やはり、最後まで何が起きるか分からない。
砂保と星哉だ。
一番安心していた数学・・・これが試験日前日の仕上がりとしては最悪とも言える出来。
中学の問題集はやっていたようだが、少しひねると手が出ない。
特に砂保が厳しい。
こりゃ、撤収宣言出さなアカンか。
数学を教えていて日付が変わる。
午前0時20分、松阪へ出発する。
帰りの車のなかで落ち込む気分を押して、谷の結婚式のスピーチを練習し始める。
結婚式のスピーチに台本を書いたのは初めてだ。
いつだって、その場の雰囲気に合わせてライヴしてた。
ところが突発性難聴、授業でもそうだが話しているうちに自分の声が耳の中でハウリングし始める。
しゃべろうとしていた概略が、いつの間にか頭から抜けている。
その意味では今回のスピーチ、正直言って不安だ。
ここは勉強と同じだ、何度も何度も反復。
窓全開・・・大声を上げ散らしながら田舎道を疾走する。
娘のあいの三者懇談。
東中から日生第一を受験するのはあいと真耶。
ちなみに久居中順位1位のこなつも受けるやもしれぬ。
この3人が受けるとなれば、俺のエスティマでの送迎付きやね。
ともあれ、あいの担任の先生、「日生第一はいい高校だと思いますけどね。でも、ご父兄のなかには昔のイメージが残っているようで」
結局、あいの志望は①津高②日生第一③津西(後期選抜)で終了。