一昨日、午前中に相続関係の書類がらみ。それを終えて正午過ぎに久居インター、午後1時には南草津到着。森下(8期生・和光大学講師)をピックアップして草津太田から名神に入る。
車中で話す内容は俺が英語の授業で扱うテーマ・・・電気自動車やレベル3の自動運転、環境汚染、再生可能エネルギー、原子力発電、pm2.5、オーバーツーリズム、地熱発電、バイオ発電、そして日本のカーボンニュートラルへの展望・・・脱炭素という大まかなテーマで全てが結び付く。そして今の大学入試の最も頻出のテーマでもある。
多賀SAを過ぎたことは覚えていた。突然、「先生、あれ!」 森下が右の山麓の斜面を指さす。アストラゼネカの工場が建っている・・・「今まであんな建物建ってたかな」 「そやな、俺も見たことないわ」 「たぶん、国内でのワクチン生産に向けて作ったのかな」 「かもしれんな」
しばらく走ると伊吹山が左手との表示・・・伊吹山が左?・・・嘘やろ、右やん!・・・やっぱ左?・・・おいおいおい、これって名神やん!
話に熱中してて米原ジャンクションで北陸自動車道に入るのを忘れ、名古屋方面に走っていたのだ。仕方なく関ケ原で降りて再び反対車線へと入りなおす。福井で待つアキラの親父には「関ヶ原の桜が見たかったんや」とメール。嬉しくなる・・・時間はたっぷりある、焦る必要はないのだ。
昔、こんな感じで森下を横に乗っけて走っていた思い出が蘇る。
午後4時半、待ち合わせ場所の福井の『リライム』に到着。ここはスーパー銭湯でもあり、フィットネスクラブも完備、ホテルもある。
まずはマージャン室で闘牌が始まる。
本人が覚えているかどうかは分からないが、ここも森下にとっては思い出の場所・・・10年前、鈴木のセンセと俺とアキラの親父とのマージャンでセンセがリーチ、森下が国士無双をテンパイ。手の内を見た先生、目をキョロキョロ、不審者も逃げ出すような不穏な動き。森下の当たり牌は1竹・・・その1竹をセンセが「ぎゃ!」と叫んでツモ切る。ところが森下不動、・・・センセ、怪訝な顔で森下を見ながら何度も自分の河の1竹を指さす・・・性格いいよな。ところが森下は気づかない。・・・結局は流れた、森下にとっては記憶の襞にこびりつく悔しい場所のはずだ。
開局・・・しかし、この日の森下は調子がいい。軽いジャブのような手で早く上がる。どちらかというとシャボや単騎・・・トイツ場か。俺はというと、半荘1回目の南場2局、シュウちゃんが1・4・7竹でリーチ、すかさずアキラの親父が3・6竹で追いかける。俺はソーズの処理に苦しみやっと2枚目の6竹をツモってアタマにしてやっとテンパイ、手のうちにソーズ8枚使ってのリーチ。ところが即でまた6竹・・・アキラの親父、ニシャッと笑いながら牌を倒す。マージャンを40年以上やってれば分かる・・・この瞬間、この日の俺の趨勢は決した。
三重大学の田丸ドクターが教授に就任した2年前の5月、ウチの塾でマージャンを打った。後ろから眺めていた橋本ドクター、「マージャンのルールーが今いち分からない僕でも、田丸の引きの凄さは分かりました。やはり教授に就任する奴のツキは半端ない」 たった1回の半荘だったが、田丸ドクターは役満を2回テンパッた。・・・しかし和れなかったのは田丸ドクターの詰めの甘さ? 北野ドクターの声が響く、「さすが田丸や、役満を和らんとこが田丸の面目躍如や、やっぱ教授になる人物は奥ゆかしい」
昨日、鯖江の西山公園で・・・
さて、森下・・・痛恨の1竹見逃しから10年目の今宵、マージャンの結末はどうなる。