台風11号の接近が影響した雨雲が東京に迫る予報のなか、蒸し暑い梅雨後半です。体調など、崩されてはいませんか?。もうすぐ梅雨明け。鰻でも食べて精をつけましょう。
3年連続にしてこれが最後のアイドロング!!!は、過去最大規模なんですかね。横丁にステージがありました。
きっかけは、橘ゆりかさんがいるにもかかわらずの長居でのミニライブに、ゆりっぺさんが漢気溢れる青赤ユニで参加したことだと思います。あの頃はアイドリング‼︎!ファンさんはサッカーに興味が無かったみたいで浮いていたのですけど、味スタではすっかり融合されてます。東京がゴールすると一緒に喜んでくれてました。
ゆりっぺさんのおかげでグループに東京が浸透してるのかな?。
アイドリング!!!は残念ながら解散のようですけど、ゆりっぺさんとのつながりは続くといいなと思います。といいつつ橘さんのいい写真が撮れず、ごめんなさい。
ミッドウィーク開催でジャケットで来るのも嫌いではないです。毎回ギリギリなので焦りますけど。リーグ戦のミッドウィークは今年初。1stでは渋い最小スコアで勝利した新潟です。
最後はモヤモヤしましたけど、これまでにないほどの完璧なオーガナイズに終始した、完勝です。
東京は1st終盤、6戦無敗リーグ戦4連勝時のシフトに戻します。4-4-2です。4-3-3に再チャレンジするにはあまりに時間が無かったのでしょう。昨年はW杯中断期のキャンプでチームを作れましたけど、今年は2ステージ制のわりにリセットの時間が足りません。チームをリビルドせざるを得ない東京にとっては、ちょっと不利な条件でした。GKは権田。CBはモリゲとカズ。SBは徳永と宏介。ボランチは梶山と秀人。メイヤは右にヨネ左に慶悟。2トップはナオと遼一です。
新潟は前節、最終盤に逆転劇を喫しましたけど、チームとして内容は悪く無かったのでしょう。同じシフトと布陣で臨みます。GKは守田。CBは大井と舞行龍ジェームス。SBは右に川口左にコルテース。ボランチは戻ってきたレオ・シルバと小泉。心配していたのでレオの帰還は嬉しかったです。メイヤは右に大左に康裕。2トップは指宿とギュンギュンです。
試合は互いに様子を伺う慎重な入りになりました。東京、新潟ともロングフィードをトップにつけます。新潟が指宿を基点に一度チャンスを作りますけど、そのワンアタックをいなすと、以降は東京が完全に試合を支配します。そう。完全に。
前節同様に東京はアグレッシブなフォアチェックから入ります。前線の追いで新潟の中盤のパスコースを限定させます。そこで梶山と秀人が前に出ます。トランジションしたら間髪入れず左右のフリースペースに展開します。
梶山と秀人の一見ミスに見えるスペースへのパスは、おそらく作戦だと思います。これで縦への推進力が生まれます。そしてこれがいきなりハマります。
4分。新潟が大へ繋ぐパスを梶山がカットしたボールがロブとなり、それをセンターサークル付近で慶悟と川口が競ります。このイーブンボールが秀人に転がります。秀人はダイレクトに左ライン際をオーバーラップする宏介にパス。宏介はそのままドリブルで進撃。アタッキングサードに入ります。宏介にはレオ・シルバがつきます。宏介のドリブルで、新潟守備網はほぼ10mほど下がり基調です。宏介がルックアップしたとき、ゴール前はナオがペナルティエリアに入ろうとしています。この動きに舞行龍と小泉が引っ張られます。大井とコルテースも遅れ気味に戻っていますけど、ボールを見ています。つまり、この時点でバイタルエリアはガラ空きです。そこに1stプレーに絡んだ慶悟が走りこんでいました。これを見た宏介は、丁寧にマイナス気味のクロスをグラウンダーで送ります。慶悟はタイミングを合わせて右足で流し込みました。東京1-0新潟。
ひさしぶりに良い形のゴールが見られました。待望の東京の型です。フォアチェックから中盤でトランジションして、手数をかけず一気にゴールに迫るショートカウンター。目下のところこのワンパターンだけなのですけど、精度を高めて伝家の宝刀にしたいですね。今日は新潟の守備だからこその部分もあると思いますので、どのチームでも炸裂できるようになるといいなと思います。
今日の改善ポイントは、中盤の意識にこそあると思います。中盤で攻撃権を持つと、躊躇なく縦パスを送ってました。攻撃モードの序盤は、リズム感のないバックパスがほとんど見られませんでした。このあたりは新潟と対象的で、東京の積極性が鮮明に映りました。
要因としてはまず、遼一のポストがとても安定していたことだと思います。今日の遼一は、大井と舞行龍を背負ってもボールを浮かすことなく、しっかりと懐におさめられていました。
それから中盤サイドエリアで、メイヤ、SB、トップのスモールトライアングルをしっかりと作れていました。細かいパスの交換で守備側を引きつけてから、インサイドの選手が基点となってSBの背後を再三狙えてました。遼一、ナオ、慶悟、ヨネと、ボールを収められてかつ可動域の広い選手を揃えている故の効果だと思います。これなら2トップが有効になるでしょう。てか、選手たちが4-4-2に馴染んできたのかもしれませんね。
