Do you really dream of jumping sheep?
(ども 火星人です。レイシストお断り)
Martian Official Weblog



月面宙返りといえば、その昔、塚原さん(父)が発明したもので、その後の新月面(これも塚原さん作)は、今でも(伸身だけど)トップクラスの体操の選手が普通に使ってる驚異的な技ですが、
その塚原さんのことでビックリしたことがあります。
(まあ、普通、月面でビックリするんだけど)

オリンピックで月面宙返りを披露して鉄棒での世界ナンバーワンの地位はゆるぎないものとなったころ、日本の大会(たぶんNHK杯)で、最後の鉄棒の演技をしていました。
当然、会場中の視線が降り注がれます。(ぼくは会場で見ていたわけではないけど)

さて最後の降り技、当然、月面なわけですが、3回ぐらい回って、さあ、と思った瞬間「あっ!!」場内が息を呑んだのでつ。
普通は、降り技の時、斜め上のほうに飛び上がって放物線を描くように、ゆっくり技が出来るようにしますね。
ところが手が滑ったのか、ほとんど真横、やや下のほうに向かうぐらいの角度で鉄棒から離れたのです。(まあ、それでも放物線は放物線なんだけど)
「わー、あぶねーー」と誰もが思ったわけですが(たぶん)、塚原さん、そこでどうしたかというと、やっぱり月面宙返り。
「うそーー」と思っていたら、ものすごいスピードで一通り回ったりひねったりした後、ぎりぎり足から床に着地したのです。
でも、当然回転が足りません。思いっきり前のめりになったのですが、そこから当たり前のように、ころりと前転して立ち上がり、着地の姿勢を決めました。
演技後は苦笑いしていましたが、会場の人たちもみんな「ホッ」。

そのころは月面宙返りを真似する競技者も出てきていましたが、さすがにこれは真似できないだろう。
本家本元の名人は一味違うなあ、と妙に感心しました。w


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )