フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

1月20日(日) 晴れのち曇り

2008-01-21 02:22:37 | Weblog
  10時半、起床。日曜日の朝寝坊を決め込んでいたわけではないのだが、目が覚めたらこんな時間だった。朝食はとらず、新聞に目を通し、メールの返信を書いてから、「鈴文」にランチ(とんかつ定食)を食べに出る。私が暖簾をくぐろうとするとちょうど8人ほどの客がまとまって店を出るところだった。それでもまだカウンター席はほぼ満席である。大変な繁盛である。しかし周辺の家屋は日本工学院の進めている地上げでほとんどが立ち退いてしまった。このとんかつの名店も遠からず移転を迫られるのであろう。代替地がこの近所であることを願わずにはいられない。

           

  先日、近隣住民に対して日本工学院が行った説明会に出た人の話によれば、日本工学院は20階建てのビル(校舎?)を建てる予定であるとのこと。蒲田駅周辺でいま一番背の高い建物は東口にあるアロマスクエアビル(18階建て)であるが、それをしのぐ高さである。周辺には高層ビルなどないから、完成すれば、摩天楼のごとき様相を呈することになるだろう。周辺の民家に日当たりや、ビル風、電波障害等の問題が発生するであろう。そもそも地盤のよい場所ではないから、20階のビルを建てて本当に大丈夫なのか。それにしてもいかにも唐突な計画である(建築中のビルが鉄筋の骨組みが出来た段階で建築中止になって取り壊されたケースもある)。もちろんこれだけの計画が行政と無関係に進められているはずはない。端的な事実を一つお見せしよう。下の写真は昨年2月に完成した医療カレッジ専用新校舎の玄関前の風景である。

        

  手前にあるのは日本工学院の敷地の一部(小道と花壇)・・・と誰でも思うであろうが、そうではないのである。これは「大田区立蒲田交差公園」という名前のれっきとして区立の「公園」なのである。

        

  この「公園」はつい最近作られたものである。以前はここに区が管理する駐輪場があった。それをつぶして「公園」にしたのである。しかしこの「公園」にはベンチもなければ、水のみ場もトイレもない。花壇の部分は立ち入り禁止であるから、立ち入ることが出来るのは短い曲がった小道だけで、しかもこの小道の両端には車止めが設けられてるから、道としては使いものにならない。広場でもない、道でもない、要するに、実質的に医療カレッジ専用新校舎の前庭以外の何ものでもない。それでも日本工学院がこの土地を区から買い上げたというのならまだわかる。新校舎の玄関先に駐輪場があるのは目障りなのであろう。しかし、問題は、これが区立の「公園」であるということである。区立である以上、その維持管理は区が行うのであろう。どうして区民のため憩いの場所とは決してならないことが明らかな「公園」を区の予算を使って維持管理しなくてはならないのか。自治体が特定の学校法人のためにこうした便宜供与をすることは問題だろう。区議会でしかるべき議論がされたのであろうか。その辺りのことを、今日、大田区役所のホームページにある「お問い合わせ」の窓口にメールで質問してみた。回答があったら報告します。
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