今日の東京は、守備面でも大きな改善がありました。前節は受けに回り過ぎてイニシアチブを明け渡してしまったのが敗因のひとつです。今日は前線のチェックからはじまり、しっかりとコレクティブに守れていました。なかでも中盤です。
4+4+2の3ラインを敷きますけど、単に並べるだけでなく、網のイメージを作れていました。新潟はビルドアップスタイルです。攻撃ルートが見えるまで最終ラインでパスを回し、チャンスを伺います。東京はこれに乗じます。前線が中央をしめて、サイドに押し出します。SBにパスが渡るとメイヤが縦を切ります。しかたなく新潟はサイドチェンジしますけど威力がなく、逆サイドでも同じことの繰り返しです。
そうしておいて、梶山と秀人がレオと小泉にジワジワと迫ります。やる方なく新潟が中央にパスを回し、苦しまぎれのホスピタルを出すのを待ち構えます。集団で獲物を捕らえるサバンナの狩人のような静かな迫力が、今日の東京にはありました。
ただこれには、今日はリスクも伴っていました。ボランチが前を意識し過ぎるとバイタルエリアにリスクが発生します。実際に梶山がレオに振り切られたシーンはギュンギュンのシュートまでもっていかれました。このあたりのバランスは、アジャストの範囲内だと思いますけど、次のステップへの課題でしょう。
バイタルエリアのリスクを潜在化したのは、新潟の攻撃パターンにあります。新潟はメイヤの動きに特長があります。メイヤは左右とも内に絞ります。ポジションチェンジはそれほど無くシンメトリーなのです。これはバランスを意識していると思います。大が絞るときは康裕は前線をフォローします。康裕が基点になるときはその逆。さらにギュンギュンもバイタルエリアに下りてきます。つまり新潟は、アタッカーの流動的な動きで守備網にギャップを作り、流れのなかでバイタルエリアに基点を作ることを狙っているのだと思います。故にメイヤはサイドアタッカーではなくボールを持てるテクニシャンを置いているのでしょう。左右に、ドリブルとクロスでテイストは異なりますけど、独力で状況を変えられる有能なSBを揃えているので、活かすための作戦だと思います。
バイタルエリアで基点が出来ると、そこから一気に加速します。守備網が下がり加減の内に攻めきる意図だと思います。このとき指宿を軸にギュンギュンとメイヤの一枚が左右に寄り添いますので、1トップ2シャドウの形になります。局面での数的優位を作る意図だと思います。
新潟の問題は、大事な場面での守備のルーズさにあると思うのですけど、ただそれも、守備陣はJ1で実績のあるメンバーが揃っていますから水準以下ではけしてなく、やはり総合的に見ると個の得点力が最大の課題かなと思います。ヤンツーさんは、コレクティブに得点する最大限の工夫をしていると思います。でもやっぱり、ギュンギュンにしろレオにしろ大にしろ、決定機は今日もあったので、個のシュート精度は上げていく必要があるでしょうね。
東京は、20分を過ぎるとリトリートモードに入りますけど、結局今日は最後まで受けに回ることはありませんでした。勝因はそこに置きたいと思います。前半は揺るぎないオーガナイズのなかで終了。
後半も同じ流れのまま入ることができました。今の新潟には、大きくアジャストできる幅の広さは無いのかもしれません。そして、前半と同じような時間帯に追加点が生まれます。
49分。自陣左に寄りのモリゲのFKを前線の遼一がなんなく受けます。ポストを受けた遼一は、遅れて寄せる大井の力を上手く使ってターン。そのまま大井を引き連れて力強くペナルティエリアに入ります。大井をレオがフォローします。ディフェンシブサードの攻防になっているのに、小泉は中盤に残ったままです。このためバイタルエリアに大きなスペースができます。このスペースを先に感じたのは秀人でした。秀人はスルスルと上がります。大井とレオを引きつけた遼一はターン。ゴールエリアで基点になります。ペナルティエリアのファアにもヨネが上がってましたけどコルテースが見ています。遼一の選択は秀人でした。上がってくる秀人の足元に丁寧に落とします。秀人は右足ダイレクトで合わせました。東京2-0新潟。
やっぱり秀人はダブルボランチのほうがしっくりくるのかもしれませんね。秀人の魅力のひとつは、実はアタッキングサードでのポジショニングの良さと、2列めからゴール前に飛び出す迫力です。それがまさに活きたゴールでした。
新潟の守備は、ときに集中を欠くことがあるのかもしれません。それがあろうことか重要な局面で起こることが、現在の順位に甘んじる理由のひとつなのでしょう。遼一が上手かったのはありますけど、ハードマーカーである大井にして簡単に裏を取られましたし、それにも増してレオ以外の守備陣がボールウォチャーになってしまうことは、改善が急務だと思います。
