廣木隆一 著
河出文庫 税別550円
著者は福島出身の映画監督と紹介されている。7月に映画も封切りされるというから、すでに読んだ(観た)人も
多いのかもしれない。
3.11を背景とする小説を初めて読んだ。
登場する人物は、いずれも等身大で、それぞれに少しずつ屈折をしていたり、自分の顔をいくつか持っていたりしているが、
生きていこうとする(それぞれに未知は異なるが)姿勢を心のポケットに持ち合わせている、そんなリアリティが、読んでいても
いやに重苦しいと感じさせない、清々しさを感じることができた。
市役所で勤務するかたわら、休みの日には高速バスで東京に向かいデリヘル嬢をしている女性を中心に展開されることも、奇をてらう
といったものでなく、「あり得るかも知れない」といった設定。
生きることに、「繋がる」ことに飢えている方にはおすすめ。
河出文庫 税別550円
著者は福島出身の映画監督と紹介されている。7月に映画も封切りされるというから、すでに読んだ(観た)人も
多いのかもしれない。
3.11を背景とする小説を初めて読んだ。
登場する人物は、いずれも等身大で、それぞれに少しずつ屈折をしていたり、自分の顔をいくつか持っていたりしているが、
生きていこうとする(それぞれに未知は異なるが)姿勢を心のポケットに持ち合わせている、そんなリアリティが、読んでいても
いやに重苦しいと感じさせない、清々しさを感じることができた。
市役所で勤務するかたわら、休みの日には高速バスで東京に向かいデリヘル嬢をしている女性を中心に展開されることも、奇をてらう
といったものでなく、「あり得るかも知れない」といった設定。
生きることに、「繋がる」ことに飢えている方にはおすすめ。