利き足の左足を使った繊細なボールタッチには定評があり、若いながら冷静で視野が広い才能豊かなミッドフィルダー。少し遠目の位置からミドルシュートを狙ったり、動きながら相手の急所にスルーパスを出すなど攻撃的なポジションで幅広い活躍が期待できます。世代別日本代表にも選ばれる若きホープは実は山梨県(大月市)出身。その点にも注目して彼の活躍に注目したいですね。2人目は小池選手。今シーズンの東京Vは4試合で総得点が2点と決定力不足に陥っていますが、その悪い流れに風穴を空けるのがタイミングの良い飛び出しでチームの決定機に顔を出せる小池選手。昨シーズンは16得点を決めており、一度波に乗れば手がつけられなくなるのでヴァンフォーレの守備陣は小池選手の変幻自在なゴール前の侵入に警戒すべきですね。3人目は高いテクニック力と豊富な運動量を兼ね揃える中盤のダイナモとなる佐藤選手。パスは数多く回せてもフィニッシュまで繋がらない状況になったときに、少し離れたプレッシャーのあまりかからない場所からのミドルシュートは効果的。彼はそのミドルが精度抜群。第3節の栃木戦では左足で鮮やかなシュートを決め、前節の大宮戦でも切れ味鋭いミドルを放つなどその ‘感覚’ を持っています。攻撃をシュートで終わらせる東京Vの武器として、佐藤選手のミドルシュートには今回注意が必要だと思います。


【ヴァンフォーレ甲府】
☆今シーズン:1勝3分け(勝ち点6)
☆注目選手:ジュニオール・バホス選手、泉澤選手、新井選手
☆予想布陣:4-2-3-1



☆前節の試合ハイライト動画
【公式】ハイライト:ヴァンフォーレ甲府vsツエーゲン金沢 明治安田生命J2リーグ 第4節 2020/7/11



中3日と過密日程中なので先発メンバーに誰が入るのか予想がとても難しいですが、前節金沢に勝利を収めて勝つ感覚を掴めたと思うので監督はあまりメンバーを変えたくないと思っているはず。2試合連続ゴール中のジュニオール・バホス選手は引き続き注目選手として挙げられると思います。

バホス選手は前線の守備やチャンスメークなどはあまり得意ではないものの、一見細身ながらも多少の当たりを受けても怯まない体幹がしっかりしたフィジカルを持っているので、ボールを持てばドリブルで確実に前に進んでいく推進力があります。あと長い手足のリーチを活かしてのボールキープもでき、相手マークを置き去りにできるスピードも備えているので、彼の特長が存分に発揮できるように周囲の味方選手は手助けしたいところ。松本戦や金沢戦でのゴールはバホス選手の素晴らしい特長が出ていて、20試合で11得点を挙げた2018年の活躍が蘇ったようでしたね。今回も少ないタッチで素早くゴールに襲いかかる彼のプレーを見たいです。注目選手2人目は2018年途中に在籍した古巣対戦となる泉澤選手。開幕から先発出場が続いていましたが、前節の金沢戦では後半38分からの出場で多少は心身ともにリフレッシュできたと思います。体のキレも戻ってきていると思うので、独特な間合いで対峙する相手DFに勝負を仕掛けて振り切ることができる彼のドリブルは必見だと思います。バホス選手とともに素早い攻めでフィニッシュを迎えられるように泉澤選手のゴールへの演出にも期待したいですね。ラストは新井選手。今シーズンから本格導入している4バックの守備統率をする中心選手で、CBでパートナーを組む今津選手とともに強固な守備網を形成します。再開直後は不安定さも出ていましたが、試合をこなすごとに落ち着きを取り戻し現在では安定感のあるディフェンスを披露しています。今回相手にボールを持たれる時間が今までよりもさらに長くなりそうですが、集中力を切らさずに最後まで隙をみせない守備をみせてほしいと思います。

