Do you really dream of jumping sheep?
(ども 火星人です。レイシストお断り)
Martian Official Weblog



司会者:いつものように手をつないで登場するのはこのお二人です!!・・・おっと、今日はつないでませんね。それはともかく、お二人はいつも仲がいいですね。

D&G:主体は周縁に存在し、固定した一定の自己同一性[身元]をもたないのです。これは、「ボーン・アイデンティティ」が「ボーンスプレマシー」に続いていったことからも明白です。

司会者:は、はあ・・。ええと、それはともかく、今日は前作の「アンチ:オイディプス」につづく新作の発表とのことですが。

D&G:ええ、前作は「21世紀の精神分裂」にインスパイアされて作りましたが、抑圧への抵抗や従属からの逃走の意思を表現しました。

司会者:スキゾ(分裂)」対「パラノ(偏執)」という流行語を生み出しましたね。今度の新作ではどのような?

D&G:はい。今度の新作は「ミルプラトー」です。こちらです。(モデル達が登場)

司会者:(モデルの方だけ見ながら)
「ミルプラトー」とは、どのような意味ですか?

D&G:意味はどうでもいいのです。コンセプトが重要なのです。

司会者:(もはや、モデルしか見ていない。)
コンセプトといいますと?これなどは無数の輪だけでデザインされていますが、これにはどのような意味が?

D&G:「器官なき身体」です。欲望する諸機械を中心としてその周囲にいくつかの収斂する円環を形成しているのです。

司会者:はい?そ、そうですか(相変わらずモデルしか見ていない。そう、実際のところこの司会者は、服はちらりとしか見ていない。ほとんどその中のモデルだけを見ているのだ)。
しかし、あとのデザインは、いずれも過去の様々な時代のものと同じではないですか?

D&G:そう、一見同じに見える。非常に似ているのです。ファッションは過去から未来に至るまで同じものを繰り返すのです。これを永劫回帰といいます(注:笑うところだよ)。
繰り返す中でも少しずつ差異が生まれ、洗練されていくのです。その差異を生むのが「力の意志」なのである!(違
そして、その繰り返し無数に生まれ出ずる差異を微分すると哲学書が出来るのです。
つまり、この無数の輪のデザイン、すなわち「器官なき身体」、これも「力の意志」と同じなのです。

司会者:おや、「器官なき身体」と「力の意志」は、少し違うのではありませんか?
(どっちみち、モデルが美人ならそれでいいと思っている)

D&G:いいのです。「誤謬をもって真理となす」ということです。

司会者:はあ。まいっか。(モデルがきれいなら・・)

D&G:そうなのです。その穏便な幸福の支配こそが、私達のニーチェとの違いなのです。

司会者:どうやら時間になったようです。今日の「どっちが妙でしょう」
「Dolce & Gabbanaと Deleuze and Guattariのどちらが怪しいか」、いかがだったでしょうか。

次回「サザエさんと007はどっちが長く続くか」をお楽しみに。


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