フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

12月7日(木) 晴れ

2017-12-08 11:37:06 | Weblog

8時、起床。

トースト、サラダ(鶏のササミ)、紅茶の朝食。

弘前大学の高瀬君から送っていただいたりんごジャムを開ける。

きれいな色の上品な味わいのジャムである。酸化が進むと酸っぱくなるので早めに食べよう。

食後、書斎ではなく、日当たりのいい居間のソファーで本を読む。パソコンを使わず、本を読むだけなら、ここの方がいい。

足元で飼い猫のハルが居眠りをしている。

昼前に家を出て、大学へ。

地下鉄のホームで見かけた新しい(「家でやろう」シリーズではない)マナー広告。「熱い会話と冷たい視線」ね。ケータイ電話での会話だけでなく、対面的な会話も「迷惑」の対象となってきたか。確かに声の大きな人というのはいるが、そんなに「迷惑」かな? でも、こういうポスターが出回ると、それが「迷惑」だと感じる感覚が普及していくだろう。

33号館の入口に「卒研・卒論提出会場」を示す一本足が立っていた。今日(7日)と明日(8日)の二日間が提出日なのだ。

卒研は文化構想学部の卒業研究のことで卒論は文学部の卒業論文のこと。文化構想学部のゼミ論とは別である。ゼミ論の提出日は論系によって、またゼミによって異なる。私のゼミの場合、12月の最終ゼミの日(今年は22日)にプリントアウトしたものを教場提出(製本は必要ない)、併せてコースナビからワードのファイルでも提出。

事務所に提出する書類をもっていく。

第二研究等の横の公孫樹を眺める。

「おおきな木をみると、立ちどまりたくなる。」

「おおきな木の下に、何があるだろう。何もないのだ。何もないけれど、木のおおきさとおなじだけの沈黙がある。」

 ―長田弘「おおきな木」より―

3限は大学院の演習。「個人化」についての文献を読んでいる。

演習を終えてから昼食。おにぎり2個(梅と鮭)。

5限は講義「ライフストーリーの社会学」。

卒業生の狩野さやかさん(一文、社会学専修卒)から彼女の初めての本が送られてきた。

 狩野さやか『ふたりは同時に親になるー産後の「ずれ」の処方箋』(猿江商会)。

「ふたりで笑っていっしょに楽しく育児をしたい」そう思っていたはずの2人は、なぜ出産を機に「ずれ」はじめてしまうのか……。終わることなき保活やワンオペ育児に忙殺される「あきらめママ」と、そんなママの理解不能な不機嫌さに思わず「無関心をよそおうパパ」の心のからくりを解き明かす1冊。地道なワークショップを通じて多くの新米パパ・ママの悩みに寄り添ってきた著者が送る、「ふたりで同時に親になる」ための心がまえとは。(Amazonの商品紹介)

出版おめでとうございます!

研究室で雑用を片付けて7時前に大学を出る。

8時ちょっと前に帰宅。

夕食はきりたんぽ鍋(きりたんぽ、鶏肉団子、白菜、水菜)。

ポン酢などは使わず、汁にちょとカボスを垂らしていただく。う、うまい。

デザートは弘前大学りんご。秋田と青森の食材で統一感のある夕食だった。

食事をしながら見た本日の『プレバト』(録画)。消しゴム版画の千原ジュニアの才能にはびっくり。

1時、就寝。


12月6日(水) 晴れ (夜の部)

2017-12-08 10:02:08 | Weblog

(承前)

午後6時過ぎ、蒲田駅で卒業生のユカさん(論系ゼミ6期生)と待ち合わせる。彼女の職場は田町にあり、今日はノー残業デーの5時半退社で蒲田にやってきてくれたのである。12月はこうした仕事帰りの卒業生と平日の夜に会うことが増えそうだ。忘年会的冬の夜カフェである。

釜飯の「梅Q]へ行く。彼女と前回会ったのは5月で、そのときも平日の夜の蒲田で、やはり「梅Q」で食事をした。他の卒業生のように週末に会うということにならない。土曜日に彼氏と会って、日曜日は家でのんびり過ごすというのが彼女の週末の過ごし方なのである。友人や大学時代のゼミの先生とは平日の夜に会うのである。職場が田町で自宅は東戸塚なので、蒲田は会社帰りの途中にあり、ちょうどよいのだ。

平日の夜だが、駅前から電話で予約をいれてから出向く。けっこう混んでいて、昼間の「ヴァリオ」と同じく予約しておいてよかった。

メニューを見ながら注文。

上新香。茄子とキュウリと蕪。美味しく漬かっている。

「梅Q」サラダ。

焼き鳥盛り合わせ。釜飯は炊き上がるまで時間がかかるので、これでつなぐのだ。

 

海老の塩焼きを追加。

仕事の話、プライベートの話、あれこれ聞く。

特製カニ釜飯。私はここの釜飯ではこれが一番美味しいと思う。

特製アサリ釜飯。殻付きの身はお飾りである。混ぜる前に殻から外す。

それぞれ茶碗にたっぷり二杯ずつある。もちろんシェアして食べる。味噌汁は豆腐。

 

食後のコーヒーは「テラス・ドルチェ」で。これも前回と同じである。

サイフォンで淹れるコーヒーだが、カップに注ぐのは客のテーブルに持って来てからというのがこの店の特徴というか、パフォーマンスである。

二人とも砂糖とミルクを使う。

前回来たときは、将棋の藤井4段の大活躍(連勝記録更新)が社会現象になっていた頃で、彼女がスマホで詰将棋の問題に取り組むのを見せてもらったが、将棋熱の方はもう覚めてしまったようである。熱しやすく冷めやすい性格なのだろうか。いや、彼氏との付き合いは丸二年になるそうだが、毎週土曜日のデートは続いているわけだから、そういうことでもあるまい。

たくさんの卒業生と会って話を聞いていると、毎週末デートというのは付き合い始めた頃のことで、そのうち毎週会っていると友人との社交の時間や一人の時間が乏しくなるので、デートは二週間に一度くらいに落ち着いていくというケースが多いように思われる。さらにそれが「義務化」していって、「待ち遠しい」という感覚が薄れていくと、「別れ」のシグナルが点滅し始めるのである。

いいですね、ユカさんは、鮮度が保たれていて。

8時半に店を出る。今日はまだ週の真ん中の水曜日。明日もお仕事ですから、「冬の夜カフェ」はこの辺にしておきましょう。

駅に向かいながら、サンロード商店街のシャッターの降りた店の前でポートレイトを撮る。表情だけでなく、ちょっと姿勢に変化をもたせるだけで、ポートレイトらしい一枚になります。

次回は平日に休みをとって昼間に会いましょうと約束する。

改札口で彼女を見送って、9時前に帰宅。

今日は朝が早かったので、眠くなるのも早い。とはいっても、1時、就寝ですが。