東京Vはポゼッション重視でボール支配率の高さとパスの多さはリーグ屈指のものがあります。しかしボールを持って敵陣に侵入しても、相手の守備ブロックを崩せずに苦しんでいるのが現状だと思います。最近では細かいパスだけではなく、ときにはロングフィードでサイドチェンジなども試みながら決定機はある程度作れていますが、相手守備陣を引き出す囮の動きや前線で犠牲になる動きなど、フィニッシュに繋げる仕掛けの準備となるプレーがまだまだ足りない印象。ヴァンフォーレは相手にボールを持たれても慌てずにしっかりと守備ブロックを形成し対応するのが重要で、冷静な判断力が問われると思います。あと細かくパスを繋ぎ手数をかけて確実に徐々に上がっていくのが東京Vの特徴の一つ。敵陣に侵入するまで時間と労力をかけるので、同点やリードしている試合展開ならこの戦術は映えてくるのですが、先に得点を奪われると途端にキツくなるのもこのポゼッションサッカーの特徴の一つ。しかも若い経験の少ない選手が多いので、リードされて追いかける展開になっても我慢してイチから丁寧にパスを繋いでいけるかと言ったら疑問符が付くと思います。慌ててミスも多くなってくると思うので、相手を十分に引きつけておいて一気に前線のスピードを活かして突破する堅守速攻はとても効果的だと思います。先制点を狙い相手のリズムを狂わすことも今回の勝利へのミッションとなりそうですね。


今まで引き分けが多く苦しんでいましたが、その苦しみから抜け出し連勝を狙えるチャンスは十分にあると個人的には思います。慌てず冷静に90分間を考えたサッカーでぜひとも勝利を掴んで山梨に帰ってきてほしいですね。




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待ち望んだ初勝利【ツエーゲン金沢戦】

2020-07-13 | Weblog
11日にホーム山梨中銀スタジアムにて行われた2020年明治安田生命J2リーグ第4節ツエーゲン金沢戦ですが、試合結果は2対1でヴァンフォーレが勝利しました!ヴァンフォーレの得点は前半に挙げた小柳選手とジュニオール・バホス選手のゴール。この白星によりヴァンフォーレは今シーズン初勝利となりました。


☆新しい攻撃布陣
ヴァンフォーレはこの試合に臨むにあたって、前節の松本戦から先発メンバーを変更。特に攻撃陣はハーフナーマイク選手や太田選手が入るなど、今までとは違うタイプの選手を起用してきました。最前線にポストプレーができる194cmのマイク選手をターゲットマンとして配置し、その周りをジュニオール・バホス選手や太田選手&ドゥドゥ選手が少し下がり目の位置からスピードに乗って絡む攻撃をヴァンフォーレは企てていましたね。縦に突破してシュートを狙うタイプは揃いましたが、これまでのように泉澤選手や松田選手が得意としていたサイドから味方の好機を作り出すチャンスメーカータイプがいないので、決定機の演出を誰がするのかは今回注目ポイントの一つでした。

☆膠着した展開を打ち破るセットプレー
試合が始まってみると、お互いに手の内を探るように慎重にパスを回してリスクをあまりかけない消極的な展開が続きます。陣形をほとんど乱すことなく攻撃が終わったあとはすぐに帰陣するなど組織的な動きが目立ち、試合はしばらくの間膠着した状態となりますが、その精神的に緊迫した状況を打開したのはセットプレーのチャンスでした。前半27分、バホス選手のシュートがGKに弾かれて得たCKのチャンス。内田選手が放った左足で巻きながらゴールに向かっていく弾道のボールに、ゴール前で待っていたマイク選手がヘディング。一度は相手GKに弾かれますが、そのこぼれ球に素早く反応した小柳選手が豪快に右足を振り抜き、ヴァンフォーレが先制点を挙げることに成功します。2016年から2018年の途中まで在籍した古巣への恩返し弾を決めた小柳選手は今シーズン初得点。そしてゴール前の混戦のなかでうまく頭で合わせたマイク選手の存在感も光りましたね。チームには競り合いに強いタイプの選手が揃っているので、今シーズンのヴァンフォーレはセットプレーから多くのゴールが期待できるかもしれません。

☆分析的中の追加点
先制点の興奮も冷めやらぬ前半35分、トップの位置にいたマイク選手が今津選手からのグラウンダーのパスを受けると近くにいた野澤選手に預けます。そして野澤選手はゴールに向かって走っていたバホス選手にスルーパスを供給。バホス選手はスピードを殺さないまま相手マークを振り切ると、強烈なシュートが相手GKの脇を抜けてゴールに吸い込まれていきます。バホス選手は松本戦に続く2試合連続ゴール。このゴールは相手のマンツーマンの守備戦術をうまく突いた戦略的な得点だったと思います。詳しく見てみると、最前線にいたマイク選手がトップ下の位置まで下がってきたときに金沢のボランチとCBの1人が彼に引きつけられるようにプレスに向かいます。マイク選手がボールに触れた瞬間にバホス選手は飛び出していった相手CBのスペースに鋭く入り込み、野澤選手はそのバホス選手の動きを感じ取ってスルーパスを出しています。シュートはもちろん素晴らしかったのですが、バホス選手のボールを持っていないときの動き出しの秀逸さと野澤選手の判断力&マイク選手も含めた連携力の素晴らしさが目立つシーンでしたね。それに加えて事前に相手チームの守備の特徴を掴んだ戦略的な巧みさも垣間見ることができました。立て続けのゴールによりヴァンフォーレは前半のうちに2点のリードを奪います。

☆意図が見えないポゼッション
2点のリードを奪ったヴァンフォーレは、夏場の試合の影響を考慮しつつ2点のリードを有効に使おうと、活動量をやや抑えてパスを数多く繋いでいくセーフティなポゼッションサッカーの度合いを強めていきます。しかし縦に仕掛けていくパスはほとんどなく、良いかたちでボールを受けてもすぐに後ろに戻したり横の味方に預け、プレッシャーがキツくなったら大きく蹴ってクリアするなど消極的な姿勢が感じられるようになります。その姿勢を見て金沢はよりアグレッシブにボールを追いかけ前に出てボールをカットし、守備から攻撃へ切り替えて自分たちの攻撃ターンにしていきました。ヴァンフォーレはボールを回した果てにプレッシャーを受けては前方に大きく蹴り出し相手ボールへ移るパターンの繰り返しだったので、そこで単純に蹴り出すのではなくここに蹴ったら前方の選手が必ず競り合うポイントを設定しておけば、例えロングボールを蹴っても競り合ってマイボールにできる確率が高くなるので、この時間帯での攻守の関係はまた違った展開になっていたと思います。

☆研究された金沢の攻撃に苦しめられ耐える時間が続く
ヴァンフォーレはドゥドゥ選手や内田選手の左サイドの選手に攻撃的なタイプが揃っていて、攻撃に上がる比率が高く自身のポジションを空けている時間があるということで、金沢はそちらのサイドを起点にして攻撃を展開。チャンスを次々と作り出していきます。相手が左サイドに圧力を強めてきたので攻撃に参加したい内田選手やドゥドゥ選手が必然的にディフェンスに参加しなければいけない状況が増えたために、チームで攻撃のかたちが形成できなかったのも金沢に長い時間押し込まれた要因になりました。後半9分の失点は島津選手のミドルシュートを褒めるべきですが、シュートという選択をされないように詰めていく心がけが必要でしたね。

☆金沢の追撃ムードを半減させた泉澤&金園選手の投入
いつ同点ゴールを決められてもおかしくない押されている状況でしたが、終盤の交代策によってその相手の勢いを抑えることに成功します。後半38分、伊藤監督はマイク選手を下げて金園選手&ドゥドゥ選手を下げて泉澤選手を投入し、疲れてきた前線の活性化を図ります。金園選手が半ば強引にでも前線でチェイシングを試み相手の後方からのロングフィードの邪魔をし続けると、泉澤選手はボールを持ったら左サイドを積極的に仕掛けていって高いドリブルテクニックで奪われないプレーを敢行し深く侵入した場所でキープ。前線で目立つ行動を行うことで金沢は攻撃に集中できなくなり、終盤のパワープレーが思うように展開できませんでしたね。今津選手の体を張ったディフェンスなど守備で相手の攻撃を跳ね返し続けてはいたのですが、前線の選手が存在感を示すことで相手の攻撃の抑止力になっていた気がします。

☆苦しみながらも初勝利
ラストは攻め込まれながらも、全員で1点差を守る割り切った戦術で相手の自由を奪い2対1と逃げ切りに成功。4試合目にして今シーズンの初勝利を飾りました!理想的で磐石な内容とは違い苦しんでようやく掴んだ勝利でしたが、開幕から3戦連続で引き分けが続きどちらの道に進むか分からない不安定な状況のなかで一つの目に見える結果を出したことは、張り詰めていた緊張感からとりあえず解放されるチームにとって今後のプラス要素になりそうな白星でしたね。そして無観客ではなく今シーズン初の有人状態のスタジアムだったので、このような状況のなかでもホームゲームに来てくれたサポーターにこれから今シーズン力強く歩み出すための第一歩をみせることができたと思います。


…今シーズン初勝利でいまだ無敗と言っても順位的にはまだ9位タイに位置しています。これから勝ち星を積み重ねていき、じわじわと上位進出が果たせるように選手たちには頑張ってほしいですね。ヴァンフォーレとりあえず初勝利おめでとう!


【公式】ハイライト:ヴァンフォーレ甲府vsツエーゲン金沢 明治安田生命J2リーグ 第4節 2020/7/11





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