ヤンツーさんが動きます。大井に代えて大野を投入します。コンディションに問題がありそうには見えなかったので、意外な作戦でした。大野のストロングスタイルなプレーを見たら、大井が1on1での優位性を発揮できていなかったことが理由かもしれません。
直後にミステルも動きます。梶山に代えて羽生を右メイヤに投入します。ヨネがボランチに入ります。梶山は腰を痛めのか、試合後に気にしてました。それから、前半から2、3度ヨネがコルテースに1on1で抜かれるシーンがあったので、右サイドの守備の強化も意図したと思います。これでさらに守備が安定します。
続けてミステルが動きます。ナオに代えてサンダサがJデビューです。試合が安定したのでテストの意味合いもあったのかなと思います。サンダサは動ける選手のようです。相太にスタイルが良く似ています。守備でもしっかりとプレスに走っていました。ポストも収まるし仕掛けのチャレンジもできるので、タレントとしても面白いかもしれません。なにより好印象なのは、攻撃陣との相性です。よく回りが見えて、コレクティブネスの一員として自分を活かすことを好むスタイルなのかもしれませんね。遼一とダブルポストで並んでも、あるいは翔哉との絡みも、距離感が良かったですし、仲間の特長と意図を感じようとしていたように見えました。バーンズが個で勝負するタイプに見えたので、対象的でおもしろいと思います。
アクシデントが起こります。慶悟が足を痛め、スクランブルで翔哉が左メイヤに入ります。ただ翔哉が左サイドに入るのは計画通りなので、アジャストの範囲内だと思います。今日の翔哉は、中盤にスペースがあったこともあり、カウンターで活きていました。翔哉はボールを持てるので、周囲が翔哉を追い越す動きをもっとしてもいいかなと思いました。
今日のヤンツーさんはユニークですね。交代の順番は後ろからです。川口に代わって成岡がボランチに入ります。小泉が右SBに回ります。中盤でボールを動かす展開力を求めたのだと思います。裕紀ではなく成岡なのは、東京が守備網がリトリートするので、長いパスを左右に散らすよりかはショートパスのハブとしての期待でしょう。
ヤンツーさんが続けざまに動きます。康裕に代わって武蔵がトップに入ります。ギュンギュンが左メイヤに回ります。アタッカーを増やすのと、縦への推進力をつける意図だと思います。
いずれの作戦も、ヤンツーさんの意に反して状況を打開する決め手にかけました。逆に、新潟が作戦変更したタイミングで追加点が生まれます。
78分。4月に威力を発揮したセットプレーパターンの復活です。宏介の左ライン際のFK。東京はゴール正面にお団子を作るパターンです。新潟のストーンはニアに指宿が一枚。東京のお団子にマンマークでつきます。ただ、これは東京のおなじみの罠。まず、宏介のキックモーションと同時に、ニアに遼一が飛び込みます。これにコルテースが引っ張られます。次に、秀人とカズが壁を作ります。この壁をスクリーンにして、ファアサイドからダイアゴナルに回りこんだモリゲがゴール前に飛び込みます。一瞬の反応で大野を振り切りました。やおら姿を現したモリゲはどフリー。宏介はピンポイントで合わせました。東京3-0新潟。
鹿島や浦和が打開策を提示したこれまでのモリゲ対策の上を行く、新しいサインプレーのです。モリゲのマーカーをはっきりつけるという基本は新潟もわかっていたとは思いますけど、やはりルーズでした。
カードを使いきってさぁこれからという矢先の失点で、もはやなす術がありません。東京がオーガナイズする状況は変わらず、最終盤に入ります。リーグ戦では4月29日の同じく新潟戦以来、ひさびさの完封かと思いきや、最後の最後でちょっとケチがついてしまいました。
後半アディショナルタイム。モリゲのインピードの判定で得たPKをレオが冷静に決めました。東京3-1新潟。
とは言え時すでに遅し。直後に試合終了。東京3-1新潟。
新潟はディシプリンが取れている良いチームなのですけど、いまの順位に甘んじる理由が今日も見えた気がします。形は整っているのですけど、すべてにおいて局面が甘いです。この体制を継続するにせよ、どこかのタイミングで美しさの追求は諦め、リアリスティックなサッカーに切り替える必要がある気がします。
東京は、極めて短時間で大きな問題に対するこたえを見せてくれました。ちょっと過去に経験がないので感動しました。サッカーは相対的なものですから、これで優勝に向けて形が整ったとは思いませんけど、少なくとも選手たちが、良いイメージを具体的に持てたことは、これからにとってとても大切なことだと思います。
この素晴らしい試合がミッドウィークだったのが残念です。週末の次節再現してくれて、今日来られなかったサポも含めてみんなで共有したいです。まもなく夏休みですから、子どもたちを楽しませたいですしね。
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